『注文を終えたカオス五人組は、現代の錬金術(ベンティサイズ)に経済の循環を見出す』
いつも『カオス五人組』をお読みいただきありがとうございます!
前回、スタバのレジという名のラストダンジョンを(ひなちゃんの財布によって)なんとか突破した一同。
ついに記念すべき第100話の王手をかける第99話……ですが、彼らが大人しくコーヒーを飲むわけがありませんでした。
文字数調整の限界に挑むシステムメタと、限界オタクの怒濤の語尾伸ばし、そして経済と歴史の殴り合いをどうぞお楽しみください!
登場人物:
• オレ: すべてをエンタメ(伏線回収・映画の結末)で捉える男。
• 相棒: 世界を「最終回」「文字数」「視聴率」で捉える冷徹機械メタ男。
• 優香: 最後まで歴史と成分のうんちくを語り続けるうんちく映え姉ちゃん。
• さき: 味の感想すらアニメの神回に脳内変換する限界オタク女子。
• ひな: 奢ったコストに対する回収率とタイパを監視するマセツンビジネス女。
• 周囲の客: 完全に限界を迎えた一般人。
【本編】(注文したドリンクを手に、なんとか席に座った5人)
オレ: 「ついに手に入れたぞ……これが現代のエンタメの結晶、フラペチーノか!見ろ、このホイップのそびえ立ち方。まるで映画のラストに登場する、巨大なユートピアの建造物や!」
相棒: 「(ピッ)エラー。ただの生クリームの山です。あと、ここ3ページ目(第三部)なので、もうすぐこの掛け合いも終了します。早く飲んで文字数を消費してください」
優香: 「ちなみにフラペチーノは、フラッペとカプチーノを合わせた造語なの。1890年代にマサチューセッツ州の店舗が開発した商標を、スターバックスが買収して世界に広まったのよ」
さき: 「冷たっ……!おいちい……!脳に直接糖分(ハッピー脳汁)が染み渡るぅ……!このアーモンドミルクのコク、完全に作画崩壊レベルの神回じゃんーーー!美味しすぎて私のライフ(精神力)が全回復していくぅぅぅーーー!」
ひな: 「ちょっと、感動の閾値が低すぎじゃないのよ! こっちは投資用ポケットマネーから高コストな融資を実行してあげたのよ? 投資対効果(ROI)に見合うだけの高尚なレビューを義務付けます!」
オレ: 「ほう、どれオレも一口……。なるほどな!ストローを吸った瞬間に、口の中で甘みと苦みが同時に押し寄せる。これは、1本の映画の中で『絶望』と『希望』が交互に訪れる、完璧な構成と同じや!」
相棒: 「(ピピッ)ただのキャラメルソースとコーヒーの味の層です。伏線回収っぽく再生しないでください。あと、ストローの挿す位置が浅すぎて、さっきから空気のノイズしか吸えていません。カメラワークではなく座標(奥)を気にして挿してください」
優香: 「コーヒーに含まれるクロロゲン酸はポリフェノールの一種で、抗酸化作用があるの。だから私たちが今飲んでいるのは、細胞の老化を防ぐ『不老不死の妙薬』と言っても過言ではないわ」
さき: 「不老不死……!ってことはさーーー、吸血鬼の眷属になっちゃったってことじゃんーーー!?じゃあ、このカップに書かれた店員さんの手書きメッセージ(イラスト)は、私を魔界へ誘う『血の契約の紋章』だったんだわーーー!尊すぎて尊死するーーー!!」
ひな: 「アンチエイジング成分にそこまで過剰な付加価値を上乗せしないでよ! だいたい、不老不死なんて市場の流動性を止めるだけのディストピアよ! 世代交代による経済循環を考えなさいよねっ!」
オレ: 「この一杯で、オレたちのスタバデビューという名の『ファーストシーズン』は見事に完結したな。この感動、全米が泣くレベルのハッピーエンドや!」
相棒: 「(チーン)全米の視聴率は1ミリも動いていません。背後のオブジェクト(客)はドン引きしています。最終回のオチのセリフを言って、綺麗に幕引き(フェードアウト)を処理してください」
優香: 「ちなみに『オチ』の語源は、江戸時代の落語で……」
さき: 「スタバ最高ぉぉぉ!来週の第2話も絶対リアルタイムで視聴(来店)しますぅぅぅーーー!」
ひな: 「ちょっと、勝手に次回の予算を可決しないでよ! 次はちゃんと実利のあるスプレッドシート(事業計画)を持ってきなさいよねっ!」
(全員、やっぱり1ミリも噛み合わないまま、満足そうにフラペチーノを飲み干す)
【カットアウト:完全に逃げ出した周囲の客】
客A: 「……おい、あのヤバい5人組、ついに『不老不死』とか『血の契約』とか『事業計画』とか言い出したぞ……」
客B: 「会話は最後までバラバラだったのに、飲み終わるタイミングだけは完璧にシンクロしてたな……」
客A: 「もう限界だ、スタバのオシャレな雰囲気が完全に魔界とベンチャー企業の修羅場に侵食されてる……!早くマックに避難しよう……!」
(客たち、慌てて荷物をまとめて退店する。
JASRACの監視コードをすり抜ける、文字数消費のためだけに生成されたカオスの余韻を残しながら、暗転)
(第99話・完)
第99話、お読みいただきありがとうございました!
会話のドッジボールどころか、それぞれが違う競技(映画・システムログ・Wikipedia・推し活・経済)をプレイしている状態ですが、飲み干すタイミングだけは謎のチームワークを発揮する五人組でした。
そして……ついに!次回は大台の【第100話】となります!!
ここまでカオスに付き合ってくださった読者の皆様、本当にありがとうございます。100話目は一体どんな大爆発が待っているのか、ぜひリアルタイムで視聴(ブックマーク・評価)してお待ちください!




