第76話「後輩二人と外回り――花乃家の女将にだけ伝えた秘密」
第76話です。
今回は創が初めて、新人二人を連れて法人先へ外回りに出ます。
高校卒業後に入行した十八歳の橘川湊。
短大卒で慎重な二十歳の篠宮彩葉。
まだ二十一歳の創ですが、今度は自分が「教える側」に立つことになりました。
そして昼に立ち寄るのは、東都共栄銀行時代から通っていた花乃家。
女将・花村千鶴へ、創はついに一言だけ伝えます。
「俺、結婚しました」
さらに偶然、前職時代にお世話になった取引先の会長たちとも再会。
今回は、若手行員だった創が少しずつ“先輩”になっていく仕事回です。
月曜日、午前八時十三分。
青嶺中央銀行本店、十八階。法人営業第一部。
『おはようございます』
「おはよう、宮嶋」
創が席に着くと、桐生雅人が呼んだ。
左手の薬指に指輪はない。今朝、成城の家を出る前に、璟瑶と互いの指輪を外してケースにしまった。帰宅すれば、また互いの指にはめる。
銀行では、まだ二人の結婚を公表していない。
「今日は新人二人を連れて外回りに行ってくれ」
『同行OJTですね』
「そう。ただ、お前も二十一だ。偉そうに教えようとするなよ」
『しません』
「分からないことは分からないと言え。必要なら俺か相沢に確認しろ。間違ったことを自信満々に教えるのが一番まずい」
『はい』
その時、創の後ろから大きな声がした。
「お、おはようございます!」
新品のような濃紺のスーツを着た青年が、真っすぐに頭を下げる。
「橘川湊、十八歳です。今年、高校を卒業して入行しました。本日はよろしくお願いいたします!」
隣には、手帳とペンを持った女性がいた。
「篠宮彩葉、二十歳です。短期大学を卒業して入行しました。よろしくお願いいたします」
『宮嶋創です。二十一歳。今日はよろしく』
湊が顔を上げた。
「宮嶋さんも、高校を卒業してすぐ銀行に入ったんですよね」
『うん。前の銀行に十八歳で入った』
「僕と同じだ……ちょっと安心しました」
『どうして?』
「高卒でも、法人営業ができるんだなって」
『できるかどうかは学歴だけで決まらないよ。ただ、俺もまだ勉強中だから、今日俺が言ったことを全部正解だとは思わないで』
彩葉がすぐにメモを取る。
『篠宮さん、今のも書いた?』
「はい」
『そこまで書かなくていいよ』
「すみません」
『いや、悪くないけど』
桐生が横から言った。
「篠宮。宮嶋は確認がしつこい。今日はそこを見てこい」
『桐生さん、それは褒めてますか』
「褒めてる。聞いた数字を、そのまま事実として使わない。お前を二人につけた理由はそこだ」
『理由、今初めて聞きました』
「今言ったからな」
相沢が笑う。
「頑張れよ、宮嶋先生」
『先生じゃないです』
◇◇◇
午前八時三十七分。
創は湊と彩葉を小会議スペースへ連れていき、光栄産業機器株式会社の資料を広げた。工場向けの搬送装置などを製造する、銀行の既存取引先だ。
『今日は融資を取りに行く日じゃない。定例訪問をして、来期の設備修繕や資金繰りの見通しを聞く』
「こちらから借入を勧めるわけではないんですね」と彩葉。
『うん。まずは相手の状況を知る。受注、原材料、人員、設備。最近困っていることがあれば、そこも聞く』
「項目が多いですね」と湊が言った。
『でも質問表を上から順番に読み上げない。会話じゃなくなるから』
創は湊を見た。
『俺が社長役をやるから、聞いてみて』
「今ですか?」
『今』
湊は手帳を開いた。
「最近、売上はいかがですか」
『悪くないよ』
「そうですか。では、原材料費は?」
『上がってるね』
「そうですか。では、人員は――」
