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残春はさ迷える子羊達のコンチェルト  作者: Mr.M
第6楽章 セブン

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63/114

第63話 千雪の推理 1時

遊戯室の柱時計が

ボーンと1時を告げた。


宮崎の指がこっちを指していた。

「ぼ、僕・・?」

しかし。

よく見ると。

宮崎の指先はカウンターに座っている

菅野に向けられていた。

「あ、アタシ?

 何言ってるの?

 あっ、あはははは!」

菅野は一瞬。

呆れた顔を見せたが、

すぐに真顔に戻ると、

大声で笑い出した。

僕は宮崎へと視線を戻した。

宮崎はブヒブヒと鼻を鳴らして、

菅野を威嚇していた。


「【犯人】は、

 郷田さんではないでしょうか?」

ふいに。

千雪が口を開いた。

皆の視線が車椅子の少女に集まった。


遊戯室の柱時計が

コツコツコツと時を刻んでいた。


千雪は躊躇いつつも、

順を追って

その理由を説明したが、

それは概ね僕の考えと同じだった。

千雪はさらに続けた。

「【犯人】である郷田さんは、

 六条さんに

 殺されたのではないですか?

 当然、

 平原さんに毒を盛ったのも、

 六条さんです・・」

そう言って、

千雪はギュッと唇を結んだ。


『【市民】である六条が

 郷田をも殺した』


千雪の推理が

僕の考えと違うのは、

その1点だけだった。

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