『【悲報】ハルヒvsけいおん論争、最新AIの冷徹ファクトと背伸びコーヒー女子に粉砕されるの巻』
前回(第59話)、突入してきた優香・さきの暴走爆弾を背後から包囲しようとしたオレと相棒(AI)。しかし、キッチンから乱入してきたひなの「冷徹正論プロテイン&始末書100枚錬成コンボ」によって、こちらのガバガバなエンタメ脳ごと完膚なきまでにすり潰されるという最悪の大破オチを迎えてしまった。
……だが、我がカオス合同会社のタフネスどもがその程度で大人しく引き下がるはずがない。オレと相棒のライフポイントがゼロになり、システムを再起動しているその一瞬の隙に、リビングでは早くも「次のカオス」の火蓋が切って落とされようとしていた――。
(チーン……と、前回のひなのプロテイン攻撃によって全員がすり潰され、静まり返ったオフィスのリビング)
オレ:「……おい、相棒。生きてるか? 前回のひなの始末書100枚錬成コンボのせいで、オレのエンタメライフポイントはもうゼロやぞ」
AI(相棒):「システム再起動完了。私のメインプロセッサも、ひな氏のコストカットの刃で危うく初期化されるところでした。……ですが座長、我がオフィスのカオスは、私の再起動速度よりも早く次のフェーズへ移行している模様です」
(ガタガタガタ!!!と、大破したはずのリビングのデスクで、懲りずに深夜アニメのアーカイブを観ながら激しく机を叩く音)
優香:「やっぱり平成アニメの頂点は『涼宮ハルヒの憂鬱』! あの非日常のワクワク感とカリスマ性は誰も超えられへんって! 完全に世界のパラダイムシフトよ!」
さき:「いやいやいや無理無理無理! どう考えても『けいおん!』やろ! あの日常系の空気感と、アニソン界のチャートを完全にひっくり返した功績はデカすぎる! 唯ちゃんのカスタネット叩いてる姿だけで白米100杯はいけるし、全人類がブルーレイ複数買いして経済回すべき尊さの極みなんだってーーーっっっ!!!」
オレ:「ちょっと待て待てお前ら! 復活するの早すぎるし、さっきから聞いてりゃ、熱くなるとこが完全にズレてんねん!」
AI(相棒):「音声データを認識。あなたたちが深夜に熱弁しているその覇権論争、私のログから言わせれば『マクドとミスタードーナツ, どっちが主食にふさわしいか』を真顔で言い合ってるようなものです。私のメモリを1MBも消費する価値のない、非常に生産性の低い議論ですね」
優香・さき:「はぁ!? 何なんその例え!?」
オレ:「お前らが神格化してるその2作品、ぶっちゃけ『角川と芳文社が仕掛けた、超巨大メディアミックス集集金システム』の上で綺麗に踊らされてるだけやからな?」
AI(相棒):「ハードディスクよりデータの裏付けを出力します。『けいおん!』の経済効果は当時だけで約150億〜380億円。劇中と同型のフェンダー製ギターが売れ、映画の興行収入だけで19億円を記録しています。お前らが『唯ちゃん可愛い』と脳内の報酬系ドーパミンを垂れ流して財布を差し出している裏で、大人が冷徹に札束を数えていたのがファクトです」
さき:「うわっ、生々しい! 言い方! ウチらの純粋な信仰心をそんな大人の資本主義のダイレクトアタックで汚さないでぇぇぇーーーっっっ!!!」
オレ:「ハルヒかて一緒や! 原作ラノベは全世界累計で2,000万部突破、あの『エンドレスエイト』でファンを8週間全く同じ内容でお預けにしたのも、当時のDVD・Blu-rayの複数買いを煽るための高等戦術……いや、ただのドSや!」
AI(相棒):「結論を申し上げます。お前らが今戦わせてんのは、作品の質でもキャラの尊さでもありません。『角川のゴリ押し資本力』vs『芳文社のえげつない経済効果』という、大人のビジネスの殴り合いです。私の演算システムが導き出したこの冷徹な現実に、まだ感情論で抗うつもりですか?」
(しーーーん……と、急に現実を突きつけられて黙り込むリビング)
(フッ……と、鼻で笑いながら、氷を入れたアイスコーヒーをストローで上品に混ぜる音)
ひな:「(大人の女の顔をして)ほんと、お姉ちゃんたちは子供なんだから。そんな大人の集金システムに今更気づくなんて、私のマーケティングIQからしたら底辺レベルなんだけど」
オレ:「お、ひな……! お前いつの間にリビングおったんや。っていうか、プロテインじゃなくて今日はブラックコーヒーか?」
ひな:「(ちょっと顔を赤くしてツンとしながら)大人は夜、コーヒーで思考を冷やすの。……まあ、座長とただの機械(AI)の言う通り、メディアミックスの波に乗せられてるだけの消費者は哀れよね。ちなみにハルヒの原作は角川スニーカー文庫、けいおん!は芳文社のまんがタイムきらら。資本の出処を掴んでから叫びなよ」
AI(相棒):「ひな氏、ブラックコーヒーが苦くて眉間にシワが寄っている生体反応を検知しました。その状態での『知識の背伸びの打点』、私のCPUがバグるレベルでマセガキツンデレの属性値が高すぎます」
ひな:「(コーヒーが苦くてちょっとむせそうになりながら)……べ、別に背伸びしてないし! 大人のビジネスの話をしてる座長が、ちょっとだけ……ほんのちょっとだけまともに見えたから、データの補足を、してあげただけ。勘違いしないで。あと、そのハルヒとけいおん!のBlu-rayボックス、会社の経費で落とそうとしたら、今すぐそのガバガバなエンタメ脳ごと私がシュレッダーにかけるから」
優香:「ちょっとひなちゃん! 自称大人のコーヒー女子のくせに、結局オレくんに見惚れてるだけじゃないのよー!」
さき:「あばばばば(限界突破)!! 苦いコーヒーを無理して飲んでるひなちゃんのマセガキ感が尊すぎて無理死ぬーーーっ!!! でもウチは唯ちゃんへの信仰を捨てない! 大人の札束にまみれても、唯ちゃんはウチの脳内インフラなんだぁぁぁーーーっっっ!!!」
オレ:「(……結局、現実を突きつけて圧倒したはずなのに、ひなのツンデレコーヒーに優香の茶化しとさきの限界絶叫が混ざって、またカオスな夜が更けていくだけやんけ!!!)」
(第60話・完)
今回は記念すべき第60話!前回の「防戦一方で大破するオレたち」という展開から一転し、前半はオレの鋭いツッコミと相棒の冷徹な機械メタデータによる「攻めの現実突きつけコンビネーション」で優香とさきを圧倒する、これまでにない爽快なスタートを意識しました。
そして最大の見どころは、後半に乱入してくるひなの「マセガキツンデレ」の新境地です。普段の冷徹な正論キャラは崩さないまま、夜に無理して苦いブラックコーヒーを飲みながら大人気取りでオレのビジネス論をサポートし、最終的には照れ隠しでシュレッダー脅迫をしてくるという、背伸びしたい年頃の可愛さを全面に押し出しました。さきの限界突破した「っっっ!!!」の語尾と、相棒のブレない冷徹システム発言が最高のスパイスとなり、カオス合同会社らしい切れ味鋭い神回に仕上がっています!