『一回止めよう。「原材料費が上がった」って答えたよね。そこから何を聞ける?』
「どの材料が、どのくらい上がったか……価格に転嫁できているか、ですか」
『そう。次の質問を探すより、今の答えを聞く』
「緊張すると、次に何を言うかばかり考えてしまいます」
『俺も最初はそうだった』
彩葉には、修繕費が「かなり増えた」と言われた場合を尋ねた。
「金額と前年との比較。それから、どの設備の修繕費なのかを確認します」
『いいね。「かなり」は人によって意味が違う。でも数字だけ聞いて終わりでもない。その故障で設備が止まったのか、納期や社員の残業に影響したのか。そこが大事』
「前の銀行でも、そう教わったんですか」と彩葉が聞く。
『うん。上司に言われた。「確認はゴールじゃない。入口だ」って』
彩葉がその言葉を書き留める。
『それは書いていいよ』
「はい」
◇◇◇
午前十時二分。光栄産業機器。
創が受付で名乗り、三人は会議室へ案内された。営業部長の佐久間亮平と経理課長の井口真奈美が迎える。
『今日は新人OJTを兼ねて、二人が同行しております』
湊が挨拶した。声は少し大きかったが、佐久間は「元気だね」と笑ってくれた。
面談が始まり、原材料費の上昇が話題に出る。創は湊をちらりと見た。
湊は一瞬迷い、佐久間に尋ねた。
「特に、どの材料の上昇が大きいのでしょうか」
「鋼材だね。一部の電子部品も」
「価格への転嫁は進んでいますか」
「全部はできていない」
湊は次の質問項目へ目を落としかけたが、踏みとどまった。
「取引先によって、転嫁できている割合が違うのでしょうか」
「そう。認めてもらった先もあるけど、まだ半分程度の先もある」
創が小さく頷く。
次に井口が「修繕費がかなり増えた」と話した。彩葉が金額を確かめると、前年通期は約一千二百万円、今年は上期だけで九百万円近いという。特に第二工場の搬送装置に修繕が集中していた。
創が尋ねる。
『装置が止まったことで、生産や納期に影響したことはありますか』
「一度、二時間半ほど止まりました。納期は残業で吸収しましたが」
『ありがとうございます。後ほど、修繕明細と停止記録も確認させてください』
建物を出ると、湊が大きく息を吐いた。
「緊張しました……」
『でも途中から、相手の答えを拾えてたよ』
「本当ですか?」
『うん。篠宮さんも数字の確認は良かった。ただ、金額が分かったあとに何が起きたかまで見たい』
「生産や納期、残業ですね」
『そう』
湊が少し不満そうに言った。
「宮嶋さん、僕が詰まった時、あまり助けてくれませんでした」
『出してほしかった?』
「少し」
『自分で考えた方が、次に残ると思ったから』
「桐生さんみたいです」
『それ、褒めてる?』
「褒めてます」
『ならいい』
◇◇◇
午後零時十八分。城東地区。
「お昼はどこですか」と湊が尋ねた。
『花乃家っていう定食屋。東都共栄銀行の城東支店にいた時、週に一回くらい通ってた』
「前の職場の近くって、少し気まずくないですか」
『少しね。でも、あそこの焼き鯖が食べたくなった』
花乃家が物語の舞台になるのは、第38話以来、二度目だった。
ただし、創が花乃家を訪れるのは二度目ではない。東都共栄銀行にいた頃は、一人で昼食を取りに来る日も、先輩と来る日もあった。顔を覚えられたのも、一度の来店だけが理由ではなかった。
三人が暖簾をくぐると、女将の花村千鶴が顔を上げた。
「いらっしゃいませ。……創君!」
『お久しぶりです、女将さん』
「本当に久しぶり。青嶺中央銀行に移ってから、なかなか来ないんだもの」
厨房から、千鶴の夫で店主の花村誠司が顔を出した。
「創君か。今日は焼き鯖、あるぞ」
