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第百七節 一人の、やるべきこと

前回のあらすじ

俺達が董 一斗と会話している最中、

武決一位、説明会は阿吽召喚だった。

でも、保護者も負けていなかった。


 

『いくぜ‼』



 くそ、やっぱり刀を奪われたから行動が読めなかったか!



「侵入者だ‼ 一斗、すぐに周りの警戒レベルを上げろ‼ 入られた数は少ないと思うが、きっとここに襲撃してくるぞ‼」


「は、はい。分かりました‼ 伝令‼ 全生徒に通達しろ‼」


 いつの間にか一斗にさんが抜けてしまっていた、しかしここで親御さんたちを人質にでもされたりしたら、




「一斗、俺は先に説明会の親達を守りに行く! 峰空の生徒、『一桁』の半分をお前の隊に預ける! 残り半分は俺のサポート――」


『その必要はないよ‼ じょーくん‼』



 この声は、



『あなたの思い通りにはいかないのです。教官さん‼』



 親たちを守るように立っているのは、姉貴だ!



『おや、どうしてこんなに早く駆けつけられたのかな? かなり不意をつせてもらったんだがね』



『あなたと話す口は持っていません‼ あなたは、利用価値でしか人を測れない人です‼』



「剣神様、元生徒会長から伝言です‼ 『なにか起こった時にじょーくんを失うのが一番の最悪なの。だから、まずは」



『生徒会長に何かするというのなら、まずは私達が相手になります‼』



 姉貴はそう宣言して刀を持っている、男子高校生達を相手取る!



『おいおい、可愛らしい女の子一人で最強の能力を持っている俺達に勝つ気かよ?』



『いいんですか教官? 俺達の目的は親の奪還ですが?』



『構わん。殺す気でやれ。どうせ最後には彼女に生き返らせてもらう』



『そうですね。いやあ、ちょっと殺しってのやってみたかったんです!』


 アイツって? 言葉の後、友達だったるうくん、弌鯨いちげい 流隆るりゅう、彼が御園生真智みそのおまちに攻撃をなかったことにしてもらったことが思い起こされた。



『お前、何やっているだ! 馬鹿なことは止めろ‼』



 一人の親が叫んだ。どうやら、自分の息子らしい。



『親父、俺は気づいたんだ。いくら剣道で一番を取ったところで誰も俺を最強とは認めてくれない。だけどこの刀を持つことによって、俺という存在が世界に認められるんだ‼』



『だからってこんなことを、お前は』



『ダメです、それ以上近づいてはいけません』



『お母さん、お母さんも前に出ないで。何をしてくるか分からないの‼』



 姉貴が前に出てきた男子高校生の父親を守ろうとする母さんを止める。でも、母さんは一歩も引く気はないらしい。



『舞、私は屈しません。たとえ誰であろうとも、じょうさんが守ろうとしているものを私も一緒に守ります』



『方後さん、大人が加わってしまったら、相手は何をしてくるかわかりませんよ‼』



『今さらよ、ゴキルさん。彼をごらんなさい。相手は大人がいる。こちらがダメというのは筋が通りませんわ』



『だからってなぁ、おいだから、いくなってお前!』


 俺の母の隣に、二人が私達もと言うように並ぶ。



『あなただけに良い恰好はさせないです』



『へいへい、ここで娘が好きな人の母親に死なれたら死にきれないよ~ね!』



 根本の母、キーラの母。彼女達が教官を迎え撃つ。



『まったく、その暴走気質は私の役目だったんだけどなぁ』



『あら、確信していた超能力の開発を私の息子に奪われた長谷川先生じゃないですか』



『ふふふ、一人増えましたが、またこの三人で戦うことになるのね』



『なんだよ三人とも~』



 長谷川先生がやれやれといったように前に出てくる。彼女とキーラの母、俺の母は三人くすっと笑っていた。そこに何か仲間はずれされたように感じたようで根本の母親は口をとがらせている。



『へへへ、何人集まろうとも関係ない。今までは女性の時代だったのだろう、だが。もう過去でしかないババア共がいくら束になったって俺達刀所持者には万に一つも勝ち目なんてねえんだよ‼ 爆ぜろ 近藤勇の刀‼』


 まずい、刀を使いこなせていたら、俺の力と同じくらいの出力を出してくるかもしれない。



「生徒会長、移動してください! まずは安全な場所で私達を使って指示を飛ばす。それが、生徒会長となったあなたの使命です‼」


「……俺は!」



「たとえ力づくでも生徒会室に連れて行くからね。ここにいる生徒、いや、全員それを望んでいますよ丈殿」



 一斗、その目は俺に訴えかけていた。仲間の大切さに気付かせてくれたあなたならどうするかわかっていますよね。もっとも、言わなくても大丈夫だと思いますけど、とでもいいたいようだった。



 俺は、この戦争。この国の総司令官になっているんだ。その俺がここで一番に飛び込んでいったら、


 思い出す。世良の言葉が、みんなが道を示してくれているのにどうするかぐずぐずしていた、俺の背中を最後に押してくれた。



「一斗、伝令を一人貸せ。こっちも一人預ける。お前は峰空の周りを固めろ。絶対に敵は攻めて来る。俺は内側と外側の両方を見る。姉貴の近くには世良生徒会副会長もいるだろう、彼女に内側を注視してもらう。お前達、すぐに動け‼」



『はい‼』





 俺の決断した内容に、全員嬉しそうに納得して頷く。そして真剣な表情でそれぞれのやるべきことに対して動き出した!


遅れました。申し訳ございません!

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