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《改良版》追放された男、最狂にて~追放された男はただの無双を繰り返すチート野郎じゃなくて人類の鍵だった!?の巻~  作者: 新仁友成
悩める案内人

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17/21

約束


「おはようクロム!」



「おはようですわ~アル様っこんな、朝早くから私に会いに来てくださるなんて。」



 赤鎧との激闘の翌々日、アルベールは【青空の龍】の本部に訪れていた。



「あぁあの、こないだ約束したろ?最高の武器を作るって、今メインで使ってる武器かダンジョンに潜るなら非常時用のを貸して貰えると助かるんだけど、持ち手とか剣そのものな長さとかさ必要だからさ。」



「はい!喜んで」



「パーティー活動とか大丈夫?」



「まぁ~私の心配をしてくださるなんてクロム!絶頂ですわ!!」



「あ、う、うん……」



 久しぶりだとパンチが強いな…

 てかパンチしか無いな。



「あ、あの~アル様。次は絶対に私も誘ってください。」今までと違い真剣な眼差しのクロム。



「う、うん…」



「私達は昨日から今日まで2連休です。だから、昨日のアル様達と赤い魔物との激闘を全部見ていました。」



「私……また……何も……出来ない…だって……」

 涙が両目から溢れるクロム。



「ごめんね…」



「何で…私はいつも…見てるだけしか出来ないだろ?って。だから…約束して…ください。」



「…」



「タイミングがっ!合った時でいいんですっ!」

 力強く言葉を発するクロム。



「あぁ、約束する。」



 タイミングが合えばだから、あくまでタイミングが合えば。

 所属クランが別だと中々、予定は合わないし当然クランでの活動が主になる訳だしね。


 でも、純粋にこの娘の涙は毎回、何か心に響くんだよな…何でだろうね?

 この娘をないがしろにしたらいけないって心の奥底から訴えかけられてる気がする…


 それに、この娘との冒険も楽しかったしな。



「それでクロムさ、今日も休みなんだよね?」



「えぇ、そうですわ。」



「なら、一緒にアルフレッド工房まで行く?予定があ「ぜひ、行きますわ。」ハハハ、わかった。じゃあ行こうか?」



「はい。」



 ◇◇◇◇◇◇◇◇


【アルフレッド工房】



「おはようアルッ!!」



「うん。おはよう。この娘はクロムって言って、有名な冒険者なんだ。今日は先ずクロムの剣を作ろうと思ってね。」



「そうか、ウチはシルフィードだ。よろしくな。」



「はい、よろしくですわ。赤鎧との戦闘は息をする暇もないくらいの激闘でしたわ。ずっとロムに釘付けでしたわ。」



「ならわかってると思うけど、ウチは何もしてない…何もできなかったぞ?自慢じゃないがアルが全部やってくれただけだからな。」



「それでも、予定していた魔物じゃなくていきなり異常事態が目の前に現れたら、普通は命を落としますわ。それはアル様がどんなに強くてもですわ。」



「まぁそれに関してはクロムの言ってる通りだよな。こないだも言ったけど、ダンジョンなんて生きて帰ってこれるだけで御の字なんだよ。攻略は二の次。失敗しようが帰って来れれば、俺は一流の冒険者だと思うけどな。」



「まぁそうだな。」



「あぁ、だからシルフィーもそれだけは忘れないでくれ。絶対に帰る。それが1番。」



「あぁ、肝に命じておくよ。それで早速、打つんだろ?」



「うん、場所は大丈夫?」



「あぁこっちを使ってくれ。」



「ありがとう。」

「ありがとうございます。」



 カンッカンッ!


 カンッカンッカンッカンッ!カンッカンッ!


 カンッカンッ!カンッカンッ!



 何か、違うな~。

 う~ん。

 ブレイドの部分をもう少し長くしないとかな?



「もう2本も作られてのですね?凄いですわ。」



「いや~。何か違うんだよね~。」



「あーどれどれ?」

 横から品定めをするようにアルベールの作った2本の武器を手に取ったシルフィード。


(こいつ…鍛治士としても凄い…な。親父も認めるくらいだし…本当に見習いだっんか…?)



