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偉大なる一歩

帰ってきた。

マジで帰ってきた。ぶっちゃけ死んでもいいかって軽いノリで送り出したんだけど。意外とやるなあ。


『ごぶ!!』


しかも。


デカいサソリ担いでる。


あと宝箱。


「いやー!なかなかの収穫だなー!?」


『ごぶ!』


ドヤ顔だ。


ちょっと腹立つ。


いや偉いけど。


「よし、とりあえず確認するか」


「パーフェクトジャッジ」


―――――――――

【アーサー】

レベル:15

体力:700

魔力:50

攻撃力:300

素早さ:250

防御力:230

賢さ:60

スキル:

・忠誠(邪神への絶対服従)

・身体強化

・威圧(弱者への圧力)

・剣術適正(小→大へ)

・盾術適正(小→大へ)

――――――――――


「めっちゃ上がってんじゃん」


『ごぶ!!』


「……ん?」


何か身体に違和感がある。


「俺も……レベル上がってね?」


――――――――――


【俺】

レベル:2


体力:10

魔力:9999

攻撃力:8

素早さ:9

防御力:9

賢さ:55


――――――――――


「え、なんで?」


「ニコ様!」


アトラスが近い。


近い近い。


「信者が得た経験は、ニコ様にも還元されるのです!」


「神ですから!」


「へぇ……」


なるほどな。てか本当か?それ?えびでんすあるの?


「じゃあもっと働け!そしたら最強の不労所得だな!」


『ごぶ!?』


「冗談だって」(まあ半分本気だけど)


さあそれでは、

「けっっっっっっっか、はっっっっっっぴょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

「まずはサソリからだ!ネル!」


こんな時に使えそうだとあらかじめ話を通していた名を呼ぶ。幸薄そうなドワーフの少女だ。


「これ加工できる?」


「……いい素材だね!」


幸薄そうな目が変わった。


職人の顔。


「任せな!」


「最高の一品に仕上げるよ!」


頼もしい。


「ただ完成には、かなり時間はかかるからね!期待して待ってな!」


「さあそれではお楽しみの時間だ!」


視線を落とす。


宝箱。


「開けるぞ」


なんか全員静かになる。


期待されてる。


やめてほしい。


「いくぞ」


パカッ。


謎のファンファーレとともにまばゆい光が辺り一帯を包む。


「うおっ……」


眩しい。


「なんだこれ」


――――――――――


【竜鱗装備一式】


概要:

ドラゴンの鱗を用いた防具。

高い防御力と火焔耐性を持つ。


――――――――――


「ドラゴンいんの!?」


ちょっとテンション上がる。


「いいな」


「使役したい」


「ダメです!」


アイリスからの即否定がとんでくる。


「まだ何もしてないじゃん!ただそれにしても……かっけぇ」


普通に欲しい。


でも。


ここで終わりじゃない。実験の時間だ。


手をかざす。


「ソウル・オーバーエンチャント」


光。


装備が震える。


――――――――――


【竜鱗装備(付与後)】


・防御力大幅上昇

・火焔耐性(極)

・成長機能(装備レベル制)

・自動修復

――――――――――


「装備にレベルついたんだけど」


「何それこわいです」


「いいだろこれ!使えば使うほど強くなるってことだろ!」


育つ装備。


ロマンしかない。


「よし」


アーサーを見る。


「お前にやる」


『……ごぶ?』


「使え」


「俺の騎士だろ」


一瞬。


止まる。


『……ごぶ!!!』


膝をつく。


受け取る。


そしてアーサーはそのまま竜鱗装備を装備する。

それと同時に、ほのかに赤色の混じった黒いもやがアーサーを包んだ。


「……お?」


なんか来る。


なんだこれ?


もやが晴れたとき


そこにいるのは。


顔はそのまんまだが、醸し出す雰囲気はもはやゴブリンじゃない。


鎧を着た騎士。

「パーフェクトジャッジ」

――――――――――


【スケイルナイトゴブリン】


レベル:15


体力:1000

魔力:200

攻撃力:400

素早さ:300

防御力:500

賢さ:100


スキル:

・盾術

・騎士戦闘術

・炎耐性(大)

――――――――――


「かなり、いや!だいぶ強いんじゃないか?」


普通に強い。


『ごぶ』


頷いてる。


なんかもう会話成立してる気がするがあくまでごぶごぶしか言わないのか。


「よし」


「今度は俺が行くか!ダンジョ-。」


「ダメです」


「えー」


「ダメです」


「……チッ」


ちくしょーー!俺は諦めてないからな!

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