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異世界転移した僕と彼のスキルは「貯金箱」と「犬」だったので即追放。でもこれが意外と強かった  作者: ミカン♬


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17/23

17  中級ダンジョンの卒業

 5人を追っていると、ダンジョン内に女子達の愚痴が響く。


「ダル~~ィ」

「このブタ、固すぎやーー」


「お前ら、引っ込んでろ! 俺がやる! 楽勝──」

 完全に義彦のワンマンパーティーだ。


 義彦たち5人だけだと心配だけど、

 強力な兵士たちがサポートしている、大丈夫だ。


 分かれ道で僕たちは遠回りの別ルートへ進んだ。


 2階層でエイジが双頭の犬に変身すると、その姿にラスは驚愕した。


「エイジ、魔族?」


「違うよ。僕たちは特別なスキルを持ってるんだ」


「……」

 ラスは余計な質問をしないので助かる。


 ◇


 7階層に到着すると、

 僕たちはサラマンダーを約130匹倒した。


 結果、牙を10個ドロップした。あと8個だ。


「今日はもう終わろうか」


 しばらく休んで、僕たちは1階層目指して走り出した。


 


 ギルドに戻って、分配金をざっと計算する。


 牙10個(ギルド換金)x6000=60000▲ ラス分※20000

 

 討伐モンスター、約200匹(内サラマンダー130匹)

 

 ドロップした魔石は、平均1個3000ガルとする。

(魔石はブブたんに投入しないから2倍計算しない)


 3000×200=600,000ガル(収入にはならない) ラス分※20万


 ドロップ品約25個、ザコは平均1個3000ガルぐらい。


 25個x3000ガルx2倍=150000▲  ラス分※50000


 ★歩数計算。


 ブブたんの歩数貯金2倍。


 宿~青のダンジョンまで=3キロ

 1人1キロ=1560歩


 1560x3キロx3人x2倍=28,080ガル(片道)

 往復=56,160▲  ラス分※18720                


 一階層移動を1キロで計算。

 1~7階層

 7キロx1560歩x3人x2倍=65,520(片道)          

 往復=131,040ガル▲  ラス分※43680


 

 60000+125000+56160+131040=372200※

 

 ブブ光線は……130/ 60匹x800=48000▼

        70/ 35匹x400=14000▼ 


  (ラス合計※332400)


 60000+125000+56160+131040=372200

 372200+54000ー48000ー14000ー332400=31800(利益)

                 (ラス分)


「ラスの取り分は34万ガルでいい? 」


「多すぎる」


「僕には便利なスキルがあるんだ」

「借金あるんだから、素直に受け取れよ」


「……」


 ラスに34万ガル渡した。


「ギルドの返済が早く終わるといいね。こっちはいいから」


「ありがとう」

 おお、ラスにお礼言われた。


 ブブ貯金は6982687ガル。Lv48。牙は42個。順調だ。



 ◇


 異世界40日目の夕刻。


 僕たちは中級ダンジョンを卒業した!


 サラマンダーの牙50個を納め終わり【上級ダンジョン通行書】を受け取った。

 冒険者Lvも50だ。ギルドランクも【C】に。


 ◇


 翌日、41日目の朝。


 ロイも体力回復。パーティに加わるとエイジのスキルで残っていた体の傷も完治。


 彼のメインスキルは【武器熟練】つまりソードマスター。

【ステータスアップ】【見切り】もある。

 レベルも68と凄く優秀。


 ラスはレベル64。メインスキルは【水魔法】。

 あとは【ドロップ率上昇】。


 エイジは【犬】【高速自動回復】新たに【察知】が発現。隠れた敵や罠などを察知できる。


 そして僕。【貯金箱】【健脚】【鑑定】

 新たに【速歩】(5秒/一日2回)10万ガル消費が発現。


「たったの5秒? 役に立つのかな」


 そう思ったけど。


 速歩を唱えると5秒間、周囲の動きが遅く見える。

 普通に歩いている人などは、止まって見える。


 5秒が5分の感覚で、周囲の音は消える。

 これはPTメンバーにも有効。


 痛いのは、【速歩】1回唱えると10万ガルも減ること。


 ……お金で時間を買うようなスキルだ。


「……僕の魔力、ガルなのか……」

「俺なんて、魔石食べて成長だからな」


 すると。


「速歩があれば、ユイト、サキュバス倒せる!」

 ラスが珍しく大声を出した。


「魅了回避。倒せる。行こう!」


 聞けば、ボスのドロップ品が高額らしい。



 なので。


 また来たよ。


 青のダンジョン7階層……やっと卒業したのに。


 ロイは鋼の胸当てを装備。

 彼にハルバードを渡し、僕は盾を持ってブブたんの護衛だ。



 ──ボス部屋。

 大理石で囲まれた、広い薄紫色の部屋になっている。


 そこに、妖艶なサキュバスと紳士風のインキュバスが現れた。


 三匹とも黒く大きな羽を羽ばたかせて、空中から僕たちをニヤニヤと見下ろしている。


「目を見るな。5秒で倒す!」


 ラスの掛け声に、僕は「速歩」を唱えた。

 三匹の動きがスローモーションになり、僕は急いで壁際に距離を取る。


 エイジは走り回って敵の背後から、ブレスやファング攻撃。 


 ブブたんは安定の自動攻撃だ。一発消費は500ガルになっている。

 僕の頭上から、光線をサキュバスたちに撃ちこむ。


 加えて、ラスの水魔法とロイのハルバード攻撃。

 僕たちの早い動きに翻弄されて、敵三匹はまともに攻撃できない。


 一匹、また一匹と倒していく。


 あっという間に勝負はついた。


 三匹は消滅。


「やった! おつかれー」


【速歩】はボス討伐用のスキルと判明。



 ドロップ品が地面に散らばっている。


 中魔石Ⓛが3個。


 サキュバスの瞳2個。

 大銀貨3枚。


 そしてレア武器が出た!

 インキュバスの杖(魔力増幅/毒魔法。殴ると低確率で魅了)


 大銀貨は2倍で、60万ガルだ。


 後で分配すると言ったら、

「私の分はユイト様の物」とロイは固辞したので、一応預かっておくことにする。


「大銀貨は全員に1枚ずつ渡すから受け取ってよ。これで身の回り品を揃えて欲しい」

 そう言ってロイにも1枚渡した。


 試しにインキュバスの杖を使ってみた。

 エイジは使用不可。

 僕は毒魔法を使えるけど、1回につき3000ガルも消費。


 なのでラスに渡した。

 

 僕とエイジはLv51になった。

 これは上級ダンジョンも余裕で行けそう。



読んでいただいて、ありがとうございました。

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