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第60話 【探偵】
遊戯室の柱時計が
コツコツコツと時を刻んでいた。
「一応、
1人を除いて
全員揃ってるようだな」
そう言うと、
宮崎はぐるりと室内を見回してから
ビリヤード台の近くの椅子に
腰を下ろした。
西岡はそのビリヤード台の上を
ちらりと見てから、
そのまま柱時計の横へ移動した。
菅野はグラスを揺らしていた。
千雪は不安そうにチラチラと
視線を動かしていた。
遊戯室の柱時計が
コツコツコツと時を刻んでいた。
「儂が【探偵】だ」
宮崎が何の前触れもなくそう言った。
僕と千雪は顔を見合わせた。
菅野は興味なさげに
グラスに口をつけていた。
西岡は腕を組んで、
笑みを浮かべていた。
「・・どうして今。
このタイミングで
名乗り出たんですか?」
千雪がゆっくりと、
そして静かに訊ねた。
「お嬢ちゃん、
それは簡単なことだ。
【犯人】の目星がついたからだよ。
【犯人】はこの中にいる!」
宮崎は推理小説でお馴染みの台詞を
高々と宣言した。




