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52歳オッサン異世界転移はしないが、肺と膵臓に転移が見つかる。 腎臓癌患者の癌サバイバー日記  作者: タダ ユキ


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4.検査入院

痛みには強いです、痛みには…

ただね、針が嫌いなんですよ!

人生初入院です


俺はモーレツに緊張していた。


意識があるままに腎臓に針を刺す…

これが嫌で嫌で仕方なかったのだ。


どのくらい嫌かって?

知恵熱が出て毎日38度台だったくらいさ!!

そしてインフル以来の幻覚。

俺のストレスはここがマックスだったと思う。

最初は脳に転移したから幻覚を見てるのかと勘違いしてました。


まだ病気の内容も全ては分からないし、ちょっと終活について考えたりしてました。


その後看護師さんに聞いたら下半身麻酔なら背骨に麻酔を打つそうで…


めっちゃ嫌やねん。


俺はスマホで調べたいのを抑えて、

フラットな、情報まっさらな状態で挑む事にした。


でも不安に勝てず、

次に来た看護師さんにまた麻酔の事を聞いてみた。


「あの…背骨に麻酔って超痛いっすか?」

「怖すぎて怖すぎて怖すぎるんですが!!」


だって背骨に針刺すんだぜ??


俺がスパイなら背骨に針刺しますって言われた瞬間全て話すね!!


でもね…白衣の天使からの答えは違ったのさ。


「タダさんはね、部分麻酔で組織取るんだって」


ぶ ぶ ん ま す い だ と


それはそれでめっちゃ怖いやないかい!!


頭に麻酔打たれて縫われた時以来の衝撃ですやん。


カーズが無になった様に、

俺も無になった。


迷走して…いや、瞑想して精神をフラットにする。


まあ俺くらいになれば、

それだけで心が平穏に…


ならんかった…


ベッドに寝かされ、

元気なのに手術室に運ばれる俺。

緊張する俺を見て、かみさん苦笑い。


手術室に入りうつ伏せにされて子ヤギの様に震える俺を見かねたオペナースさんが、

俺の右手を握ってくれる。


カツカツカツ…歩く音…


来やがった…

俺の腎臓に針を刺す漢が…来やがった!!


いつ刺されても良い様に、

全集中!関口の呼吸!!を繰り返す。

ひっひっふー

ひっひっふー


刺す箇所を調べるのに結構時間がかかるのね。


いよいよメインデッシュの時間。

もちろんメインは あ た し。


「じゃあ麻酔刺しますね」


ちくしょう!来やがれ!

ぶっ飛ばしてやる!


プスっ!


めっちゃ痛…くわな…い?


いや!痛い!!痛いやないか!!

腎臓に突き刺さるめっちゃ細い針の感触が分かる。


そうか!俺の腎臓はそこら辺にあるんだ?


計数カ所刺されただけど、

痛みは最初の2回まで。


その後はなんかやってるけど分からないかんじ。


ただね、細胞取る時に「バチン!」ってデカい音が鳴るのさ。

玩具のガンのトリガーを弾く時みたいな音と衝撃。


これを3回くらいしたかな?


先生からしたらこんなの手術に入らないせいか、作業が終わったら午後からやるらしい引越しの事を話してました。


助手の先生が「あっ!じゃあ俺手伝いに行きますよ」とか言いながら談笑している声でやっとリラックスする俺。


採取した組織を見せてもらったけど、

マジで糸屑数本程度でした。


あんなんで検査出来るんだなと感心しましたわ。


その日は仰向けのまま動いてはいけないと言う事で、

人生初の仰向けからの放尿を体験しましたとさ。


ちゃんちゃん

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