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第八十五節  緊急集団序決訂申戦4  六人の底力 VS 【高二】

前回のあらすじ

メイド長とは何者なんですかね?

どことなく懐かしい感じもするし、人格はコロコロ変わるし。

俺が考えている人とは絶対に違うはずだよな。だって俺が思い描いている人は今掃除機をかけているはずで。



「ふぇええ、どうして追いかけてくるんですかぁ ≪序決五位≫【(ちゅう)二】様ぁ!」



「正義は必ず勝つ! そして正義を倒すため、敵(一年)は必ず集団になる。どうせ勝つなら一対多数で勝ちたいじゃないか! どうしてわからない⁉」



「わかりませんよぉ!」



「ピン、分かったぞ‼ 誘導しているんだな! 出てこい悪役お嬢様!」



 地面が揺れっる⁉ どうなってんだ⁉


 俺は走りながら情報収集を行っていた。いきなり地面が揺れるんだ。他の生徒に比べて状況を確認できるのは卑怯だと思うが、感想文を書くことになる。


 だからこれくらい大目に見てほしい。



「く、そ! どうして隠れている場所が、前半は様子見しようと思っていたのに!」


 次元隊リーダーが忍者のように天井からゆっくりと落ちてきた。


 根本と≪序決四位≫が戦っていた場所は室外だった。しかしここ、室内の流水プールは天井がある。彼女は、その天井に潜んでいたらしい。



「出て来たな、悪党‼ 成敗する! 力を貸してくれ、全ての輝きよ!」


 高く、高くとび上がった⁉ そして、落ちる落ちる落ちるぅ⁉ まるで流星のような、日曜日の主人公少女が後半部分にする決め技に似ているよ‼ 水着も赤いふりふりだし⁉



「くらえ‼ 『ディ、ファースターズ‼』



「ふぇえええ!」



 さすがに、彼女には荷が重い相手だったかな。辛うじてやっとかわしたよ。



「と、っとと」「あれ?」「委員長~」「おとこは?」


 委員長は俺といた場所から逃げた先、創造隊リーダーは一人、二年生倒した後の合流だった。


 白いお団子頭の彼女は委員長を追いかけていたよう。そして、眼鏡さんは意思もまばら、どこか大事なものを失くしているような顔をして、さまよっていたところでここにいる。



 男とか、戦いに集中しろよ! それは、真っ当な人生を歩むチャンスですよ⁉



「みなさん~、協力しませんかぁ! 私には【重力】使いの相手には不足ですよぉ!」



「協力とか、ありなのか?」



「でも、一番になるなら。ここで倒しておかなければならない相手なのは確かです」



「私はちょっと嫌です、これでは二年生のやり方を認めることになります」



「私は委員長に従いますよぉ!」



「男、グロロオオオオ! オトコォイイイ~‼」



 この人数が集まったのは偶然ではない。夜東先輩の従妹である彼女の、【超聴覚】の力だ。


 逃げ方がさまになっている、わざと巻き込むその戦法で彼女は一番になるつもりのようだ。


 逃げるのは恥じゃないってこと、か。しかも、関わらないことに決めた生徒達はもれなく厳しい戦いを迫られている所がまた凄いよ。



「ははは、正義は挫けない。全員でかかってきなさいよ‼ 今日はピンク、ブラック、グリーン、白は、お休みか。彼女達はいない。このレッド、いざ参る‼」



「どうやら、逃げられそうにないようだ」



「なら、やりましょう! 超武戦の訓練通りに、みんな‼」



『はい‼』



 それぞれ行動に移す、一年生達。


 一人だけ、オトコ~と雄たけびを上げていたが、気にしてもしょうがないだろう。



「先輩、名乗らせて下さい。私は次元隊リーダー、古佐(ふるさ)といいます! 四次元フィールド展開‼」



「フムフム、盗聴は意味ないぞ。範囲攻撃も、君の四次元フィールドはまだまだ狭い!」


 そう、二年生と三年生は俺のノウハウを聞いて一年生よりも広いフィールドを展開出来ていた。


 その生徒達と訓練を積んできたのだ。フィールドも、体を重くした地震で遠くから叩くつもりだろう。



「私の愛を力に!」「剣神様の力でこの世界は変わった、それを壊そう。さっさとこのひとを」



「二人とも‼ 三人分にしかなりませんが、それでも何が起こるかわかりません。希望をもって!」


 それも彼女達には織り込み済みだった。創造隊リーダー、繰由(くりゆき)が中心となって、お団子頭の白合(しろごう)と男に並々ならない思いがある、え、なんか眼鏡を捨てましたよ⁉


 目線が怖い大歴(おおいし)がそれぞれの限りある魔素から原子を作り痛いでは済まないエネルギー弾を作っていた。



「甘い‼」



『きゃあ‼』



 全員、体にかかっていた気圧を重くされたことにより、地面に縫い付けられた!



「切り札はいくつも持つことでこそ発揮される! それだけ、対策がシビアになるからね‼ あれ?」



 辺りを隈なく見渡す≪序決五位≫、一人足りないと思っているのだろう。



「私は、ここですわ。先輩」



「へ? オオオオオオ!?」



 それは、小さい、本当に小さい白い炎だった。


 四人は意識を向けさせるための布石。


 超武戦を思い出させて意図的に危機感をあおったのだ。でも本命は≪序決五位≫の目の前にいる、異次元のベールをかけて隠していた委員長、小桜(こさくら)の、



「私のこれはまだまだ戦闘向きではないのですが、もうこれしか先輩を倒せませんわ」



 ≪序決五位≫の彼女も気づいたのだ、この炎は、ただの炎ではないと。



「きっかけは田舎のライターです、普通のライターとターボライター。それぞれ物の燃え方が違う気がしたのです。それを研究した、剣神様にも言っていないオリジナルですわ」



「飛んで回避! 飛べない?」



「ふぇえ、私にはこんなことしかできません」



 体をがっしり掴まれている、音と共に生きる彼女にとって、音のことはよく知っている。音をださずに近づくのもお手の物だ。



「くらって、ください‼」



 炎が解き放たれた。でも、すぐにでも落ちてしまいそうな、弱弱しい火の玉で。



「正面切って、勝負しろぉ。卑怯だ‼」



「いつか、先輩に正々堂々勝てるようになります。なってみせます」



「くそがぁあああああああああああああ‼」



 ピト、っと引っ付き虫のように炎が張り付いたように見えた。



 ヴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ‼



 一瞬に全ての火力を込めている、それが≪序決五位≫の体をあぶってしまった。



 パタリ倒れる、五位。



「やっぱり、これを訓練で、使うのは早す、ぎました」



 おい、委員長も倒れたぞ⁉





 俺は、すぐに彼女達の方に向かった。



申し訳ございません。遅れました。

こんな感じで抜けているので、よろしくお願いいたします。

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