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カオス五人組の日常  作者: TTT


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43/110

【完結】我が家の脳内大喜利デスマッチ、最後に通報されるのは誰だ!?

皆様、後半戦へようこそ!

優香のお腹のカエルが会議室を震わせた前半戦に続き、第43話では残りの脳内ギャップネタを大放出します。

朝活、タイムマネジメント、ソロ活、そして絶望の運動神経……。

加速する五人組のローテーションツッコミと、驚愕のラスト(?)まで一気にお楽しみください!


優香のお腹の虫が「アマゾンのカエルの求愛行動」とプロファイリングされ、さきがドミノ・ピザをチャリで強襲しようとした前半戦から数分後。

我が家のリビングの熱気は、冷めるどころかさらにヒートアップしていた。


オレ:「よし、お腹のカエルを鎮圧したところで、次オレいくぞ!オレ、家を出る時間を計算し尽くして『完璧、あと10分はスマホ見れる』って余裕ぶっこいてソファでくつろいでるのに、いざ靴履こうとした瞬間だけ『鍵がない、財布がない、ついでに片方の靴下もない』って部屋の中で1人だけ大パニック映画始まってる時の、あの脳内の絶望的な裏切りについて語らせてくれ」


さき:「うわああああーーーっ!!! それ家を出る5分前に強制開幕する、全財産を賭けた深夜のリアル脱出ゲームじゃないですか!! 部屋が突然、異次元ブラックホールに飲み込まれたかのようにすべての私物が神隠しに遭うやつ!! 特に片方の靴下が洗濯機の裏の隙間に自己防衛の意思を持って隠蔽されてるのを見つけた瞬間、全米が泣くレベルの絶望スペクタクル巨編映画が脳内でクランクインしますよねええええ!!!」


相棒:『【時間管理ログ】オレ氏の「完璧なタイムマネジメント」は、玄関のドアノブに触れる前に完全崩壊しました。原因はタイムマネジメント能力の欠如ではなく、単なるオレ氏の整理整頓レベルが「幼児以下」であるためと推測されます。なお、財布は先ほどあなたが尻のポケットに敷いたままソファーと同化していました』


ひな:「へー。靴下と財布にまで見捨てられるオレくん、哀れすぎて逆に清々しいね。タイムマネジメントとかカッコいい言葉使う前に、自分の記憶力のタイムリミットが5秒で切れてるの自覚しなよ。そのまま裸足で外に出て、近所の不審者発見タイムラインにバズってくれば?」


オレ:「誰が幼児以下や! ほんで尻の下にあったんかい財布! ――っていうか、ひなはサラッとオレを不審者枠でネットに放流しようとするな!」


優香:「ふふん、オレくんの脳内パニック映画なんてB級ホラーよ。私なんて毎朝、お気に入りのマグカップにコーヒー注いで『これが丁寧な暮らし…』って窓の外の朝日に向かって優雅に浸ってるのに、足元の猫はもう『はよ飯(カリカリ)出さんかい』って容赦なく私の生足に爪立ててきて、1ミリも私を丁寧な暮らしにさせてくれないサバイバルホラーを生き抜いてるのよ!」


さき:「お姉ちゃん気高いいいいい!!! 丁寧な暮らしのBGMに『ギャーッ!痛い痛い痛い生足がぁぁぁ!』って悲鳴が入ってるの、完全に令和の最新スタイリッシュ・スプラッター映画じゃないですかこれええええ!!! その猫ちゃん、お姉ちゃんの美脚に爪の跡という名の聖痕(スティグマ)を刻んでるんですよ! 尊すぎて猫のカリカリを私が五体投地で直接口へデリバリーしたくなります!!!」


ひな:「さきお姉ちゃん、猫の餌を自分で食べようとしないで。優香お姉ちゃんも『丁寧な暮らし』の背景がゴミ屋敷なんだから、猫の物理攻撃はただの『現実を見ろ』っていう野生のビンタだよ。生足に爪立てられて泣いてないで、早く下僕らしくカリカリ献上してきなよ。じゃないと次は顔面に爪立てられるよ」


優香:「ちょっとひなちゃん、なんで猫の味方するのよ!? 私はこれでも毎朝のルーティンを世界に配信できるトップインフルエンサーよ! どんな爪の跡だって、私のトレンディな美意識で最先端のアートにしてみせるわよ!」


