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騎士様の初恋は御伽噺の呪われし魔女  作者: 文庫 妖
第二章 過去への旅路

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登場人物紹介(二章まで)

【登場人物紹介・現在】

■エルドリート・ゼーベック

 本作主人公。26歳。侯爵家次男。青騎士団第三分隊長。愛称はエルド。癖のある亜麻色の髪に瑠璃色の瞳。言葉遣いが悪い。凛々しい顔立ちと地位に魅せられたご令嬢方は多いが、剣技を磨き、親友である王太子と馬鹿やってる方が楽しいので未だ独身。初恋の相手は御伽噺の魔女。極秘任務として「呪われし魔女の保護」を命じられ、シグリットに出会う。好みドストライクな彼女にフォーリンラブしたがまだ気持ちは伝えていない。しかしスキンシップは多いので、王太子ベルトルトやアルベールらに大層ニヨニヨされている。



■シグリット・オルファレイス

 本作ヒロイン。元上級魔導士で御伽噺の魔女。黒髪黒眼で小柄、長く伸ばした髪を緩く三つ編みにして垂らした地味な容姿。だけど不思議系雰囲気美女なので、その手の女が好みの男性陣には大人気。悪意には敏感だが好意には鈍感。

 元筆頭王宮薬師オルファレイス子爵の養女。実の両親は幼少時に流行り病で他界し、両親と懇意にしていたオルファレイスが引き取った。

 外見は24歳の頃のままだが、実年齢は85歳。61年前の事件で婚約者のユリウスを亡くし、自身も解呪不可能な呪いを受けて居場所が無くなり失踪。以後、友人であるジークフリートから三代に渡り、その消息を捜索され続けている。61年後、魔女の薬を愛用していた南方騎士により発見され、エルドリートに保護されることになる。呪いが解けたら一気に外見が実年齢のものに変化するんじゃなかろうかと若干心配している。

 エルドリートのことは「なんだかとても優しくて親切な人だなぁ」と思っている。鈍感。


■ベルトルド・ファナ・リーズ

 リーズカンド王国王太子。26歳。白金髪に澄んだ蒼色の瞳の、見た目は(・・・・)正統派王子様。下に弟が二人居る。見た目はジークフリートの若い頃にそっくりだが、繊細で潔癖気味なところのあった祖父と違い、やや腹黒く割とイイ性格。親友のエルドリートをからかって遊ぶのが趣味。立太子の儀の際、父王から「魔女の捜索と保護」を引き継ぎ、祖父の魔女への思いを知って悲願達成に力を尽くす。

 シグリットに惚れてしまったエルドリートが一喜一憂しているのを見て、もはやニヨニヨが止まらない。


■アルベール・ロレンツ

 ベルトルドの命でエルドリートに同行した呪術専門の白騎士。28歳。愛称はアル。やや長めに伸ばした鮮やかな赤褐色の柔らかい髪に、明るい金茶色の瞳の優男。実は医師免許も持ってるエリート。エルドリートの恋をニヨニヨしながら生暖かく見守っている。甘いものと林檎が大好き。パンケーキには蜂蜜より楓糖派。


■マティアス・クライン

 ベルトルドの命でエルドリートに同行した呪術専門の白騎士。31歳。灰色がかった金髪に、濃い紫色の瞳の兄貴。美味しいごはんを食べるのが大好きだが、身体はしっかり引き締まっている。好みのタイプは料理上手な女性。彼を攻略したければ胃袋を掴むと割とチョロい。シグリットに恋するエルドリートを見ながら「若いっていいナァ」と思っている。さっさとモノにしないと自分が口説いちゃうぞと思っている。


■カルラ・ヘーヴェル

 南方騎士団所属の白騎士。数少ない女騎士の一人。綺麗に結い上げた栗毛と、灰色の瞳で、色味は地味ながらも、整った顔立ちの美人。23歳。シグリットと親しくなる。自分の身体に無頓着なシグリットが心配。アルベールとマティアスの呪術払いを見て、知識と技術を磨く為に王都まで同行することになる。


■トマス・ディールス

 南方騎士団所属の白騎士。青灰色のふわふわヘアに蒼目のぽやんとした小動物系男子。21歳。妙な妄想癖があり、キャッキャウフフしているシグリットとカルラで百合の香りな妄想をして楽しんでいる。実はアルベールとマティアスでも妄想しているという事は今のところ誰も知らない。


