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第73話 郷田を殺したのは・・
「キュキュキュキュ」
どこかで鳥が啼いた。
「お嬢ちゃんは先に戻っててくれ。
俺達はこの爺さんの死体を
処理してから戻る」
ふいに。
西岡が口を開いた。
「は、はい・・」
千雪は緊張した面持ちで、
小さく首を縦に振った。
そして。
ゆっくりと顔を上げた。
彼女の瞳が、
僕を捉えた。
僕は無言で頷いた。
「・・では。
私は遊戯室で待っています」
「キュキュキュキュ」
どこかで鳥が啼いた。
少女が中庭から出ていくのを
見届けると、
西岡は僕の方へ向き直った。
「さてと。
これで。
ゆっくり話ができるな」
「死体を片付けるというのは、
彼女をこの場から追い出すための
方便かい・・?」
「くっくっく」
西岡が笑った。
前髪に隠れた西岡の目が、
真っ直ぐに
僕を見ているのがわかった。
「・・郷田を殺したのは、
あんただろ?」




