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残春はさ迷える子羊達のコンチェルト  作者: Mr.M
第6楽章 セブン

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第57話 拳銃、髑髏の小瓶、そして手錠

遊戯室の柱時計が

コツコツコツと時を刻んでいた。


「もう1つ。

 気になることがあります」

千雪がぽつりと口を開いた。

「先ほども話しましたが。

 平原さんの荷物から出てきた

 拳銃についてです。

 アレは・・。

 平原さんの物だと思いますか?」

「そ、それは・・」

どうだろう。

一般人である平原が、

拳銃を手に入れることが

できるのだろうか。

そして。

仮に手に入れることが

可能だったとして、

どうしてここに持ってきたのか?

そういえば。

招待状の文面は人によって違う。

そんなことを

誰かが言っていたような

気がするのだが。

「・・六条さんの言葉を

 覚えていますか?

 彼女はカードを引いた後、

 髑髏の小瓶を門の前の女性から

 受け取ったと話していました」

僕の思考は

千雪の言葉によって遮られた。

「う、うん・・」

「もし。

 彼女が真実を

 語っていたのであれば、

 平原さんの拳銃も、

 同じように門の前の女性から

 受け取ったと

 考えられないでしょうか?」

千雪はそこまで話すと、

グラスのドリンクを飲み干した。

「つまり。

 君の考えが正しいのなら。

 あの手錠も・・」

僕は彼女の言葉に小さく頷き、

空になったグラスを下げた。

「そうですね。

 菅野さんは、

 手錠については

 言葉を濁していましたが、

 アレも支給された物と考えると、

 いよいよ六条さんの話が

 真実味を帯びてきます」

なるほど・・。

千雪の考えにも一理ある。

しかし。

そう考えると・・。


遊戯室の柱時計が

コツコツコツと時を刻んでいた。


僕は千雪が話し出すのを待った。

しかし。

少女はテーブルに肘をついて

考え込むように俯いていた。

僕はそんな彼女の姿を

じっと眺めていた。

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