■ヤン・ペルレ

 南方騎士団司令。日に焼けた肌に燃えるような赤毛の偉丈夫。見た目は30代前半だが、実年齢は44歳。成人した息子が二人いる。気さくで快活な男で、部下達から慕われている。南方騎士団有志による極秘調査で抱かれたい男No1に輝いたが、女騎士にはそのアンケート回って来なかったなぁとカルラは疑問に思っている。


■ミシェル・ハイフェッツ

 魔女捜索の密命を受けた南方騎士団所属の騎士。隊長さん。伯爵家の次男で、息子と娘が一人ずつ、最近孫が出来てデレデレ。51歳。南方は情勢が穏やかで居心地が良いので、ついこの歳まで勤めてしまった。この際なので定年までいるつもり。非番や余暇を利用して市内で情報収集していた際、贔屓の薬屋でシグリットを発見した。愛用の薬が腰痛薬とは言えない。



【登場人物紹介・60年前】

■ユリウス・キストラー

 シグリットの婚約者。中央騎士団副団長。当時の王太子ジークフリートの親友で伯爵家三男。兄二人と年の離れた妹がいる。気楽な三男坊で、食い扶持確保のために騎士団入りした。亜麻色のやや癖のある髪に蒼の瞳。

 ジークフリートの隣に立つのに相応しい男になるために、せっせと武勲を立てて副団長にまでのし上がった。騎士としては一流だが、求婚するまでに二年弱かかったというとんでもないヘタレ。ヘタレ過ぎて友人のヒューには呆れられ、ジークフリートには蹴り倒された。婚約後、ジークフリートの妹、ナタリヤ姫やその侍女ヒルデリータが色目を使って来て正直キモいと思っている。というか、色目を使う女は皆キモい。

 婚儀の約半年前に黒の森の邪竜討伐作戦中にシグリットを庇って死亡。凄まじい呪いに蝕まれ、襲撃からわずか数分で壮絶な死を遂げた。邪竜退治の英雄の一人として国葬されている。享年24。


■ジークフリート・ファナ・リーズ

 当時の王太子。事件当時26歳。ユリウスとシグリットの親友。片頭痛持ち。穏やかで繊細なところがあるが、ユリウスの死とシグリットの呪いが妹の手によるものであることを知り、危うく斬り殺しかけたほどにプッツンした。

 妻のエリザヴェータを愛していたが、シグリットに密かな恋情を抱いてしまい、自分の見込んだ男と娶せることで自らの気持ちを昇華させようとした。

 事件を切欠に自身の力の無さや弱さを思い知り、それまで以上の努力を重ねて力を付け、数々の改革を行う。また、生涯を賭けて失踪したシグリットを探していた。即位後25年で退位し余生をシグリット捜索に費やすが、一度も逢えないままこの世を去る。

 孫のベルトルドはシグリットがビビるほど若い頃のジークフリートにそっくり。


■エリザヴェータ・シャム・リーズ

 ジークフリートの妻。22歳。夫とは政略結婚だが、夫婦仲は良好。シグリットを気に入り、よく話し相手にしていた。カッとなると片手で扇子を圧し折る握力の持ち主。芯の強い女性だが、シグリットが呪いで弱った身体を抱えたまま失踪し、さすがに寝込むほど凹んだ。80歳を過ぎた現在も健在である。


■ヒュー・ハイフェッツ

 ユリウスの同期で親友。伯爵家嫡男。青騎士団第二分隊長。事件当時24歳。ユリウス経由でシグリットやフィーネと親しくなった。フィーネに気がある。ユリウスがあまりにもヘタレ過ぎて呆れ果て、彼の求婚の御膳立てまでしてやった。彼の死後、誹謗中傷や激しい呪いで弱っていくシグリットの姿に心を痛めていた。シグリットの失踪を切欠に、王太子夫妻と交流を持つようになる。

 シグリットに再会したらアイアンクローしてやろうと思っている。


■フィーネ・ラッセル

 シグリットの同僚で友人。中級魔導士。子爵家令嬢。事件当時23歳。結構言いたいことははっきり口にするタイプ。ヒュー同様、ユリウスの死後憔悴していくシグリットを気遣っていた。シグリットの失踪を切欠に、王太子夫妻と交流を持つようになる。

 シグリットに再会したら蹴り倒してやろうと思っている。


■シュレーゲル公爵

 魔導師団長。国王セオドアとオルファレイス子爵の幼馴染。薬師として登城したシグリットの魔力に目を付け、半ば強引に魔導師団に引き抜いて来る。お蔭で王宮薬師とは少し仲が悪くなってしまった。娘が欲しかったが息子しかおらず、シグリットを娘のように思って可愛がっている。努力の末にあっという間に上級魔導士になってしまった彼女が一部の魔導士から妬まれている事に心を痛めている。


