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第七十四節 リゾートの流水プール 

前回のあらすじ

鍛えている、その矢先、

それは、ある武将の刀を使っているときに起こった。

え、絶望ですが?


「待って、お待ちになって!」



「えい‼」「つ、冷たいです!」



「流れていく~。私は流浪の女の子~」



 俺は今リゾートの流水プールにいる。周りは、はっきりいって見たくない。


 だって、さ。



「はい、あと三十分後休憩をはさみます!」


 流水プールのスタッフ、俺達峰空の生徒、果ては動物まで。


 女性メスしかいないからです。もっというと、


 この世界には男性オスが俺しかいなくなってしまいました。ええ。


 そりゃ、少しは思ったよ? 俺の住んでいる街が変わるだけだ。きっと他の場所は大丈夫だろう、と。


 でも、残念ながらそれは単なる願望だったよ。現実がすべてだった。


 男性が女性に変わったのなら、色々問題が起こらない? それで気づかない? と普通だったら考えるだろう。


 しかし、その疑問はきれいさっぱり解決していた。


 どうやら、もともと男子はいなかった。そのような世界になったようだ。


 俺? 俺はなにがどう転んだか分からない超越した人間ということになっている。


 過去、いたかもしれない性別。それに超能力を使ってなることが出来たらしい。


 ああ、早く薄緑の暴走を止めないと、俺はこれからずっと男性特有の会話が出来ないことになる。



「な~にしけたツラしているのアンタ! ほら、遊びましょう!」



 更にあり得ないことが起こっているのを確認している。世良が、砂糖菓子のように俺に甘いのだ。


 姉貴のことは今までも変わらず一番好きではあるらしい。だが、


 この世界から男性という存在がなくなったことで、男との距離感というものがなくなった。


 言い換えたら俺は今男装女子、それになったことで仲間意識が生まれたようだ。



「井谷さんに、方後君! プール全体で鬼ごっこはどうだい?」



 キーラが声をかけてくる。彼女の水着はアクア色のワンピースだ。青い髪に合っているそのチョイスは俺から十点中八点をたたき出したことからもその可愛さが伝わってくれたらうれしい。


 お前の評価なんて適当だろって? いいじゃん別に。俺が可愛いと言ったら可愛いのだよ。



「いいわねそれ! じゃあ、丈は鬼‼ 私達を捕まえられなかったら、夜好きな人を話してもらうからね!」



「いだにさん、いだにさん。私達も参加する~」



 私も、俺も! と、どんどん参加人数が増えていく。



 水着姿が眩しい。これを俺一人が独占するのは、間違っているように感じるよ。



 っはぁ、お前ら、あと三十分しかプールに入れないことを知っているのかよ。



 もしかして、今日一日かけてお前達を探せと? 刺激が強い周りを見渡しながらで?



「根本さん、他の人も大丈夫よ! んんんっ。 いつもと違って、丈と遊ぶって楽しい!」



 それは、主に薄緑のせいです。いつもだったらお前は男という概念を許しません。


 他の女子生徒は男というものに興味津々だからだけど、お前は、


 あれ、お前? なんで学校指定のスクール水着を、



「世良、お前俺が買った水着はどうしたん、ぐむぅ!」



「あ~あ~あ!」



 口を塞いでくる、照れ始めたようだ、可愛い。


 その素直さはこれからもずっと持っていてほしい、む、ぐぐぐ。


 ヤバい、空気空気空気、死ぬ! 窒息死する!



「うう!」



「いだにさん。どしたの?」



「うはぁ! はぁ、はぁ」



 やっと解放された! すぅっと大きく息を吸い込む。


 プールに入っていないのに何で必死に酸素を求めているのでしょうね?




『せっかくあなたからもらったプレゼントなのに着られるわけないでしょ? 姉様の次くらいに大好きな人からの物は特に!』




 なんか小声で気持ちを表現された、もう、いいかも。このドキドキする関係が続くならいっそのこと。







『あちゃ~、大変だ~。早く君の刀を制御しないとまずいよ~。もう、国々はひっちゃかめっちゃか~。後輩も真実に気づいて落ち込んでいるし~』




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