表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/18

第二章 ここに村をつくろう2 エルフとの遭遇

仕事の合間に書いたので誤字脱字があるかもしれません。

お目汚しとなりましたら申し訳ございません。

そして非常に立地の良い場所を探し当てた。

二人で声を揃えて「ここだろ!」と言うほどに美しい。

この森で唯一見つけられた花が咲く場所だ。

桜とネモフィラに似た小さな花が群生する場所で、そこを庭にして領主の館を建てたい我々だった。


しかし難点もある。

平地が四方八方に無限に続いているのだ。

これでは攻め込まれ放題。

だが、それでもここが良かった。


場所を決めたらあとは早かった。

木材は至る所から生えているし、木材の加工だってイメージさえできれば魔法で簡単にできた。


「あとは組み立てるだけ」


とはいったものの、今の我々に不足しているものは人手だった。

しかも。


「食料も足りませんよ~」


という有様だ。


「どうすんのよケンくん」


「そんなこと言われてもなあ。じゃああれだ、森の中から労働者と食料をスカウトしてくるか」


「食料はともかくとしてこの森に人間なんているんかな」


「まあまあ。物は試しですよ。王国がある以上人間はいるはずなんだから」


それから我々は森の中を探検した。

ここまでの道のりと同様に動物と魔獣が散見された。


手ごろで美味しかった魔獣、表面がなんだかツヤツヤしている豚の魔獣を主に狩って拠点へ運び入れた。

この豚は表面がツルンとしていてツヤツヤなのだ。

我々は便宜上、ツヤツヤの豚と呼んだ。

こいつらは普通の豚と肉質はあまり変わらなかったが豚よりも脂身が多くラードや松明用の油に使えた。

しかもそれほど強くない。

いや、むしろ弱くて「食べてください」と言わんばかりだった。


「食い物にはさほど困らないが、人手は難しいな」


「そうだな。人型の魔獣にも会わないし、人間なんていないのかもな」


そんな話をしながらツヤツヤの豚の後処理をしているとあっという間に夜更けとなった。

とりあえずで組み上げたベッドとそこに乗せたマットレスの役割をする植物の束。

あまり寝心地はよくなかったが、地べたで寝るよりはよっぽど良かった。

そこへ二人して横になって夜空を見上げる。

ここへ来てから雨が降るのを見ていない。

雨が降ったら俺たちはずぶ濡れになるなあ、でも屋根作るのなんて面倒だしなあなんて考えながら今日も眠りに就こうと思った矢先。


遠くの空が明るくなった。

そしてドカンと大きな爆発音が聞こえた。


「いくぞ!」


それぞれ魔法を発動して光が見えた方角へ走りだす。


「魔法の光だよなきっと」


「違いない」


「労働力確保のチャンスかな」


「そんな都合のいい話はないだろう」


そんなことを話しながら現場付近へ到着すると前方に5人ほどの人間がいて、俺が何度も殺された蛇の魔獣に襲われているところだった。


「『暗視』」


俺がそう言うと


「『赤外線盗撮』」


ハルキがそう言って魔法を使った。

この森の夜はあまりにも暗いので蛇の魔獣が大暴れして火を吹いているその光しか見えなかった。

だが魔法でそれも問題ない。


「状況はどんな?」


「ハルキの位置からのほうが見えるだろ」


「乱視でよく見えねえ」


宛てにならないので自力で目を凝らす。

現場は緊迫している様だった。


「姫を!姫を頼んだぞ!」


一番背の高い若い男がそう叫ぶと、周りの人影が一番着飾っている女性を抱えてこちらに走ってきた。

労働力がこちらへ走ってくるようで少し嬉しかった。


「ハルキ!蛇を墜としてくれ!」


「命令すんな!」


ハルキがそう言った瞬間に蛇の魔獣の辺りに炎柱が立った。

それに驚いた人影たちに俺たちが見つかるのもすぐだった。


「私たちは怪しい者ではありません!あなたたちを助けたいのです」


俺がそう叫ぶと


「恩に着ます!」


そう返ってきた。

それから間もなくハルキの魔法で蛇の魔獣は黒焦げになった。

所々赤い肉が煤から顔をのぞかせているが、奴を食うと毒で死ぬ。

俺の身体で試したことがある。


「ありがとうございました。あなた方は一体?」


逃げてきた一向の一人に尋ねられた。

彼らは男3人、女2人という構成だった。

だが、そんなことより全員が美形だった。


「俺たちはこの森に仮住まいしている者です」


「そんなことが。幸運でした。お二人は相当な実力者ですね。修行でこちらの森へ来ているのですか?」


一向の一番年下らしい男が続けて尋ねてきた。


「そんなところだ。簡単に自己紹介するよ」


そう言って互いに簡素な自己紹介をしていくつか質問し合った。

彼らはこの森の外れの方(中心も外れも我々には分からなかったが)に住んでいる一族だが、たまたま魔獣に襲われてこんな森の深くまで来てしまったという。


一番背が高い若い男はこの一向のリーダーで名前をクロウと言った。

その他は一番若そうな男がシス、もう一人が真面目そうな顔をしているユーリ、そして先ほど姫と呼ばれていた女がフィーネ、その傍についている女がニーナということだった。


そして驚いたことに彼らはエルフだった。

驚かないでくださいと言ってそれまでターバンのような物を巻いていた頭部を露出させると金色の髪の毛、もしくは銀色の髪の毛、そして耳が尖っていた。

異世界だなあとしみじみ思った。


本日も読んでくださり、誠にありがとうございました。

また是非読んでいってください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