125 夜会の後で(ミコト視点)
ブックマーク、ありがとうございます。
どうぞよろしくおねがいします。
王城に泊まるってことになって……。
ライカンとシア、私とエドガーで続きの部屋っていうの?
そういう間取りの客間に通された。
一応カイラムのことがあるからね。
ザイマとクラークが向かいの部屋になりました。
シアと私が奥の部屋に二人で寝て、真ん中のドアを開けて向こうの部屋にエドガーとライカンが用心しながら休むってことになって。
私とシアは着替えを兼ねて、またあのお風呂の部屋に連れて行かれた。
ドレスと下着を脱いで、めっちゃ身体解放感!!
お風呂にゆっくり入って……。
身体を拭いたら、薄い身体を締め付けないような薄いすごく肌触りのいいシンプルなドレスみたいのを着せられた。
それだけじゃ廊下歩けないから、ガウンみたいな上着を着て、休む部屋まで移動した。
あー、これでゆっくり休めるー!!
話していた通り、一応、私とエドガーは奥の部屋のドアから入ったんだけど、真ん中のドアのところからシアがこっちに来て、エドガーが向こうの部屋に行った。
ベッドに入る時に、ガウンを脱いでソファの背に掛けておくことにする。
「これすごい肌触りが良いよね!?」
べッドの上で自分の着ているパジャマじゃない、ナイトドレスとか言うのか? の表面を自分の手でさらさら撫でた。するするってすごい気持ちいい、手が。
「でも、こんなの着て寝たら、寝相が悪くて、寝起きが大惨事……」
「ミコトはね!」
シアが笑う。
むっ。でもその通りです。
シアと大きなベッドにごろんと横になる。
「ユミエラと話したかったね。
弟とちゃんと会えたって、シド言ってたけど。
ユミエラから話、聞きたかったな」
「でも、そのおかげでカイラムのことがわかったんだから、今は用心しないと」
「そうだね」
私は目をつぶり、シアの温かな手が頭を撫でてくれるのにくすくす笑って、幸せな気持ちになる。
……そのうち、寝ちゃった。
何時だろう?
頬に触られて……。シアの手じゃない。
私は目を開けた。ぼーっとしてたけど、エドガーだった。
「あれ? 何かあった?」
横に手を伸ばすとシアがいない。
「あれ? シアは?」
「向こうの部屋に戻った」
「ん? 戻った?」
「カイラムが王城を出たのが確認できた」
カイラム……、えっ!?
「出てった?
諦めたってこと!?」
私は起き上がろうとしたのに、エドガーがそれをさせないような感じで覆い被さってきて、キスされる。
「んー!?」
エドガーの唇が離れて「もう大丈夫だから」と言った。
それはいいんだけど、そのままエドガーの手がするすると私の身体とナイトドレスの間に入ってきて、さらさらするすると脱がされるというか、いや剝かれていくというか!?
「ミコト……」
やさしい声。でも、どうしたらいいのか、待っているような……。
そんな声で呼ばれちゃったら……。
私も同じような感じで「エドガー……」って囁き返しちゃってた。
目覚めて……。
ああ……、ここ風呂、別部屋なんだよな。
いや、あの時点でなんとなく頭には引っかかっていたんだけど、風呂がないからさ、とか言えなかった。
ここ王城だし。一応私達は結婚してる夫婦だし、朝、風呂に入りたいと言って使わせてもらっても大丈夫だとは思うけど。
エドガーはまだ寝てる。
私は起き出してぎょっとする。
なんていうか、全部脱げてなくて、それが逆にえっちな感じ……。
きゃー!!
あわあわしながら下着を身につけて、ナイトドレスも着直して、ソファに向かうとガウンを羽織ると、シアとライカンの部屋へのドアを小さくノックした。
そっとドアが開く。シアがいた。
「お風呂行くよね?
