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ロードオブダーク  作者: 逆立ちハムスター


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「あんた! ありがとう!」

手を上げる鉱夫の二人に同じ挨拶で返す。


「いや~、ようやく一息つけるな」

「ああ、最悪と思っていたが、生きているだけでありがたいな」

「でも鉱山が再開するまで仕事がないぞ」

「くそ、そうだった。参ったな」



「今日は剣術の稽古だったのに、死にかけるなんて厄日だわ」

「でも生きてるだろ?」

「運が良かっただけよ。分かってるの? 今から怪物の荒らした後始末よ」

「新入りの連中にやらせるからいいだろう」

「全員死んだわよ」

「あ~、そうだったな。厄日だな」

「でしょ?」


無事に鉱山を出て、アルーノのいるテントへと向かう。


「おお! 帰ってきたか。それでどうだった?」

「吸血鬼が原因だった。ちゃんと始末したよ」

「流石だな。さっきザリアスから連絡を受けた。部下達の損害を抑えてくれて感謝している」

「連絡が取れるの?」

「ザリアスにはブルーバードの装置を持たせていたからな」

「どうしてザリアスだけ?」

「あんたの時代じゃあ大した事ない代物だったかもしれないが、今は貴重でね。滅多な奴には持たせられないんだ」

「なるほどね」

「おっと、報酬だな。これが約束の報酬だ。色を付けさせてもらった」

金貨5枚を受け取る。

「鉱夫の生存者は二人だけ、最初の部隊も衛兵も全滅。なのに気前がいいね?」

「大事なのはこれで鉱山は安全って事だ」

「初めから鉱夫なんてどうでも良かったんでしょ?」

「いいや、生きていればそりゃ嬉しかったさ。だが死んだ奴の事を悔やんでも仕方がないだろ? それよりさっそく新しい炭鉱夫達を雇わないとな。あ〜!忙しくなるぞ。怪物を倒してくれて本当に感謝している。また一緒に仕事する機会があったらそん時は宜しくな」

「最後に聞きたいんだけど、鉱夫の遺族にはお金を払うの?」

「ああ、契約通り1人1銀貨な」

〘⇄〙

「……じゃあね」

「くたばるなよ」

アルーノの元を離れる。


「どこ行ってたんだ?」

「飯だよ。で、どうだったんだ?」

「噂じゃあ、殺しまくってたのは吸血鬼だったらしい」

「おいマジかよ!?」

「飯食ってる場合じゃないだろ?」

「そうだな。急いで家に帰って埃被ってる鈍らを研がなきゃな。他にもいるかもしれねー」

「なあ、倉庫に予備があったよな? 貸してくれないか?」

「ああ勿論だ。だが研がなきゃなんねーぞ」

「今からすぐやろう」

「ああ、行こうぜ」


人集りを抜け。

〘⇄〙ネッドの妻を探す。

愛が強かったのなら、多分あの人だろう。出発前に叫んでた人。

小屋の前の椅子に座り泣いているウッドエルフの女性の元へ向かう。

「どうも」

女性は目が赤くなっていて、頬を涙で濡らしていた。

「なにか?」

「ネッドって人を知ってる?」

「私の夫です。見つけてくれたんですか? あの人は今どこに? 先に出てきた衛兵の人に聞いても何も教えてくれないんです。あの人はどこです? 教えて下さい!」

〘⇄〙

「これを、あなたに渡すよう頼まれて」

ネッドの身につけていた指輪を女性に渡す。

「あぁ……それじゃあ……」

静かに頷く。

「怪物がいたって聞きました。夫は……どうでした?」

〘⇄〙「一瞬だったので苦しまなかったと思います」

「そうですか……態々届けてもらってありがとうございました」

〘⇄〙

ネッドの妻に1金貨渡す。

「怪物を倒した報酬の一部。どうぞ」

「でも……」

「僕にはこれぐらいしか出来ないけど」

「ほ、本当にありがとうございます」

巡回している兵士に声を掛ける。

「鉱山で会った負傷していた兵士に会いたいんだけど、どこに行けばいいかな?」

「アークディラ!!」

「ほ、本物!? 幻惑じゃないわよね」

「それで〜」

「ああ! 兵舎の側にある大きな建物だ」

「ありがとう」

兵舎に向かう。

「今の見た!?」

「ああ……あり得ないよな?」

兵舎の近くの建物へ着く。

入り口を警備している兵士に話し掛ける。

「用があるんだけど、入ってもいい?」

「どんな用で?」

「鉱山で見つけた……」

「ああ! 知っています。どうぞ」

ドアを抜けると、ベッドが均等にいくつも置かれた広い一つの部屋だった。奥の方に仕切りのない小さな部屋があるだけだった。

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