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28 実は、体調不良すぎて・・・ました

皆さん、これはもう終わったことですからね。

もう、元気ですからね!


それから症状については大袈裟に・・・してません(汗)

いま、思い返すと・・・かなりひどかったのかしら?

それから少女漫画や少女向け小説以外でも、珪とは読む本が被っていることが分かったのさ。おかげで貸し借りがいまだに続いているんだけどね。


そんなことを考えていたら珪が訊いてきた。


「それで、なんで浩輝さんがいないんだ」

「珪さんや、今日は月末ですけど」

「いや、あの人なら速攻終わらせてきて、面会時間ギリギリまでいるだろう」

「・・・今日は無理だよ。昨日休んだからその分仕事が溜まっているから」

「それじゃあ、来られないか」


そう言って珪は居心地悪そうに椅子に座り直した。そして私のことを見てきた。


「具合の方はどうなんだ」

「脳梗塞は、というか血栓は問題ないくらいになっているって」

「点滴のおかげなんだよな。それじゃあ検査の方は?何をしたんだ」

「えーと、認知症の検査と眼の検査と耳の検査をされたよ」

「今回には関係ないだろう。というかなんで検査入院することになっているんだよ」


いや、だから、そんな疑わしそうに見て来ないでください!


「おっちゃん先生に丁度いいから検査して来いと謀られた」

「それは舞が悪いだろう。野村先生に検査を受けた方がいいと言われていたのを無視していたんだろ」


おい!珪よ、お前もか!


・・・というか、もうめんどい。・・・イヤ、違った。しんどいだ。

起きているのが辛い。辛いというより、気分が悪い。いろいろ限界を超えている気がする。


そんな私の様子に気がついたのか、珪の声の感じが変わった。


「舞、お前顔色悪くないか」

「悪い・・・」

「蒼いっていうより白い」


だろうな。そう言われて意識したら、もう、ダメだ。口を利くのもしんどくなった。


「看護師を呼ぶか」


眉をひそめてそう言ってくれたけど、吐き気がこみ上げてきて返事も出来ない。ベッドから降りてスリッパを履いて立ち上がろうとしたら、足に力が入らなくてふらりと倒れそうになった。珪が支えてくれなかったら、倒れ込んでいたことだろう。


「どこに行く気だ。寝てろ」

「気持ち悪い」


その言葉を言うのがやっとだった。察した珪が私を抱えてトイレに連れていってくれた。その途中で看護師さんが気がついてくれて、珪に変わって連れて行ってくれた。


夕食はほとんど食べられなかった。なのに戻して胃の中は空になったと思ったけど、中々吐き気は収まらない。

ようやく収まったから立ち上がろうとしたら、今度は目の前がブラックアウトした。


意識を失ったのは一瞬だったみたいで、目を覚ました時には抱きかかえられて運ばれているところだった。すぐに病室のベッドに下ろされて、運んだ人と入れ替わって看護師さんが私の顔を覗いてきた。


「よかった。池上さん、分かりますか」

「はい。わかります」


私が返事をしたことに、看護師さんはホッとした顔をした。


「少し離れます。何かあったらコールしてください」


看護師さんは珪にそういうと速足で部屋を出て行った。珪が私の顔をのぞき込むように見てきた。


「舞、いつから食べられなくなった」


眉間にしわを寄せて怒っているみたいに見える。これが心配した時の顔なのは知っているけどね。


「舞、いつからだ」


答えずにいたら、重ねて訊かれたのさ。


「今、言わなきゃ駄目?」

「今でないとはぐらかすだろ」


チッ。わかってやがる。


「年明けから」

「そんな前からかよ。浩輝さんは何をしていたんだよ」

「旦那のこと悪くいうなや。自分でもどうにかしようとしてたんだから」

「何をしていたって」

「だから、少しでも食べれるように柔らかくしたものとか、おかゆとかにしてたし」


ムッとしながらも返事をしたら、眉間のしわが深くなった。文句を言いたいのだろうけど、私の様子から言えないって感じかな。

でも、とりあえずお礼は言っておくか。


「運んでくれてありがとう」


・・・おい。なんで眉間のしわを深くする。


「それで、食べれないことの原因は?医者は何といってるんだ」

「・・・・・」

「舞。まさか話してないなんて言わないよな」


返事をしなかったら、顔を近づけて再度訊かれたよ。・・・って、近い、近いってば。

でも、答えずに目を逸らしたら顎を掴まれました。


「舞」

「話してないよ」

「何故」

「えーと、原因を言ったら血栓が無くならなくなるから」

「・・・脳梗塞の薬なのか」

「多分。前にも同じ状態になったから」

「お前・・・わかった。俺から孝一に言っておく」

「やめてよ。もうその薬は飲んでないから、状態は改善されてきているのよ」

「どこがだよ。お前は滅多な事じゃ戻さないだろ」

「う~ん。まあ、いろいろ重なって、原因は一つじゃないって言うか?」

「冷静に分析している場合か!」


珪が怒鳴った時、看護師さんが道具を持って戻ってきた。


「他の患者さんもいるんですから、大きな声を出さないでください」

「あっ、すみません」

「それにそろそろ面会時間は終わりです。あとはお任せいただいて、お帰りください」


看護師さんの言葉に珪は腕時計を見た。そして顔を歪めた。本当なら舌打ちをしたいくらいだろう。私は看護師さんに顔を(多分アルコール除菌)拭いてもらいながら、珪に手を挙げて挨拶をした。


「来てくれてありがとう。気をつけて帰ってね」


珪は溜め息を吐くと右手をあげた。


「ああ。また来るよ」


そう言い看護師さんに「お願いします」と言って帰って行ったとさ。


私は看護師さんに口を濯ぎたいと言ったら、予測していたのか吐き出すための入れ物を用意してきてくれていて、コップに水を入れてくれました。それで口を濯ぎ人心地つくと、連絡を受けた飯尾先生が顔をだしたのさ。


それから・・・問診をして、ここのところおかゆぐらいしか食べていないことがバレました。すぐに栄養補給のための点滴です。原因についても訊かれたけど、私がぐったりしているので、明日また話すことにして、先生は病室を後にしたのでした。


あーあ。バレないつもりだったのに~。


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