3人での共闘①
「じゃあ、80F辺りにで良い?」
「おう♪」
「はいですわ。」
「クロム素材はいる?」
「いえ、特には…」
「じゃあ魔石だけ俺が貰って後はシルフィーに上げるよ?」
「いや、それは流石に貰えねぇーよ!せめて、使う素材だけ有り難く貰って後はギルドに売って金は折半でいいか?」
「私はお金も払わずにアル様から剣を4本も頂いてますし、その剣を作ったのはシルフィーさんの家な訳ですから、貰えませんよ。」
「もう、面倒だから欲しい素材だけ取って後は売って折半にしよう。それが1番良さそうだし。」
「そうだな。」
「身体強化」
「オリジナル身体強化」
「自動瞬間火力向上」
ギギギギギギ。
ガガガガガガガガガガ。
「凄いですわ♪」
道中の魔物を廼技龍で削るクロム。
「ウチも負けてられねーぜ!オラリャァァァ!」
ドンッ!!
「もう、フロアボスの扉まで来てしまいましたわ。流石、アル様が作られた武器ですわ。」
ロムのコメント
・強い強いww
・変わったパーティーだな
・確かにww
・今クロムちゃんが熱い
・龍キテるよな
80F フロアボス 紫虎
「毛皮と筋肉が硬いけど2人なら余裕で倒せると思うから任せるわ。一応、バフは掛け直すよ。」
「はい♪ありがとうございます。」
「おう♪サンキュー♪」
ガガー。
紫虎が吠える。
「身体強化」
「オリジナル身体強化」
「自動瞬間火力向上」
「身代付与」
デバフも掛けとくか…
その方が安全だしな。
「身体制限」
「オリジナル身体制限」
ギギギギギギ。
ガガガガガガガガガガ。
ドンッ!!
ドンッ!!
ガガー。
横たわる紫虎。
ロムのコメント
・強すぎwww
・ツェェェェェ
・安心の死神様w
「よし!!今、魔石だけ剥ぎ取るから、ちょっとだけ待っててくれ。」
「おぅ、ウチも手伝う。」
「私も手伝いますわ。」
◇◇◇◇◇◇◇◇
「ふぅー。後、1回くらい行く?それとも帰る?」
「ウチは行きたい。」
「私もですわ。」
「なら、92Fに行く?」
「「92ッ!!!」」
「あぁ、問題ないと思うから提案してみただけ。別に嫌なら大丈夫だよ。確か92って…」
「92は麻痺属性をメインで扱う白い蛇だった筈ですわ。ロムで何度か確認していたので間違いないと思いますわ。」
「なら、問題無いんじゃない?どうする?」
「行きたい。ウチは行きたい。」
「私もですわ。」
◇◇◇◇◇◇◇◇
92F フロアボス 白蛇。
2つの前足が生えている麻痺属性を扱う巨大な白い蛇。
ロムのコメント
・ここって何階?
・92だったはず
・急造パーティーで92はヤバすぎwww
「身体強化」
「オリジナル身体強化」
「自動瞬間火力向上」
「身代付与」
シャァァァァー。
ボスエリアの1番大きな岩にとぐろを巻いた白蛇が3人を見つけ咆哮を上げた。
そのまま、白蛇は巨大な体からは想像出来ない速さで地面を削りながら大きな口を開け3人に襲いかかってきた。
「来るぞっ!!!ウチは頭に張り付く!」
「わかりました!なら、私は胴体を削りながら戦います!!」
クロムが白蛇の右側に避けながら廼技龍で削り、アルベール、シルフィードは左側に避ける。
「ハァァァァァァァ!!!」
ギギギギギギギギギギギギ。
ガガガガガガガガガガ。
ガガガガガガガガガガ。
よし、クロムが白蛇の鱗を削ってるな。
90F以上は基本的に状態異常に対して対策を立てられれば攻略は出来る。勿論、ボスの体力や攻撃力は高いけど食らわなければ問題無い。それに、このパーティーには俺が居るから食らっても俺が攻撃を肩代わりするから2人は攻撃に手中出来る。正直、負ける未来が見えないよ。
強いて言うならハンマーで頭に攻撃をしたいシルフィーが無理をしなければ良いんだけど…
「シルフィー!あんまり無理はするなよ!頭じゃなくても攻撃出来るなら何処でも大丈夫だから。」
「あぁわかった!」
クロムは尻尾の方まで削ったのか。
流石だな。
「ハァァァァァァァ!!!」
ギギギギギギギギギギギギ。
ガガガガガガガガガガ。
「踊り狂え!」
「残骸骨・骸!!」
複数の魔法陣から骸が現れバフを掛けている。
白蛇の尻尾がクロムに襲いかかる。
チッ!
