表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/18

第一章第八部 緊迫感の中、寝る。

ここまで読んでくれた方へ。


とても感謝しています。

すごく嬉しいです。


小説を書こうと思ったのがおとといの夜で深夜にかけて構想を練って今書ききろうというところです。

物語として足りない部分もあるでしょうし、拙い部分がたくさんあると思います。


何よりも読者の皆さんから見た時に非常に読みづらいなんてことが一番のミスだと思います。


お嫌でなければコメントでどこがどう悪かったかお教えください。

「カイン!カイン!」


肩を揺すっても返事はなかった。

カインは絶命していた。

立ったまま。

笑顔のまま。



「ハルキ!魔法で攻撃されたのかもしれない!ここを離脱するぞ!!」


「カイン。ごめんな。

埋葬してやりたかったんだけど無理みたいだ」


俺たちは駆け出した。



森は鬱蒼としていて来た道がどこなのかもよくわからなかった。

月明りだけが頼りで走っているから足元がおぼつかない。

後ろを走っているハルキが無事かも分からない。


静かな森で地面を駆る音だけが互いに頼りだった。

自分の呼吸音がうるさい。

酸素が不足して耳が遠くなる。


見えない敵と戦う恐怖は俺たちを相当に消耗させた。


闇雲に走っても村にたどり着いてしまうだろう。


「チュートリアルの山はこっちだよな?!ハルキさんよ!!」


「俺も同じ方向だと認識してるから間違いねえだろ」


方向感覚だけ共有して走り続ける。


「カイトが走ってたのはこういう意味だったってことか!?」


息も絶え絶えのハルキが言う。


「そうかもしれないしそうじゃないかもしれない!」


「役立たずがよ!」


「こんな時まで悪態ついてんじゃねえ!カイトの希望を託されたんだから!」


「わーってるよ!」こんなところで摘まれてたまるか!」


先ほどよりも目が暗順応してくれて暗い森の中でもよく見えるようになってきた。

転移者だからこれくらいは魔法があるからで解決されるんだろう。

そうしてしばらく走ったが敵影もその気配すら感じなかった。


「タイム!休憩させろくそカス!」


日本にいた頃によく聞いた言い回しだった。

死が近くにあるとなんでも懐かしく感じるのかもしれない。

ノスタルジアに襲われる。

意味もなく「くそカス」なんて言うから周りはびっくりしてたよなあ。

いい歳になってもプライベートでそこは変わらなかったから…いかんいかん、どうも弱気になってきていた。


「るせえな!探せ!」


「休めるところを?」


「そうだよ」


「んなもんあったら最初から飛び込んでるわ!」


疲れ果てた俺たちの走る速度はランニングくらいに落ちていた。


「もういいんじゃねえか」


ハルキに肩をつかまれて立ち止まった。


「そうかもしれないしそうじゃないかもしれない」


「わかりづらいわ」


目の前には村に流れ込んでくる川の源流が見える。

喉がカラカラだった我々を立ち止まらせるには十分な光景だ。

そう考えていたらハルキが先に入水していた。


「アハハ!もう!ケンくんったら!」


クネクネしながら大量の水をかけてきた。


「このお!お返しだゾ!」


猫撫で声で大量の水をかけてやった。


「おい!やってんな!ふざけんなかけすぎじゃぼけ」


「おうおうおう!お前がインポートしたノリだろうが。着地点決めねえからそうなんねん」


「なんでケンはそんな元気なんだよ」


「逆に問おう」


「「眠い!!!!」」


声が揃った。


「マジで限界だ」


ハルキが河原に横になる。


「死ぬ気か?」


「分かんねえけどもう死んでもいいくらい眠い」


「勘弁してくれ。お前が寝たら俺まで足止め食らうじゃねえか」


そう言う俺も極限状態で話しているのがやっとだった。


「いや、もうほんと悪いんだけど5分寝かせて。30分だけでいいから」


「分かんねえよそれは。30分な」


無言だった。

返事がない。

おそらく本当に寝てしまったんだろう。

この状況下で寝るなんていったいどういう神経をしているんだろう。

死んでもいいくらい眠いなんてことは普通じゃありえない。


「普通じゃありえないよな」


返事がない。ただのなんとやらだ。


だが、これは分かりやすくおかしい。

そこでようやく思い当たる。


「アルたちか」


食事に睡眠薬でも盛られたのだろう。

ハルキが起きるまでは起きていてやるか。

そう思ってしばらく川を眺めていた。


相変わらず星の数が少なくて月だけが明るい夜空。

川のせせらぎが心地よい。


岩に当たってうねる水。

たくさんの水の粒が流れという線をつくる。

点が線になる感じが美しいとこの場に似つかわしくないこと思う。

水が闇を飲み込んでとぷんと下流へこぼれていく。


その傍らで爆睡するこの男。

どうしたものか。

俺だって死ぬほど眠いのに。

でもまあ、死んでもいいくらいに眠いのと死ぬほど眠いでは死への覚悟が違うのだからどうしようもない。


そういえばカインたちには奴隷印があって、なんで俺たちには奴隷印がつけられていないのか。

会社の後輩だった女たちはどうなってしまったのか。

考えていると不意に頭上が青く、いや碧く?蒼く光った。

驚いて見上げると流れ星だった。


「死にたくない死にたくない死にたくない!」


流れ星が消えるまでに三回唱えた。

不意打ちだったので今の願望がモロに出てしまった。

猛烈な流れ星は空の色を塗り替えるほど輝いて一瞬で消えた。

昼間と同じくらいの明るさだった。


「やべえめっちゃ寝たわ」


ハルキが起きた。

あんまりにも明るかったから眩しそうにして起き上がってきた。


「寝すぎだよ。俺と交代しろ」


「わーってんよ」


無意味にハイタッチをして場所まで交換してみた。

ハルキが寝ていた場所に横になると俺も極限状態だったらしく、一瞬で眠気に襲われた。

死ぬか生きるかのタイミングで交代で寝るって阿呆だよなあ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