「ウチはどっちも業物だと思うけどな。ここは閉店時間までならいつまで居てもらっても大丈夫だし、火曜日以外ならいつ来てもらっても大丈夫だから、気に入る物が作れるまで居ればいいじゃん?」



「あぁ勿論。入り浸って入り浸って入り浸るよ(笑)自分の武器も作りたいしさ。」



「気のすむまで作ってくれ(笑)それとウチはこれから、少し用があるから何かあったら親父に言ってな?」



「わかった。」




 ◇◇◇◇◇◇◇◇



「う~ん。クロムどう思う?」



「あぁ~。手に馴染みますわ~。」



「馴染む?」



 持ち手は問題無いか。

 後は、ブレイドの長さだよな~。

 なんか違うんだよな…



「アル様は本当に多彩な事。今すぐにでもダンジョンに行きたい所ですけど、アル様~そろそろお昼ですよ??」



「もう、そんな時間か。クロムは何か食べたい物ある?」



「アル様となら何でも」



 何でもか~ 1番困るやつっ!!

 どうする俺!? どうする俺!?

 的外れな物を提案すればセンスが無いと思われるよね~? 嫌われるパターンだよね~?

 こんなに慕ってくれてる娘にいきなりダサいとか言われたら俺死んじゃうよ!マジで!!!



「まっまぁ、なんだかんだ、ハンバーガーとか?あっでも、やっぱりこないだのバイキングかな~?」



 なんだかんだ。とやっぱり。の二刀流ここにありっ!!!



「なら、バイキングで」



 選んで貰うのが1番なんだよな。

 大切なのは選んで貰える所まで誘導する事。

 それに限るね。


 ◇◇◇◇◇◇◇◇



【バイキング】

 それは好きな物を好きなだけ自分好みの量をお皿によそって食べる飲食店の事だっ!!!!

 行く前は楽しいけど帰る時に動けなくなる+謎にしゃっくりが止まらない、正に【死の秘境】。



 昼御飯がバイキング。

 シンプルにキツくね??

 会計、また俺払ったし……

 そもそもだけど制限時間90分って……

 みんなそんなに食べるの???

 肉焼いて、ラーメン食べてカレーからのアイスandケーキ。

 そんなもんでしょ???

 俺、60分以上、する事無い。

 子供に大人気のわたあめを子供に囲まれながら2回並んで作ってたわ…

 だって、する事ないもん……



「海の幸、大地の恵み、神の天啓、アル様のご意志っ!! 全てに感謝ですわっ!!」



 目の前にいる、可愛い顔した暴食の女王様が何か叫んでるんだけど…?

 アル様のご意志って何だよっ!!

 マジでっ!!!

 意志あったか?

 って言うか俺、自己主張を1回もしてない。

 ホント、大量の食べ物は彼女の何処に消えるのか?

 摩訶不思議。



 転移石を使った時みたいに、食べ物が転移する(笑)

 そう言えば転移石って魔方陣が展開されてから転移するまで10秒掛かるって、マジでゴミじゃね??

 だから、俺様は自作の転移石を開発してるぜ!!

 これが使えれば3秒だ!3秒!

 俺様は流石だぜっ!♪




 ムシャムシャ

 モグモグモグモグ


「あぁぁアル様の元に集いし、数多の宝。」


 モグモグモグモグ


「今こそっ!供養し力に変える時。」


 ムシャムシャ

 モグモグモグモグ


「飛車角を惑わす桂馬!」


 モグモグモグモグ


「牛に引かれ歩いた三千里」


 ムシャムシャ

 モグモグモグモグ



 いきなり何を言ってるの???この娘は??



「今っ!!決戦の時っ!!!!!!」

 箸を持った右手のを天井に掲げたクロム。



 ヤバいっ!ヤバいっ!ヤバいっ!

 何っ!詠唱みたいな事、言ってんだよ!!

 何と戦ってんだよ!!



 恥ずかしい。恥ずかしい。

 ちょー見られてるんですけどっ!!!!

 やめてーやめてー。




「あっすいませ~ん。すいませ~ん。」



 この娘の唯一の欠点はこれなんだよな~

 いきなり会話にならないし、いきなり会話になるし

 悪い娘じゃないんだけどね……

 よく、わからん…



 ピピピ



「お客様、お時間です。延長されますか?」



「しません!」



 秘境は常に死と隣り合わせ。という事だな。

 ドヤッ( ・`д・´)





 作者より

 兼ねてからのシルフィード及びアルフレッド工房との約束と剣を打つというクロムとの約束に新たに決意を口にしたクロムとの約束+茶番でした

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