『誠司さん。俺が注文する前から決めないでください』
「違うのか?」
『焼き鯖です』
「ほら」
レジのそばにいた千鶴の父、花村清一も振り向いた。
「創君、前の支店にいた頃はよく来てくれたね。新しい銀行はどうだい」
『まだ覚えることばかりです』
「そう言いながら、前も一つずつ覚えてたじゃないか」
店の奥から、千鶴の祖父母、花村源蔵と花村トヨも創に声をかけた。
「創君、久しぶりだねえ」とトヨ。
「前より少し貫禄がついたか」と源蔵が笑う。
『まだ二十一ですよ』
「知ってるよ。十八の頃から見てるんだから」
湊が目を丸くする。
「宮嶋さん、皆さんと知り合いなんですね」
『前の銀行で働いてた時、ずっとお世話になったんだ』
創は千鶴に二人を紹介した。
『女将さん、今日は新人OJTで同行している後輩を連れてきました。橘川湊くんと、篠宮彩葉さんです』
「橘川湊です。よろしくお願いします!」
「篠宮彩葉です。よろしくお願いいたします」
「二人ともよろしくね」と千鶴。「創君が後輩を連れてくるなんて、なんだか嬉しいわ」
『俺もまだ若手なんですけど』
「後輩さんの前では先輩でしょう」
湊と彩葉は顔を見合わせ、頷いた。
席に着いて注文を取る時、千鶴が創を見る。
「創君は焼き鯖ね」
『やっぱり言わせてくれないんですね』
「何年聞いてきたと思ってるの」
湊は生姜焼き、彩葉は鶏の照り焼きを頼んだ。
二人がメニューを置いている間、創は千鶴にだけ聞こえる声で言った。
『女将さん。俺、結婚しました』
千鶴の手が止まった。
「……えっ」
『今は内緒にしてください』
千鶴は湊と彩葉、それから厨房の誠司の方を見た。ほかの四人には聞こえていない。
「……焼き鯖ね」と、少し上ずった声で言う。
『はい』
湊が首を傾げた。
「女将さん、どうかしました?」
『何でもないよ』
「怪しいです」と彩葉。
『今日は俺のことを確認しなくていいから』
◇◇◇
料理を待っている間、奥の座敷から声がかかった。
「宮嶋君じゃないか」
創が振り向いて立ち上がる。
『三枝会長。ご無沙汰しております』
前職で何度も訪問に同行した東都産業設備の三枝隆志会長だ。社長の三枝直人、専務の片岡俊一、常務の藤川雅之も一緒にいた。
「東都共栄の頃と名刺が違うのか」と隆志が言う。
『はい。現在は青嶺中央銀行の法人営業第一部におります』
創は新しい名刺を渡し、湊と彩葉も紹介した。
「二十一歳で、もう後輩を連れてるのか」と片岡が驚く。
『今日は同行OJTです。俺もまだ教わる方ですよ』
「いや、前からしっかりしてた」と直人。「こっちが『大体このくらい』って言うと、君は金額や時期を必ず聞いてきた」
『今も変わっていません』
四人が笑う。
隆志が冗談めかして言った。
「今度は青嶺さんとして、うちへ営業に来るか?」
創は姿勢を正した。
『今日は偶然お会いしただけですので、ここで営業の話はしません。前職で知った情報も、今の銀行の仕事には持ち込みません』
「そうか」
『今後、御社から青嶺中央銀行へご相談いただく機会があれば、その時は正規の手順で担当部署へつなぎます』
隆志が頷く。
「そこも変わらないな。今日は飯を食べなさい」
『ありがとうございます』
四人が座敷へ戻ると、湊が小声で聞いた。
「前の銀行のお客様なら、すぐに営業の話をした方がいいのかと思いました」
『知っているから使っていい、とは限らないよ。前の銀行の仕事で知ったことだから』
彩葉が頷く。
「知っているからこそ、分けるんですね」
『そう』
千鶴が料理を運んできた。
「創君、あとで少し話せる?」
『はい』
湊と彩葉の視線が、また創に集まる。