■ソフィネル・キストラー

 ユリウスの歳の離れた妹。シグリットを姉様と呼んで慕うが、兄が死に、大好きな姉様が呪いを掛けられて失踪した事にショックを受ける。


■セオドア・ファナ・リーズ

 ジークフリートの父。当時の国王。筆頭王宮薬師だった幼馴染のオルファレイス子爵が若いうちにさっさと田舎に引っ込んでしまった事を残念に思っていた。養女のシグリットが彼の唯一の弟子と聞いて、城に引き込んだ。オルファレイス仕込みの技術目当てではあったものの、実の娘のように可愛がっていたのも事実である。

 実の娘ナタリヤが性格的に残念なのをなんとか矯正しようと頑張ったが、矯正どころか息子の親友を殺すわシグリットを呪うわの悪行三昧に流石に堪忍袋の緒が切れて、彼女を王族の身分を剥奪の上、北方のフローデン塔送りにした。


■ナタリヤ・シャム・リーズ

 ジークフリートの歳の離れた妹。事件当時16歳。

 兄王子同様優秀ではあるものの、我が強く性格的にアレなのを気にした父王によって、国外の名門校に留学させられる。表面的には淑女らしく成長したが、既に婚約者の居るユリウスに恋情を抱いて生来の残念さを発揮。次第にシグリットを憎むようになる。同じくユリウスに懸想していた侍女ヒルデリータに唆され、彼女が何処からか入手してきた呪いの力を借りてシグリットを亡き者にしようと画策したが、肝心のユリウスの方が死んでしまったために、シグリットを逆恨みした。よせばいいのに再度シグリットに呪いを掛けた事で足が付き、最終的に父王によって王族の身分剥奪の上、フローデン塔送りにされた。20歳を迎える前に衰弱死。


■ヒルデリータ・アウフレヒト

 ナタリヤの侍女。アウフレヒト公爵家の傍流の家の出。子爵令嬢。事件当時18歳。主人として仕えるナタリヤ同様、ユリウスに懸想する。シグリットを妬んだ挙句に二度に渡って主人を唆し、殺人に手を染めさせる。企みは成功し、シグリットは失踪したが、翌年その事実が明るみになり、王族への殺人教唆の疑いで拘束後、処刑された。処刑後実家に遺体の受取を拒否され、無縁仏に。事件後父親は爵位を返上し、一家で市井に下っている。


■ディートリヒ・アウフレヒト

 赤騎士団第三分隊副隊長。公爵家嫡男。事件当時29歳。決して無能ではないが、何をやらせても二番手以下という、絶対に一番にはなれないタイプで、これがコンプレックスになっている。コンプレックスをいちいち刺激してくる(と思い込んでいる)ユリウスを逆恨みし、従妹のヒルデリータや友人ロナウドを巻き込んで彼を暗殺。ナタリヤ姫との婚約も成立して安堵していたのも束の間、ユリウス暗殺の主犯として拘束され、後に処刑された。この事件の調査の際に、父親であり外務大臣だった公爵の悪事も明るみになり、これを受けて公爵家は取り潰されている。


■アウフレヒト公爵

 ディートリヒのお父さん。外務大臣。子飼いの呪術師を使い、長年に渡って暗殺や傷害を繰り返して徐々にライバルを減らし、その座に上り詰めた。思い通りに育たなかった息子を精神的に追い詰めて家出させてしまった残念な父親。育児失敗のツケを自身と息子の命で支払う羽目になってしまったが、自業自得である。


■ロナウド・ペリセウス

 青騎士団第一分隊隊士。子爵家三男。事件当時29歳。基本無邪気で憎めない男だが出世欲があり、任務を真面目にこなすも、ぱっとしないせいで平騎士のままである。ナタリヤ姫に、近衛騎士として取り立ててもらう事を条件に、シグリットへの「嫌がらせ」の依頼を受ける。結果として嫌がらせどころか尊敬するユリウスを死なせてしまい、精神不安定になり帰還後に療養の為休職。その後、兵舎の自室から謎の転落死を遂げる。気の良い男だが魔が差したために人生を棒に振った残念な男。


■ステファン・フェッセル

 白騎士隊所属の呪術専門白騎士。事件当時32歳。シグリットの担当医の一人だったが、アウフレヒト公爵家子飼いの呪術師としての裏の顔を持つ。ディートリヒやヒルデリータに呪法を売った張本人。後に拘束され、余罪がわんさか出て処刑。

ちょっと人が増えたんで纏めました。

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