第3部 蚊
「最新のニュースです。最近、巨大な蚊が出現するとのことです。」
「皆さん、大変に注意してお過ごしください。」
カラスやカエルの次は蚊だそうだ。
このご時世、大変なことだ。
何でも一匹倒せば10万円の報酬だそうだが、たたが10万円の為に
命はって戦う輩がどこにいるんだろうか?
ふと疑問に思う。自分と言う人間は一体何者なのかと。
これに答えが出せたら、俺は哲学者になれてる。
と思う。
「一匹たおすのに難儀しそーだな。ガマ呼んでいくか。」
俺は指でタバコに火を着け、ガマの居る湖に向かった。
湖の橋でそっと佇むガマを見つけた。
「おーい、ガマ。」
「なんでござろう。」
「それがな、かくかくしかじかでな。」
「なんと、それは難儀な話でござる。」
「拙者も討伐に参加いたそう。」
よし、話も決まった。
蚊の野郎が出る場所に向かおう。
ブーンと大きな羽音を立てて、飛ぶ蚊を見つけた。
体調は50㎝ほどか、10体は居やがる。
「よし、俺は炎を連続で放つから、ガマは一体ずつ頼む。」
「あい、分かった。」
俺が指に集中し炎で蚊を落としていると、ガマが一体ずつスパスパと倒していく。
ときにベロンと舌をだし、食してもいる。
「よし、10体倒したぞ!」
「簡単なことだったでござる。」
「まあ、滑り出しにしては順調だったな。」
「まことに。」
10体の蚊を倒した報奨金で100万ゲットした俺たちは、それを
山分けして離れていった。
害獣倒しは順調だ。だが、生きるってことはなんだろうな。
例え、俺が居なくても世界は成立しているっていうのに、俺はこの世界に
放り込まれ、疎んじられ、それでもなお生きる理由ってやつを知りたいものだ。