『まずはご飯。ここの焼き鯖、本当においしいから』
◇◇◇
食事中、湊が千鶴や誠司のいる方を見る。
「宮嶋さん、週一くらいで来てたんですよね」
『うん。十八歳の頃から。忙しい日は一人で、先輩と来たこともある』
「じゃあ、あのご家族は宮嶋さんの失敗も知ってるんですか?」
『仕事の失敗は、わざわざ報告してないよ』
彩葉が笑った。
「でも今、教えてください」
『急に?』
「新人の頃から、何でも確認できていたのか気になって」
『全然。名刺を落として先輩に怒られたこともあるし、数字を聞き間違えたこともある』
「宮嶋さんでも?」
『だから、確認するようになったんだよ』
焼き鯖を一口食べた創は、懐かしそうに店内を見た。
誠司が料理を作り、千鶴が客席を回る。清一はレジを手伝い、源蔵とトヨは奥から時折、顔なじみの客に声をかける。
創が前の銀行で働いていた頃、何度も見た光景だった。
午後一時二十二分。食事を終えた創は、次の訪問まで時間があることを確かめる。
『十分だけ、女将さんと話してきてもいい?』
「外で面談メモを整理しています」と彩葉。
「僕もそうします」と湊。
『ありがとう。すぐ戻る』
◇◇◇
湊と彩葉が出ていくと、千鶴は店の奥の、人の少ない席に創を案内した。
誠司は厨房、清一はレジ。源蔵とトヨも別の場所にいる。
「さっき、結婚したって言ったわよね」
『はい』
「本当に?」
『本当です』
千鶴は大きく息をついた。
「創君、まだ二十一でしょう。びっくりした」
『女将さんには、自分で伝えたかったんです』
「ありがとう」
千鶴は少し目を潤ませた。
「前の銀行にいた時、忙しそうな顔でここへ来る日があったでしょう。ご飯を食べて、少し元気になって戻っていくのを見てたから……そうか、創君が結婚したのか」
『女将さん』
「泣いてないわよ」
『泣きそうです』
「年を取ると、こういうのに弱いの」
二人は笑った。
「お相手は、聞いてもいい?」
『ごめんなさい。今はまだ』
「分かった。聞かない」
千鶴は年齢も職業も、それ以上尋ねなかった。
『それと、お願いがあります。東都共栄銀行の城東支店のみんなには、まだ話さないでいただけますか。俺が自分で伝えたいので』
「神崎支店長たちにも?」
『はい』
「分かった。私からは言わない。誠司にも父にも、祖父母にも話さないわ」
『ありがとうございます』
創は少しためらってから続けた。
『もし結婚式をすることになったら、女将さんを招待したいです。その時に妻をちゃんと紹介します』
「……本当に?」
『はい。式をどうするかは、まだ二人で決めていませんけど』
「それなら楽しみにしてる。奥さんとも相談してね」
『もちろんです』
千鶴が最後に一つだけ尋ねた。
「創君。幸せ?」
『はい。すごく』
「なら、よかった」
千鶴は微笑んだ。
「さあ、後輩さんを待たせてるでしょう。行ってらっしゃい。今日の二人にとって、創君は先輩なんだから」
『……頑張ります』
店の外では、湊と彩葉がメモを見比べていた。
「十分ぴったりです」と彩葉。
『測ってた?』
「次の訪問がありますから」
湊が聞く。
「女将さんと、何のお話だったんですか」
『個人的な話』
「気になります」
「橘川くん」と彩葉が言う。「個人的な話だって言ってるでしょう」
『篠宮さん、ありがとう』
湊はそれ以上聞かなかった。
◇◇◇
午後の物流関連会社への定例訪問では、湊の声が午前より落ち着いていた。
先方が「採用が難しい」と話すと、湊は質問表へ戻らずに尋ねる。
「特に、どの職種の採用が難しいのでしょうか」
彩葉も「当面の資金繰りは問題ない」という言葉を聞き流さなかった。
