第百二節 三人組の危険性
前回のあらすじ
残った候補者はブラック、グリーン、レッド、ピンクの四人とキーラ。
その中のキーラの攻撃で、図書館はめちゃくちゃになった。
でもその結果を見たら、キーラは選ばれたらしい。
ええぇ?
次はメイド校舎での試練だ。
いや、この際だからハッキリ言おう。
「あのさ、俺が生徒会長になったからってお前ら暴れすぎじゃないですかね⁉」
「うるさいわ丈、ほら、あなたには制限時間があるんだからさっさと行くわよ‼ 死なない程度に頑張りなさいよね!」
「それって、俺は死にそうになるまで酷使されるってことですか?」
「何文句あるの? なら開幕勝負を決める?」
試練に挑戦する二階図書館の住人サイドは世良と姉貴、それと最近姉と仲が良いボーイッシュな『ボク』という一人称を使う女の子が俺の知っている生徒といったところだ。
そして、
「さって~、ふふふふ、はははは‼ ぞろぞろって来たぞ! ないすちーむわーく!」
メイドチームの試練、それはメイド全員に勝利することだった。
いやはや、清々しくていいね! 勝てるわけないじゃないか! 体力的に無理だろぅ!
脳筋、メイド達は実質可愛さよりも戦闘力の方がお好みなんですかね⁉
ちょっと前まで可愛いだけの存在だったのに、彼女達の見方はいつ変わってしまったんでしょうか……?
「メイド長、分かっていますか? 本気を出さないでくださいね? 特に、土壇場になって丈様の――」
「すとーっぷ‼ それ以上は野暮だぜ。元メイド長、いや元『序決三位』ちゃん!」
序決三位……はは。って! 俺達を助けてくれたメイドさんは『序決三位』だったの、か。
全然知らなかった、姉貴達三人の顔を振り向くと、どうやら皆さん知っていたようです。
世良は、情報を手に入れるスピードが自分は遅いって言っていたけど、これじゃバカには出来ない。
「ふぇえええ‼ 何か着せられて、この場に立たされましたぁあああ! それに【堕落お嬢】様も『あなたに似合っているわよ。丈様のお世話お願いしますね?』って丸投げされて、もうどうしてですかぁああ!」
一人、自分の置かれている状況を把握できていないようだ。
相手は三人組のチームで来るらしい。それぞれ彼女達は誰かというと、メイド長と言っている根本の体を使っている誰か、俺を助けてくれたメイド、そして彼女自身もよくわかっていないような夜東星々先輩達が白、黒のふりふりメイド服を着ていて俺達を出迎えた。
「どうしてこんなに早く私達の前に?」
「おやおや、元生徒会長様。分かっているでしょう? あなた達が一番危険ですぐに対応しないといけない組み合わせですから。すぐに仲が良いあなた達が合流するとわかっていましたわ」
「君達をほったらかしにしたらさ~、この試練直ぐに終わっちゃうでしょ~それは私としても望んでいないの~よぉ。うっふんもっとうちの根本の体をみせつけてやるぜ~!」
後ろを向いてお尻を振り振り振っている、根本に体にのりうつっている誰か。
なんだろうこの雰囲気、前から思っていたけど根本に深い部分で似ている気がする。
俺が色々とビックリしている顔をしていると、横から姉貴がこそこそと耳打ちする。
「じょ~くんは夜東さんを――」
「すぇんてひっしょ~‼ もっていけぇ!」
「はいはい、しょうがありません、これも試練です、あなた達を分断させてもらいます」
早い!
目で追えない速度で元序決三位が迫ってくる!
「姉様に、触れさせないわ!」
「えぇ? ボク達は?」
ボーイッシュな姉貴の友達がどうして? といったようにびっくりした疑問の声をあげる。姉貴は世良とボクっ子と協力するつもりだった、しかしそれなのに世良は俺達二人を無視ときている。
「私は姉様に譲るつもりだけど、二人でこの試練簡単に達成できるの! 丈もアンタも実力あるんでしょ? なら必要ないわよね‼」
『それあんまりだ(よ)!』
俺とボクっ子は以心伝心したように声が重なってしまった。
お疲れ様です、イイタチイリュウです。
昨日は投稿できず、本当に申し訳ございません。なので、今日は、0時頃また投稿していきたいと思っています。
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