↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
画面の奥の旦那さま  作者: 大関 里


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
16/22

雹とパプコ

昼休みには時尭がいつものように来た。



時尭が来た日は、いつもなら薫が蒼祐を引っ張ってくるのに、今日はそんな事出来るわけがなく……。


「蒼祐呼ばないの?」


と時尭に笑顔で突っ込まれた。




澄はドン引きだ。

「デリカシーどこに置いてきたのよ。」



「ご、ご飯入らないかも、……。」

薫は青い顔をしている。




流石に時尭も焦る。


「薫ちゃんの食べたいのあげるから!そんな事言わないで?!」


ニコニコ顔どこ行った。

まぁ、いつも相撲取りも驚くレベルで食べてるので焦るのも、無理は無い。




澄が時尭にさらに衝撃の事実を告げる。



「昨晩から食べてないみたいよ?」


「そんな、倒れちゃうよ薫ちゃん……。」


「でも胸がいっぱいなんだもん……。」




「「…………。」」

二人は同時に窓の外を勢いよく見た。



春だと言うのに、真っ暗な空から雹が降り始めた。

天気予報通りではある。



だが……、







「「天候操りおった……。」」


「何の話?」

薫はいじけ顔だ。





「と、とにかく何か少しくらい食べようよ、ね?」

焦る時尭。



珍しく慌てて、いつもの余裕顔じゃないのを見て、

澄は少しいい気味だと……時尭を観察しながら思った。





そんなやり取りをしている三人に蒼祐がコンビニの袋を持って帰ってきた。



珍しく自ら、定位置に座る。







「…………。」

「…………。」


「……蒼祐、今。気まずいよー。」



「時尭くん煩いです……。」




薫は心臓が飛び出そうだった。




そんな薫に蒼祐がパプコアイスを差し出した。




「……顔色悪いので、……薫さんこれなら食べれますか?風邪の時欲しがるでしょう?」



「……あり、が、とぅ……。」




薫はパプコアイスを、おずおずと受け取って……

『チューチュー』飲み始めた。




アイスを食べてる筈なのに。

顔面の温度は上がっていくばかりだ――。








そんな二人をみてた時尭と澄は、

((青春だなー。))

と全く同じ事を考えていた。


この二人、元来……気は合うのだろう。

澄は心底嫌がりそうだが。





このクラスで今年一、

静かなお昼休みが過ぎていった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。