あの体勢じゃクロムと言えど避けれないだろ…
「大盾!!」
「魔力強化!」
バンッ!
白蛇の尻尾の凪ぎ払いをアルベールが放った大盾が防ぐ。
「アル様っありがとうございます!!」
「あぁ礼はいらない。先ずは尻尾を止めるから、クロムはそのまま攻撃してくれ!」
「連鎖施錠」
骸達も連鎖施錠を発動して尻尾の動きを止める。
「ハァァァァァァァ!!!」
ギギギギギギギギギギギギ。
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ。
ギギギギギギギギギギギギ。
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ。
フンッ。
最初に相対した時よりも確実に白蛇の動きが鈍くなってるな。
後は、前を詰めて終わりだな。
「オラリャァァァ!!!」
ドンッ!!
シルフィードの一撃が白蛇の頭に直撃した。
クカァァァァァァ。
白蛇の情けない声が響く。
ナイス、シルフィー!
このまま継続出来れば問題ないな。
流石にフロアボスだからな、あの一撃だと沈まないのは想定内だ。
両手を止めてやるよ。
「連鎖施錠!!!」
骸達も変わらず連鎖施錠を発動して白蛇の両手の動きを止めにはいる。
「イャァァァァァァ!!」
ギギギギギギギギギギギギ。
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ。
ギギギギギギギギギギギギ。
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ。
尻尾を削り続けるクロム。
白蛇は口から疲れが溜まって来たのか、唾液を垂らし動きは更に鈍くなっている。
「これで終わりだぁぁぁぁぁ!!!」
ドンッ!!
2発目となるシルフィーの一撃が白蛇の頭に直撃し大きく仰け反りながら倒れた。
ロムのコメント
・マジで攻略してるよww
・ヤバいヤバい
・92攻略おめ♪
・この安定感www
・ヤバいなwww
終わった、終わった。
体がでかすぎるからギルドの解体場に入らないんだよな…頭、胴体、尻尾の3分割にして収納バッグに入れるしかないか…
「アル様、お疲れ様ですぅぅー。」
「お疲れ様、クロム。」
「おーい!2人共。大丈夫だったか!?」
「あぁ俺達は大丈夫だよ。それにしても、俺は真ん中から見てたけどシルフィーもだいぶ、冒険者の思考になってきたね。頭しか狙わないって(笑)」
「その方が後々、楽になるかと思ってな♪」
「冒険者と言うより熟練冒険者ですわ。シルフィーさんの一撃は後ろからも見えましたわ。」
「ありがとう。なぁコイツさ、途中で口から垂らしてたけどやっぱりその武器のお陰か?」
「だろうね。ただ、廼技龍だけのお陰と言うか、後ろで削りに削ってたクロムのお陰じゃね?」
「それもそうだな。武器は使う人によって変わるからな。クロムありがとう♪コイツの動きが鈍くなってウチも助かったわ。」
「お役にたてて良かったですわ。」
「じゃあコイツを3分割にして収納バッグに入れて帰るか…クロム斬れる剣を借りて良い?」
「はい…」
「アル…何する気だ?」
「斬るんだよ。まぁ見てて。」
「綻び申せ!」
「夜天!!!」
アルベールの体を黒紫色の魔力が包み、ソードの部分も黒紫色の魔力を纏い始めた。
(何ですか!?いきなり寒気が…恐怖が体に伝わって来ますわ。)
(何だ!!この圧は…凄いな…今にも呑まれそうだ…覇気なのか殺気なのか、この冷たくて寒気が止まらない圧は…)
「先ずは頭と体だな。天月斬!」
スパンッ!
