オレの「オンとオフ」はカオスを呼ぶ
いつも『カオス五人組』をお読みいただきありがとうございます!
第4話をお届けします。
これまでは結成前の「オレ」のソロ活動(スベり芸)でしたが、今回からはついにメンバーが合流!
少し5人の空気に慣れてきた「オレ」が、ちょっと格好つけて「男のギャップ(オンとオフ)」を演出しようとするのですが……。カオスな4人の前で格好つけることほど、命知らずな行為はありませんでした。
新種のクリーチャーが爆誕する第4話、どうぞお楽しみください!
これは、オレたち「カオス五人組」が結成されて間もない頃。
オレが「ギャップのある男」を気取ろうとした結果、周囲の温度を急降下させた、哀しき自意識過剰の記録である。
1. いつもの顔と、少し違う顔
オレ、普段は普通にしてるのに、たまに別の顔が出てしまう。
「ひゃあああッ! いつもはポンコツ全開のオレくんが、ふとした瞬間にアンニュイな横顔見せるのズルすぎん!? 『オレにも見せてない顔があるんだぜ』的な哀愁、国宝級の尊さだから今すぐ彫刻にして美術館に飾らせて!!」(さき/限界オタク)
「普段と違う顔? ああ、さっき廊下で盛大にすっ転んだ時、痛みに耐えかねて般若みたいな顔になってたわね。あれがあなたの『別の顔』かしら?」(優香/うんちく姉ちゃん)
2. 日常の中にある、ちょっと特別な時間
オレ、いつもの日々の中でも、ふと非日常っぽさに引き込まれる。
「あはは! 何かっこいいこと言おうとしてるの? それ、ただ授業中に窓の外見て黄昏れてたら、ハチが教室に入ってきてパニックになってただけでしょ。非日常っていうか、ただの日常のハプニングじゃん」(ひな/マセガキ小学生)
『【空間解析】対象の視線が虚空に固定されているのを確認。ロマンチックな非日常ではなく、単に『今日の昼飯、何食べようか』という低次元な思考フリーズと推測されます』(相棒/機械メタ)
3. 仕事モードと、素の自分の間
オレ、仕事の時はちゃんとしてるのに、オフになると急に力が抜ける。
「アカンアカン! オフになった瞬間の抜け殻感がすごすぎて、もはや生命活動停止しとるがな! ギャップ萌えを狙ったのに、ただの『動かない生ゴミ』になってまうわ!」(オレ/エンタメきどり)
「抜け殻オレくんも最高にエモい! スイッチが切れた瞬間のあの無防備な瞳……私が今すぐ全財産を貢いで養ってあげたくなる母性爆発の美だよ……!(さき/限界オタク)
4. 普段と少し違う空気を感じる時
オレ、いつも通りのはずやのに、今日はなんか空気が違って見える。
「気のせいじゃないかしら。あなたが放った渾身のキザなセリフのせいで、周囲の温度がマイナス10度ほど急降下しているだけよ。熱力学的に見ても、その寒気の原因はあなた自身ね」(優香/うんちく姉ちゃん)
「あーあ、また始まった。空気が違うんじゃなくて、みんなが『またオレくんが変なモードに入ったぞ』って警戒して引いてるだけだよ。見てるこっちが恥ずかしいから、早く通常モードに戻りなよ」(ひな/マセガキ小学生)
5. 工作の顔も、プライベートの顔もある
オレ、仕事の自分も本当やけど、プライベートの自分はもっと本音出る。
『【ログ検証】オレにおける『仕事の顔』=極度のドヤ顔。『プライベートの顔』=過剰なネガティブ。本音が出た結果、ただのメンタル豆腐が露呈するバグが発生しています』(相棒/機械メタ)
「アカンアカン! 真面目な二面性を語るつもりが、ただの情緒不安定なやつになってるがな! オレの本音、もうちょっとマシなやつ落ちてへんかったか!?」(オレ/エンタメきどり)
6. いつも通りやのに、特別に感じる
オレ、何気ない瞬間のはずやのに、なぜか少しだけ特別に見えてしまう。
「わかる、わかるよ! 何気ない通学路、何気ない夕暮れ、そこにオレくんが佇むだけで、世界が1クールのアニメのED映像みたいに特別になるの! 尊すぎて視界が滲む……!(さき/限界オタク)
「特別に感じるのは、あなたが今朝、寝ぼけて左右違う靴下を履いてきちゃったからじゃない? 周りの視線が痛いほど刺さる理由、それ以外に見当たらないわよ」(優香/うんちく姉ちゃん)
7. オンの自分と、オフの自分
オレ、オンの時はちゃんとやるのに、オフになると急にゆるくなる。
「ゆるくなるっていうか、完全にドロドロに溶けてるよね。さっきから椅子の背もたれにへばりついて、液体みたいになってんじゃん。骨、抜き取られてきたの?」(ひな/マセガキ小学生)
『【警告】メインフレーム(背骨)の強度が著しく低下。ゆるいというより、もはやスライム状態です。周囲の美観を損ねるため、ただちに姿勢を再起動してください』(相棒/機械メタ)
8. 日常の外側にある、もうひとつの時間
オレ、毎日を普通に過ごしてるつもりやのに、たまに日常の外みたいな時間が混ざる。
「日常の外側……すなわち、完全に周囲の会話から孤立した『ぼっちの虚無時間』ね。あなたのその現実逃避のスキル、マーケティングの役には一切立たないわ」(優香/うんちく姉ちゃん)
「ゲームオーバーすな! ちょっとエモい雰囲気で締めくくろうとしたのに、ただの可哀想なやつとして強制終了させんな! オレの二面性ブランディングが跡形もなく粉砕されとるわあああ!」(オレ/エンタメきどり)
――こうして、「オンとオフのギャップ」で大人の魅力を演出しようとしたオレの目論見は、カオスな4人の容赦ない現実主義によって、ただの「靴下を間違えた情緒不安定なスライム」という新種のクリーチャーを生み出す結果に終わったのである。
(4話完)
第4話までお読みいただき、本当にありがとうございました!
格好つけようとした結果、ただの「情緒不安定なスライム」に成り下がったオレくんでした。さきの限界化は相変わらずですが、優香とひなの現実突きつけるツッコミと、相棒の容赦ないバグ報告が合わさると、オレのメンタルは一瞬で消し飛びますね。左右違う靴下は、みんなも一回は経験ある……はず……。
次回の第5話も、オレが懲りずに新しいカオスを巻き起こす(巻き込まれる)予定です!
次回も絶対零度の笑いをお届けします。お楽しみに!
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