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チュートリアル2

第二話目です。

変なところ、ないですか?

ここに来て二日目。

昨日と同じく探索を続けてみるも、そろそろ汗と泥で気持ち悪くなってきていた。


「さすがに洗いてぇなあ」


「間違いないな」


「やっぱ川探そうぜ」


「気配はないけどなあ」


そう言って森の奥へと足を進めた。


しばらくして彼が足を止めた。


「どうしたよ」


「水の気配がする」


「なんもないけど?」


「出せる気がする」


「出るってこと?」


「ああ。下から」


「ふざけんな」


そのあと茂みの方から、ああ~最高だあ~と聞こえたので、出たのだろう。

そして、


「おい!やべえ!早く来い!」


そう彼が慌てて俺を呼ぶので小走りで彼に駆け寄ると、「しょんべんが光ってるぞ!!」と言ってそれを指差した。

間違いなくしょんべんが光っていた。

したであろう箇所から岩や土に染み込むのではなく、揮発するように光の粒子が宙へと舞っていくのだ。

二人でそれを見守って、一通り終わると歓声を上げてガッツポーズをした。


「なんじゃこりゃあ」


「なんなんじゃこりゃあ」


「光るおしっこをする男!」


「人間国宝!」


非日常でおかしくなってきていたのかしばらくそのまま盛大に盛り上がっていた。


その日の晩。

彼が唐突にこんなことを言い出した。


「何も飲んでないのにしょんべんが出るっておかしくね?汗も出てるのに喉は乾かないし。そもそも、アレが光るってここはどんな物理法則で成り立ってんだよ」


そのままうんうん唸ってみるもそれらしい解答は得られず、今日は夜の森を探索することにした。


しかし、想像以上に森の中は暗く、見えていないも同じだった。

そして昨日よりもずいぶんと冷え込んできて若干の薄着である我々にはかなり堪える気温になっていた。



やはりこういうときは火を起こすべきだと考えて、すぐさま記憶を頼りに火起こしに入った。

その辺にある植物を使って無理やり発火させようとしたが、思ったよりも難易度が高いらしい。


全く火が起こる気配がなかった。



1時間もすると二人とも音をあげ、仰向けになって空を眺めた。

この暗さのお陰で満天の星空が木々の葉の隙間から...見えない。

星の数が少ない。ここはどこだ?おかしい!

昨日まで気づかなかった違和感に体を起こして互いに目を合わせた。


「ひょっとしてだけど」


口をついて言ってしまった。


「異世界召喚ものが始まったんじゃね?」


「んなわけ...」


「いや、分かってないな。こういうのは突然召喚されて、理不尽な目にあっているとスキルとかを手に入れちゃうわけだよ。そういうところまで試してみないとな」


「お前、すげえ楽観的なのな」


「まあ見とけ。『ファイア』」


ボッと目の前に火炎が立ち上ぼり、目の前にかざした手の平が焼けた。いや、多少焦げていた。


「あちぃ~...」


呟いて数瞬の沈黙。


「うわぁまじか~~」


絶望と落胆と諦めの混じったため息が出た。

第二話まで読んでくださって感激です。


読んでもらえるって嬉しいですね。

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