↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
残春はさ迷える子羊達のコンチェルト  作者: Mr.M
第5楽章 そして誰もいなくなった

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
46/114

第46話 確実な【市民】

遊戯室の柱時計が

コツコツコツと時を刻んでいた。


宮崎がジャケットの内ポケットから

葉巻を取り出し、

火を点けた。

僕は作ったばかりのゴッドマザーを、

菅野の前に置いた。


結局。

僕の1票によって

六条は部屋のベッドに、

手錠で拘束されることに決まった。

菅野はそれに対して、

「甘いわね」

と笑っていた。

当の六条は、

それまでの不安そうな表情が

嘘のように消え、

あっけらかんとしていた。

あの発狂した姿も、

怯えた様子も、

すべては演技だったのではないかと、

僕は密かに勘繰った。


「次に話し合うべきは、

 この拳銃についてだな。

 流石に。

 こんな物騒な物を、

 このまま放置しておくわけには

 いかないだろ」

そう言って、

西岡はビリヤード台に手をついた。

「・・それなら。

 鈴木さんに

 保管してもらうのはどうでしょう?」

佐藤が徐に口を開いた。

「六条さんを除いて、

 確実に【市民】といえるのは、

 カードを所持している

 鈴木さんだけですから」

皆の視線が一斉に

僕に注がれた。


「ふむ。

 確かにそれが一番安心か。

 儂はそれでも構わないぞ」

「そうね。

 ちょっと頼りない所はあるけど。

 他に信用できる人はいないし」

宮崎と菅野が少女の提案に同意した。

僕は西岡の方を見た。

西岡は腕を組んで、

何かを考えているようだった。

そして僕の視線に気付くと、

「・・気は進まないが。

 そうなるか」

と小さく溜息を吐いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。