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炎の男  作者: 二川真
2/13

第2部 カエル男

 次の日のコンビニで俺は、タバコと朝食を買いに行った。


後ろから、カップルの声が聞こえる。




「ぎゃはっ、なんか化け物みたいなカエルがでるらしいよ!」


「なんだそれ?」




 まあまあ良いが、カップルの声ってのはなんだか不快に感じるのは俺だけだろうか。




「今度はカエルか・・・。」




 コンビニで用を済ませ、朝食をとっていると、ふと目に入った工場?


らしきものが目に入った。


ああいうところなら働けそうだな・・・。




 俺はいつものように、タバコを指から火をつけて一人思った。


まあ、この能力がある以上、発火する危険性がある場所で働くのはNGだな。




 さて、良い情報も得たし、ネットで調べてみるか?


家に着いた。


カエルの化け物について調べてみたが、どうやら人型の、言わばカエル男


のようだ。




 特徴として、人を喰らう所や、巣を作って過ごす所はカラスと似ているが、


人型というのは見たことないな。




 ネットで得られる、情報としてはそんなところだな。


後は昼寝でもして、夜になったら急襲すればなんとかなるんじゃないか?


カラス退治に自信もついて、根拠もなくやれるんじゃないかと言う感覚がある。




「さて、寝るか。」




 寝てる間に思いついたことがある。


七対三の法則だ。


一部の七割の人間が幸福になり、残りの三割は不幸なのではないかという疑問だ。


俺は幸いにして、親の援助もあり、働かずに生きているが、それはきっと不幸なことで


幸福なのは、しっかり働いて、家庭を持つ事、なんじゃないかと言う疑念だ。




 俺には結婚願望もないし、人間の生きる証明が種の保存になるならば、いっそのこと


皆で非出生主義に陥って滅亡してしまえば、苦しんで生きている人もいなくなるんじゃないかとの疑問が頭を過った。




 俺は死ぬつもりはないが、生きている意味が良くわかってない。


ただぼんやりと生き、ぼんやりと時間が経過していくのをただ日々を過ごしている。




 そんな日々が一生続くと思うと、嫌気がさすが、働かないでいいというのが俺にとっては


幸福な状態なのかもしれない。




 ただ、親が居なくなれば、そんなことは出来なくなるし、いつかは俺も働くことを


考えなければならない。


この能力が良いように使えれば、俺も。




 さて、眠りこけていたらもう、夜だ。


そろそろ出発の時間だ。


この時間にした特に意味はないが、昼より夜の方が頭がさえている


感じがするからだ。






 カエル男が出現する湖に向かうか。


場所についたところで、規制線が貼ってある。




 警察がうろついているので、警察がいなさそうなところを探し、見つけ出すことにした。


中に入ると、ここは湖を中心にした公園のようだ。




 橋に向かっていくと、強烈な刺激臭に襲われた。




佇んでいる。カエル男が。




「拙者、カエルのガマと申す。お主は?」




「名乗る名もないな。」




 携えた刀を抜き出し、いきなり切りかかって来た。


「拙者も身を守るために、やっている。許せ、御仁よ。」




 間一髪よけたところで、刀に炎をむけ撃つ。


あっという間に炎で包まれる刀。




 これで、もう、刀で切れまい。


「お主、これまでの者と違うな。」


「その炎で焼き尽くされたらひとたまりもない。」




「降参か?カエル男さんよ。」




「分かった。拙者お主の仲間になろう。」




 仲間になられても、報奨金も出ないし、なんの意味もないのだが。


「拙者、もう人は殺さんでござる」




 人にとって脅威になる害獣でなくなった今、殺すこともできない。


どうするか・・・。




「分かった、その話乗ろう。」




 気分的に何故かカエル男の話にのってしまった。




「拙者、今日から仲間でござる。人は殺さん。」




「信用していいんだな。」




「あい、分かった。」




俺に、仲間が出来た。

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