新居
知らない天井である
僕等は寝室と思われる部屋でダブルベッドに隣り合って寝かされていた
「おはようございます、マスター」
「おい待て、そんなプレイを頼んだ覚えはない」
起きて早々いきなりマスター呼びである
「私、ヒルデガルト・ローゼとこちらでは名乗らせて頂きます」
「よ……よろしく、俺はこっちではセバスティアン・イライアスだ」
「おお!ちゃんと送り込めたみたいだね!」
何処からか神の声が聞こえる
「こ↑こ↓だよ、こ↑こ↓」
ベッドの下から小さな美少女フィギュアがトコトコと歩いて出てきた
「そのお姿は?」
「なんやかんや!あれやそれや!で直接私がこの世界に出向く訳には行かないからこのキャワユイフィギュアを通してこれからは声を届けるよ!」
京介、ではなくヒルデガルトの質問に神と思われるフィギュアは妙に愛嬌のある仕草を混ぜながら返答する
「そうか……まあいい」
「じゃあとりあえず適当に過ごしといて!私は適当に見守ってるから!じゃ!」
その言葉を最後にフィギュアの動きが停止する
「マスター」
「マスターはよせ」
「マイ、ロード」
何故かヒルデガルトはまるで従者かなにかの様な態度である
「マイ、ロードは前々作と被るからやめて」
人形がまた動き出した
「前々作?というか見守ってると言ったが?」
「気にしないでいいから
なんか言いたくなったらちょくちょく口出すから近くの物を使って」
そしてまた停止する人形
なんなんだ?ほんとうに?
「はあ……では……セバスティアン様」
「普通に呼べ、あと傅くな」
「嫌です、来世は美女になってかっこいい人に仕えるんだって決めていましたので」
「お前精神状態おかしいよ」
京介もといヒルデガトは前世の胸中にこんな願いを秘めていたとは我が友の事を俺は理解していないようだった
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「分かったセバスと呼べ」
「セバス様」
「様が要らん」
「嫌です」
「もういい、一番マシだからな」
「ではこの住居と周辺の探索からまずはしましょうセバス様」
「そうだなヒルデガルト……長いなヒルデでいいな」
「そうですね」
部屋から出ようとするとヒルデガルトは3歩後ろ位からついてくる
転生早々、何故俺は友人のプレイに付き合わされる事になるんだ




