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炎の男  作者: 二川真
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第5部 巨大バチ

ネットでサーフィンしていると、巨大なハチが人を襲撃しているとの記事を見た。

俺、思うに襲撃するということは何らかの行動原理が働いており、なんの意味もなく

襲撃するということはないだろう。


繁殖期か、エサをもとめているか、はてまた別の理由があるに違いない。

この行動の問題点は人を襲うという点にある。

何故なら人間はこの星を巣食う万物の長者たる故に、地球上でトップだからだ。


つまり、ここ最近の異常事態は、人類と別生物の覇権争いということになる。

覇権を争っているというこになるが、実際には人間側には被害者しかおらず

今の所、対抗手段は俺とか警察、自衛隊とかそんなところである。

あと、ガマやらなんやらの他の巨大化した生物であろう。


人は一応、人を殺めてはならないという原則基づいた、法があるから犯罪行為

とかパワハラとかでも無い限り、同種である人間を襲わない。


つまるところ、ハチは人間を同種とみなしていない、どころか敵視している

と言ったところだ。ちなみに俺に人類を守ろうとかそんな意識は全くない。

ハチは元から毒を持った生物なので、関わりたくないが巣ごともやしてしまえばいいだろう。


色々考えた結果、ガマを連れて一緒に行くことにした。


「ほほう、あれが巨大バチの巣でござるな。」

「そうなる。」

「今回、危険なところがあるから、俺がメインに巣ごと燃やすから

ガマは食うなり切るなりして、奴らを仕留めてくれりゃいい。」

「分かったでごわす。」


さぁて、ここからが俺の力の見せ所だ。

指先に集中して思い切り火を放った見せた。

ほとんどのハチが逃げ遅れて業火に焼かれていく中、怒り狂ったハチどもが

巣から出てくる。


ガマがスパスパと切りかかって行く一方で、ハチを一匹ずつ集中砲火していく


「倒しきったな。」

「全滅でござる。少々時間を食ったが。」


巨大バチ撃退した俺たちは、報奨金をたんまり貰い、半分ずつ折半した。

「ガマ、また何かあったら頼む。」

「分かったでござる。」


頼もしいパートナーも出来たし、疎んじられていたこの能力にも使い道ができた。

充足感はあるが、なんだか焦りもある。そんな感じの一日だった。

敵にも事情があって攻撃してくのだが、こちらも利益がある以上攻撃してしまう。

善悪の判断がつかない。本当に俺は正しいのか?ふと不安と恐怖心が襲ってくる。

「誰か俺を正しいと言ってくれ・・・。」


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