「当面とは、何か月程度を想定されていますか」
帰り道、創が言った。
『二人とも、午前より良かった』
「僕の声は?」と湊が聞く。
『三割くらい小さくなった』
「三割って、測ったんですか」
『感覚』
「銀行側の推定ですね」と彩葉。
『そこを確認するんだ』
三人で笑った。
午後四時十二分。本店へ戻り、創は桐生に二人の様子を報告した。
「じゃあ宮嶋自身の反省は?」と桐生。
『二人に考えてもらおうとして、黙りすぎた場面がありました。次は答えを言う前に、考える手がかりになる質問を一つ入れます』
「人に教えると、自分に足りないところも見えるだろ」
『今日、少し分かりました』
「なら、意味があったな」
相沢が笑う。
「宮嶋先生、次も頼まれそうだな」
『先生じゃないです』
「でも、また同行したいです!」と湊が言う。
「橘川。声」と桐生。
「……はい」
部署に小さな笑いが起きた。
◇◇◇
午後六時二十一分。成城の新居。
『ただいま』
「おかえり」
朝しまった指輪を、璟瑶が創の薬指にはめる。創も、璟瑶の薬指に指輪を戻した。
創は後輩二人との外回りの話をしたあと、花乃家に寄ったことを伝えた。
『誠司さんも、清一さんも、源蔵さんもトヨさんも、みんないた。前の銀行で通ってた頃と変わらなかった』
「家族みんな、創を知ってるんだね」
『うん。あの店が作中に出るのは第38話以来だけど、俺は前職の時、週一くらいで通ってたから』
創は少し笑う。
『それで、女将さんにだけ結婚したって言った』
璟瑶が顔を上げた。
「私が誰かは?」
『言ってない。妊娠も、双子も、新居のことも。女将さんは家族にも、前の銀行のみんなにも話さないって約束してくれた』
「そう」
璟瑶は安心して頷いた。
『もし結婚式をするなら、女将さんを招待したいって言った。先に相談しなくてごめん』
「いいよ。創の十八歳からを知っている人でしょう」
『うん』
「いつか私も、ちゃんと挨拶したい」
『女将さん、喜ぶと思う。それから、たぶんすごく驚く』
「どうして?」
『妻が誰か、まだ全然知らないから』
二人は顔を見合わせて笑った。
花乃家の五人は皆、創をよく知っている。東都共栄銀行で働いていた頃から、ずっと。
ただ、今日創が結婚を伝えたのは、女将の千鶴一人だけだった。
そして創は、かつて上司から教わった言葉を、今日初めて後輩へ渡した。
『確認はゴールじゃない。入口だ』
教えるつもりで出かけた一日だった。帰ってみれば、教わったことも多い。
創はまだ二十一歳。それでも、湊と彩葉の前では、確かに先輩になり始めていた。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今回は新人の橘川湊と篠宮彩葉が初登場しました。
十八歳で緊張しやすい湊と、確認やメモを大切にする彩葉。
二人を連れた創は、自分が教わってきたことを少しずつ後輩へ伝えていきます。
「確認はゴールじゃない。入口だ」
東都共栄銀行時代に三谷から教わった言葉が、今度は創から後輩へ受け継がれました。
また、昼には久しぶりの花乃家へ。
女将・千鶴には結婚したことだけを報告し、妻が誰なのかはまだ秘密のまま。
「結婚式には招待します。その時に紹介します」
その約束も交わしました。
さらに前職時代の取引先とも偶然再会しましたが、昔知った情報と現在の銀行業務を混ぜないという線引きも守っています。
まだ二十一歳。
それでも十八歳と二十歳の二人から見れば、創はもう先輩です。
次回、第77話。
今度はさらに新人教育を掘り下げながら、創自身も「教えることで学ぶ」一日を迎えます。




