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第6話 審査員との面談開始
二次審査の後半は、候補生一人ずつの“面談”。
ステージとは違う、静かな部屋で行われる。
「白石優さん、どうぞ」
優ちゃんが呼ばれ、緊張した顔で立ち上がる。
「ひよりさん……」
「大丈夫。優ちゃんはちゃんと話せるよ」
優ちゃんは小さく頷き、面談室へ入っていった。
扉が閉まると、控室はまた静まり返る。
(……優ちゃん、うまく話せてるかな)
胸がぎゅっとなる。
でも――
その不安の奥に、別のざわつきがあった。
(……瑠歌ちゃんも、面談受けるんだよね)
視線を向けると、黒瀬瑠歌が静かに座っていた。
無表情のまま、膝の上で指を組んでいる。
その姿だけで、空気が張りつめる。
(……なんでこんなに気になるんだろ)
胸がざわざわする。
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やがて扉が開き、優ちゃんが戻ってきた。
「ひよりさん……!」
「どうだった!?」
「……緊張したけど……ちゃんと話せた……!」
「すごいよ優ちゃん!」
優ちゃんがほっと笑った瞬間――
「黒瀬瑠歌さん、どうぞ」
瑠歌が立ち上がった。
静かに、ゆっくりと。
その背中を見送るだけで、胸が跳ねた。
(……がんばって……)
声に出せないけど、心の中で強く願った。




