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炎の男  作者: 二川真
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第8部 巨大ナメクジ

俺がいつものように仮眠をとっていると、ニュースが入った。

どうも、巨大ナメクジが発生しているようだ。

 俺はちょうどウトウトしていたので、そのまま眠りにつくと、

翌日、被害が拡大しているようだった。


 「さて、俺の出番か。」

こうしてみると、ハント、ここではあえてハントと呼ばせてもらうが

狩りも、なんなく日常動作のように送れるようになってきたな。


巨大ナメクジの巣に行くと、人だかりとナメクジに捕食される人で

 ごったがえしていた。


  俺がなんの躊躇もなく火を放つとそこは地獄の業火として火に包まれた。

 もちろん犠牲者も中にはいた。


 俺は黙って外に出て、倒したことだけを確信し出て行った。

「ひ、人殺し!」

「そうだ、そうだ。中には人もいたんだぞ!」


 「そうか。これ以上被害が広がらなくてよかったな。」


 俺がやっているのは害獣のハントだ。そこに犠牲者は付き物だと思っている。

罪の意識がないわけじゃない。ただ、狩るにはしかたないときもある。

 俺は能力があるが万能じゃない。ただ燃やし尽くす、ただそれだけの能力しかない。

人助けにもならない。


 なんだったら、ここを地獄の業火で焼ききっても構わない。

ただ、そんなことはしない。ハントじゃないからな。

 

 十体ナメクジが居て、十体の人が襲われてたら、そいつらごと焼き尽くすしかない。

これ以上被害者を生み出さないようにだ。


 そこに矛盾があるのも分かっている。

その上で俺の、俺自身の行動倫理で動いている。

それだけの話だ。


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