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隠れて見ていたら捕まりました〜溺愛されてたなんて、知りませんでした〜  作者: 漆原 凜


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翌日リュカ様が婚約したという話が社交界に駆け抜けていた。早くない?数々の令嬢が泣き、どこのどいつだと縁繋ぎを望んでいた数多くの方々が激怒していた。


戦々恐々としながら研究室に行くといつもの研究室で安心する。


「そういえば師団長が婚約したみたいだねぇ。」

「あの方結婚しないのかと思ってました。」

「どんな人と婚約したんだろうね。」


と各々話をしている。あぁバレたら何言われるか。どうにかして婚約の話が無くならないだろうか。頭を抱えてしまう。


「ミアさんどうしたの?あ、師団長の婚約に落ち込んでる1人?よく見に行ってたものね。」


「いや…違う事で悩んでます。」


言えやしない。誰か相談に乗って欲しい。今まで友達居なくて困った事がなかったが、居ないことが今更悩ましい。


ーーーーー


「ちょっと貴方!」


「あ、お疲れ様です。」


この前脅してきた令嬢だ。ちょっと来てくださる?とまた連れて行かれる。帰りたい。


「婚約してしまうだなんて…私ショックで…」


泣いている。私何を聞かされているのか。私が泣きたいくらいだ。婚約者も譲りたい。


「えー…他に良い人いますよ。」


「あんな素敵な方いません!」


わぁとまた泣く。お腹すいたな。ご飯でも行きますか?て誘ってみた。行きますと。行くんだ。


「貴族様ですよね?いつも皆と行ってる所で大丈夫ですか?」


「かまわないわ。私も研究所で働いているから慣れているわ。ハンナって呼んでちょいだい。ミアよね?そう呼ぶわ。」


いつもの店に行く。なんで脅していた相手の失恋を慰めなきゃいかんのだ。あれのおかげで楽しい時間が無くなったのに!はぁー…さっさと帰ろう。


永遠リュカ様の素晴らしさを語っている。素晴らしさを語り、失恋を泣く。忙しいな。この人も友達いないのかな?


「ミアはどうなの?貴方に変わってあの日行ったらリュカ様は落ち込んだ素振りがあったけど、別の方と婚約したって事は気のせいだったのね。」


「平民には師団長様となんて。」


まぁそうよねと。で、何か無いの?と聞いてくる。


「実は婚約者がいて…婚約を無くしたいのですが、どうしたら無くせるかを悩んでます。」


「あら、平民にもそんなのがあるのね。お家の方が決めたのかしら?お家の方が決めた事を覆すには難しいわね…。」


「やっぱり、そうですよね。向こうからの希望で何故私なのかわからなくて…ハンナさんどうしたらいいですか?」


「それなら相手に聞くのが1番ですわ!次いつ会いますの?」


いつだろう?次会えたら聞いてみます。と答えた。何か人に話せて少しすっきりした。


ハンナさんと別れ歩いていると、人がいる。ん?と思ってみるとリュカ様だった。


なんで?




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