着替え、収納しよか?」
風呂の部屋に行くと、メイドさんがいて、お湯を運んで来ようとするので止めた。
水を溜めてもらい(水なら水道があるのだ)、手を突っ込んで火魔法でお湯にした。
ゆっくりとシアとお風呂に入って、なんかふたりで顔を見合わせて意味なく笑っちゃう。
なんかデジャブ?
あ、マイネでか……。
私はもう魔法使いの服にした。
シアは動きやすいロングワンピースで、上に私が貸してあげたフード付きの上着を着ようとしたんだけど……、もう王城にたくさんの貴族はいないしね。
上着はやめることにして、返してもらって収納しておく。
部屋に戻るとライカンとエドガーもいなくて、たぶんあっちも風呂だろう。
もう部屋はきれいになってる……。
「少し話さない?」
シアに言われて、シアの方の部屋のソファに座った。
「これからどうする?
ユミエラ達は店の近くのアパートって言ってたけど、もしかしたら、妹を引き取るのかも?」
「そっか……。
それなら、家の方にユミエラとディーと妹ミレニアの方がいいかも。
アパート……、でも、ユミエラ達、楽しみにしてたよね!?」
「うん、考えたんだけど、1カ月くらいはユミエラとディーは部屋借りでふたり暮らしを。
その1カ月、ミレニアは家で預かる……。
まあミレニアの希望もあるけど、聞いてからね」
私は頷いた。
「うん、それがいいかも。
またはその1カ月の間に大きな家を探して引っ越し! とかは?」
私のその言葉にシアが笑う。
「ふふふっ、実は私も、そのこと考えた!」
「じゃあさ!
大きな家を探すのもしてみよう!
大きな家、ユニコーン商会の拠点も兼ねて!
ホークやコステロとか、シドやイサクが来た時にも泊められるような大きな家!!」
「ギルドに相談してみましょう」
「ギルドと言えば、セーブルの細工物!
人気出るんじゃないかと思うの!
ユニコーン商会でシーザー王国に販路つけてみない?
コタンに行く必要があるけど、小さい物だし生ものじゃないし。小さい窓口……、最初はひとりの人にお願いする形でもいいいと思うんだ!」
ドアがノックされ、ライカンとエドガーが帰ってきた。
「朝食で食堂に来てくれって!」とエドガー。
私とシアは立ち上がる。
「コステロとラスターが狩りに行きたいそうだ」
ライカンが言って。
「ユミエラ達も行きたいんじゃない?」
私は笑って言った。
朝食後、シドに送ってもらってギルドへ行き、ユミエラとディーとミレニアとライザさんに会った!
ミレニアとライザさんとシアとシドは一緒にイサクの家に行き、これからのことを話してくれるって。
ライザさんにシーザー王国でのユニコーン商会の窓口をお願いできないかっていう話をするのと、ミレニアの希望を聞くこともある。
ユミエラとディ―は私達と狩りに行った。
コステロにラスター様にエラン王子もエドワードも来たよ!!
もちろんゴードンとザイマもね!
まずエドワードのギルド登録。
『エディ』という名で登録することにして、エドガーとゴードンが保証人になった。
王都だからね。なんだかギルドも大きくて、あの登録の機械もなんか立派というか豪華な仕様になってる。
エディは聖魔法と風魔法と水魔法と土魔法を持っていた。
収納できる人もうひとりゲット!
……ユニコーン商会でも働いてくれないかな!?
私は風魔法の収納を教えることを約束した。水魔法も私が教えてあげられるし、土魔法はエドガーが得意だよね。
まあ、私達以外にもたくさんの魔法使いがいるから、これから、楽しみだね!
しかし、エディは体力がなくて……。
まず、体力作りからだなってことになった。
狩りはコステロとラスターとエランが(名前を呼び捨てでいいよって話になった)張り切ってて、まあ、一番上手だったのがラスターだな、と思った。
少し雰囲気が変わったかもしれない。
なんというか、自分が引っ張らないと! という気力みたいなのを感じた。
いい意味でカイラムに、似ているかも。
読んで下さり、ありがとうございます。