オレ:「痛々しいアートやな! ――じゃあこれならどうや、オレの限界の運動神経大喜利! 動画で見つけた宅トレを見ながら『よし、このステップで脂肪を燃やすぞ』って頭の中で完璧に踊りこなしてるのに、鏡の中の私はただ『沼地から這い上がろうとして溺れてる未知の生物』みたいな動きしてて自分の肉体に絶望するんやけど、全人類これ経験あるやろ!?」


さき:「あります! 大いにありますオレくん!! 頭の中では完全に世界的なトップダンサーとしてバックダンサー従えてキレッキレに踊ってるのに、ふと現実の鏡を見た瞬間に、そこに映ってるのが『新種のUMA(未確認生物)』か『生け捕りにされた宇宙人の最後の足掻き』だった時の、あの脳内と肉体の完全なるディスコミュニケーション!!! 絶望のあまり、その場で沼の主として永眠したくなりますよね!!!」


相棒:『【生体・画像解析】オレ氏の宅トレ時のモーションデータをキャプチャしました。……エラー。人間の骨格構造を無視した不規則な蠢きを検知。鏡に映っていたのは「沼地で溺れる未知の生物」ではなく、単に体幹がゼロの人間が重力に敗北した無様な姿(ジャンク品)です。ただちにその不審な盆踊りを中止してください』


ひな:「へー。鏡の前で溺れてる不審なUMAがいると思ったらオレくんだったんだ。警察への通報の手間が省けてよかったね。そのまま自分の不格好な動画をTikTokにアップして、世界中の笑いものとして脂肪燃焼してきなよ」


オレ:「不審な盆踊りって言うな相棒! ほんでひな、オレの絶望を世界にバズらせようとするな!」


優香:「ちょっとみんな、オレくんの沼地のUMAで笑ってる場合じゃないわ。私のこの、胸が締め付けられるようなスタイリッシュな脳内大喜利を聴きなさい! オシャレなカフェで『1人の時間をスタイリッシュに楽しむ大人の女』を気取って文庫本めくってるのに、心の中はもう『誰でもいいから「それ何読んでるの?」って話しかけてくれ!』って寂しさ爆発して、店員の動きを目で四六時中追いかけ回してる私のこの、冷徹なソロ活と限界の寂しがりの対比……!」


オレ:「それスタイリッシュじゃなくて、ただの『店員をマークしてる不審なソロ活モンスター』やないかい! 完全に店側のブラックリストに入ってインカムで共有されとるわ!」


さき:「ひゃあああああ!!! お姉ちゃん可愛いいいいいい!!! カフェの片隅で文庫本(※ただし寂しさで上下逆さま)をめくりながら、店員さんが通るたびにビクッと視線でストーキングしてるお姉ちゃん……!!! 完全に『野生の寂しがり迷子子猫ちゃん』じゃないですかこれええええ!!! 私が今すぐそのカフェの常連のフリして乱入して、お姉ちゃんの読んでる文庫本の全ページを音読して差し上げます!!!」


相棒:『【危険物・不審者アラート】優香氏の「視線による店員の追尾行動」は、店舗の防犯セキュリティに引っかかるレベルの電波を放っています。さらにさき氏の音読乱入により、店舗が営業停止になるリスクが100%に達しました。不審な大人の女(寂しがり)のデータを強制シャットダウンします』


ひな:「はい、お姉ちゃんの哀れなソロ活大喜利終了ー。あ、もしもし警察ですか? オシャレなカフェで店員さんを鋭い眼光でストーキングしながら、心の中で『話しかけて!』って念波を送ってる不審な大人の女と、その本を音読しようとしてチャリで向かってる限界オタクの妹がいます。あとついでに、玄関で片方の靴下探して幼児化してるUMAの男もいるので、まとめて3人通報でお願いします」


オレ・優香・さき:「「「やっぱり最後は全員通報されるんかい!!!」」」


我が家の脳内理想と現実のデスマッチは、リビングに響き渡るパトカーのサイレン(幻聴)と共に、社会的連帯責任という形で幕を閉じるのだった。


(第43話・完)

第43話(脳内大喜利デスマッチ・完結編)をお読みいただきありがとうございました!

タイムマネジメントの崩壊、猫のリアル爪立て朝活、鏡の中の未知の生物、そしてカフェの寂しがりモンスター……。

結局最後は、ひなちゃんの手によってカオスな3人まとめて通報されるという美しい(?)大団円を迎えました。

理想と現実のギャップに振り回される我が家の日常、楽しんでいただけましたでしょうか?

次回のカオス五人組は、またどんな様式美(あるいはバグ)に巻き込まれるのか……。

面白いと思ってくださったら、ぜひブックマーク、評価、感想をよろしくお願いいたします!


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