第7話 果たして結果は、いや運命は捻じ曲げるためにある。
拙作ですが、楽しんでください、誤字脱字矛盾があったらすみません
ー三人称視点ー
ニコラスは、十分にロビー活動ができずにいた。
そしてそれを憂き、嘆き、焦りに満ちていた。
焦りに満ちた彼の姿は、
まるでミュンヘン会談から締め出されたチェコスロバキアのようだった。
30分が経ち、両親が帰って来ないので、彼の焦りは最高潮に達する。
そして、一つの独断をしてしまう。
ーニコラスー
30分帰ってこないな、サンドロ生きているのか?
もし読むことが許可されたとしても、相当な監視と制限がかかるだろう。
いっそのこと、勝手に読んだほうがいいんじゃないの。
まずは家の構造を知らなければならないな
そして調べること5分、
リビングルーム。
台所。
父の工房。
母の書斎。
そして、二階へ続く階段。
私は頭の中で、家の構造を組み立てていく。
どうやら、この家は思っていたよりも広いらしい。
(……二階には何があるんだ?)
私は階段を見上げた。
しかし、そこで一つ問題に気づいた。
階段の先には、父と母の寝室。
そして、その奥にもう一つ扉がある。
私はそっと階段を上った。
誰もいない。
足音を立てないように、一段ずつ進んでいく。
そして、奥の扉の前に立った。
扉には、見覚えのない紋章が刻まれていた。
(……これって。)
私はゆっくりと扉に手をかけた。
――開いた。
その瞬間、私は息を呑んだ。
そこには大量の本が並んでいた。
壁一面の本棚。
天井近くまで積み上げられた本。
そして、部屋の中央には大きな机が置かれている。
(……図書室だ。)
間違いない。
ここが我が家の図書室だった。
私は一歩だけ中に入った。
本棚を眺める。
歴史書。
地理書。
技術書。
魔導学の本。
見たこともないタイトルの本が、所狭しと並んでいる。
金箔や宝石のような装飾が施された本、
それはまさに宝物のようだった。
(……読みたい。)
心の底からそう思った。
しかし――
廊下から、かすかな物音が聞こえた気がする。
私はすぐに振り返った。
(誰か来た?)
私は考えるより先に、扉を閉めた。
そして、何事もなかったかのように階段を下りる。
リビングへ戻る。
ソファに座る。
そして、何食わぬ顔で天井を見上げた。
……完璧だ。
たぶん。
少なくとも、今のところは。
その直後。
「ニコ?」
母の声が聞こえた。
私はゆっくりと振り返った。
「なあに?」
「……いえ、何でもありません。」
母は少し不思議そうな顔をしていた。
(……危なかった。)
私は心の中で胸を撫で下ろした。
転生三歳児の私にとって、初めての秘密の探検は、どうやら成功したらしい。
そして私はまだ知らなかった。
この日の経験が、いつか自分の人生を大きく左右することになるなど。
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