「2人の内どっちかは頭だけ収納バッグに入れといて、胴体は後で魔石だけ回収するから待ってて。なるべく小さくした方がギルドも喜ぶだろうし。」
「おぅ…」
「はい…」
「天月斬!!!」
スパンッ!
「尻尾の回収も頼む。今、魔石を取り出すから。」
「はいよ…」
「わかりましたわ。」
スパッ!
スパッ!!
よし!魔石発見。
もう一発入れて取り出しやすくするか…
スパッ!!
ふぅー。
やっぱり図体がデカいと比例して魔石もデカいな。
「回収出来たか?」
「あぁ出来た。はいっこれ、クロムの剣。ありがとうね。じゃあ帰ろっか?」
「そうだな♪」
「はい。」
◇◇◇◇◇◇◇◇
カンッカンッ!カンッカンッ!カンッカンッ!
カンッカンッ!カンッカンッ!カンッカンッ!
「おはようございまーす。」
「おぉヒーローのお出ましだ!!」
「あれっ!?何の用だ?クロムの武器は作り終えただろ?」
「いやいや、俺の武器は?」
「…」
「何で無言なの?何で俺が人の武器作って終わりなんだよ。シルフィーの目にはそんな人格者に写ってるの?俺は俺の武器を作るついでにクロムの武器を新調してやったんだよ。」
「フハハハハハ、わかったわかった(笑)そうだなアルは人格者じゃないもんな♪」
「何でそんなにニヤニヤしてんだよ…」
「いや、なんだかんだアルって優しいなって思ってよ…」
「優しいと言うか、ついでだから、つ・い・で。だから、いつもの場所借りるよ?」
「あぁ好きに使ってくれ。」
そこから俺は3日かけて新しい自分の武器を完成させた。色々と工夫をしてたら、時間がかかっちゃったけど納得のいく物が出来たから満足だわ。
勿論、クロムの武器同様に武器であり呪具であり、魔導具でもある。
首斬大鎌で魔法を発動した時に使う予備の武器だけど階層が高くなるにつれて確実に魔法を発動しないといけないから、予備の武器にも力を入れとかないと。
「何だ?剣にしたのか?お前の事だから、てっきり鎌かと思ったけど…」
「フフフ、それはお楽しみだよ♪」
「何だ?また、なんか凄いのを作ったのか?」
「凄いかどうかは、わからないけど個人的には満足してるわ。じゃあ今日でしばらくお邪魔する事も無いから、ダンジョンに行きたい時はフォンに連絡してくれ、それで予定を合わせよう。」
「わかった、連絡する。その時まで楽しみにしてるよ♪それで、今日はもう帰るのか?」
「あぁお楽しみだな♪今日はこの後に行く所があるから帰るわ、じゃあね。」
「あぁまたな。」
◇◇◇◇◇◇◇◇
「あらアル君、今日はどうしたの?」
「良かったー、ルシェラさんが居て。」
アルフレッド工房を後にした俺はルシェラさんにお礼を言う為にスターコーヒーでフラペチーノと幾つかパンを購入して冒険者ギルドを訪れた。
「私?何か用?」
(もしかしてアル君…告白とか?)
「これは差し入れです。さっき買って収納バッグに入れたので溶けてもないしパンは暖かいと思います。」
「えっ!?ありがとう。本当にどうしたの?」
「いや、シルフィーを紹介してくれてありがとうございました。おかけで目当ての物も作れたのでそのお礼です。その差し入れは恐らく、人数分以上はあると思いますので、喧嘩せずに分けてもらえたら嬉しいです。」
「まぁアル君、ありがとうね♪でも、気を使わなくて大丈夫よ。私がしたくて勝手にしただけだから。」
「それでも、工房を貸して貰うだけじゃなく、シルフィーとの冒険は単純に楽しかったので、そのお礼です。」
「アル君…体には気を付けてね。」
「はい。」




