【悲報】アラサー姉、どの世代に生まれても恋愛市場でパケ死(爆死)する説
いつも『カオス五人組』をお読みいただきありがとうございます!
前回は昭和・平成・令和の「ブラック企業トーク(主にさきの脳内)」で大爆発した我が家ですが、今回はそのまま地続きで「世代別の恋愛事情」について語り合ってみました。
氷河期世代の極寒サバイバルから、最先端のα世代のバーチャル契約まで……。
時代が変われば愛のカタチも変わるようですが、我が家の限界オタク(さき)のハラスメント濃度だけは、どうやら時代を超越して進化し続けているようです。
それでは、カオス五人組が全員で大暴れする第33話、どうぞお楽しみください!
オレ:「なぁ優香、氷河期世代の恋愛ってどんな感じやったと思う?」
前回の会社トークから地続きの、我が家のリビング。今度は冷蔵庫からキンキンに冷えたアイスコーヒーを取り出して喉を鳴らしながら、オレが何気なく振ったプライベートな恋愛編の質問。これが、我が姉・優香の脳内ポンコツ量子コンピューター(本日何回目かもわからない暴走状態)に再びガソリンを注ぐ結果となった。
優香:「氷河期世代? 氷河期世代はもう、『ガチのサバイバル』やん! デートの定番は割り勘どころか、お金ないから公園でワンカップ大関飲むか、コスパ最強のカラオケボックスに10時間引きこもる時代でしょ!」
オレ:「そうそう、就職難でみんな心も財布も極寒やったから、恋愛どころか『生き残るのに必死』やったわ!『結婚は人生の贅沢品』って時代やったな」
優香:「切なすぎるわ〜。で、Z世代は?」
オレ:「Z世代は…『タイパ重視の効率化』や。マッチングアプリで効率よく出会って、初デートの前に相手のSNSを秒で特定して裏垢まで特定する時代」
優香:「あー、確かに!『蛙化現象』とか言って、好きな人がフードコートでキョロキョロしてるだけで百年の恋も冷めるシビアな世界よね。でも、今の『α(アルファ)世代』は?」
オレ:「α世代は『すべてがバーチャル完結』の時代! メタバースの空間でアバター同士が手を繋いで、付き合って3日で『ネト婚』して、アバターの浮気がバレて仮想空間で修羅場を迎える最先端!」
優香:「なるほど〜。でも氷河期世代のプロポーズは『一生苦労はさせへん(フラグ)』って感じやったのに、Z世代は『籍入れるか一応確認しとく?』、α世代は『結婚の契約書、電子署名でLINEしといたわ』って変わってきたよね」
オレ:「ほんまそれ! 時代で愛のカタチまで変わりすぎて、ついていく前にこっちの頭が氷河期迎えるわ!」
オレと優香が「時代の変化ってすごすぎるわ……」としみじみ恋愛の切なさに浸っていると――ソファの定位置から一歩も動かないマセガキ小学生のひなが、ポテトチップスを口に放り込みながら冷たく言い放った。
ひな:「へー。でも優香お姉ちゃんがどの世代に生まれてても、そもそもスタートラインにすら立ててないよね。マッチングアプリに登録した瞬間、AIの書類選考で『顔写真の加工倍率が条例違反レベル』って検知されてアカウント永久バンされてそう。で、泣きながらスルメ齧ってるでしょ」
優香:「ちょっとひなちゃん!? 私の写真は無加工の素材勝負よ! それにこれでも平成の終わりを駆け抜けたモテOLナメないで!」
オレ:「いや、お前が駆け抜けたの合コンの数だけで、打率は万年ノーヒットノーランやろ」
優香が「私はいつの時代でも純愛を貫ける!」と謎のヒロイン属性を主張していると、部屋の隅の相棒(機械)が、ピピッと冷酷な電子音を響かせ、ディスプレイに無慈悲なシミュレーション結果を吐き出した。
相棒:『【未来予測ログ】現在の我が家の恋愛リテラシーを基に算出した、カオス五人組の生涯未婚率および恋愛市場価値のシミュレーションです。
優香氏:マッチングアプリでの戦闘力「2」。プロフィール文の「趣味:一攫千金」がZ世代にタイパ最悪と判定され、秒でスワイプされます。
オレ氏:草食系を通り越して絶滅危惧種の植物系。
ひな氏:合理主義の化身。10年後、恋愛を「コストとリターンのバランスが崩壊したバグコンテンツ」と切り捨て、ソロ活動を極める予測。
よって、このリビングの純血種における未来の婚姻率は0%です』
優香:「相棒ーーーーー!? 何その、全世代を敵に回したような絶望のデスデータは!? 未来の可能性を機械の独断でシャットダウンしないで!!」
頭を抱えてリビングの床を転がる優香。しかし、この混沌の空間には、まだあの「最大の爆弾」が残っていた。
部屋の隅で、ノートに『メタバース・お着替え・優香お姉ちゃん』と謎のワードを狂ったように書き殴っていた限界オタクのさきが、ついに沸点に達して立ち上がった。その目は完全に据わっている。
さき:「ひゃあああああ!!! 氷河期世代で、お金がなくて一本の缶ジュースを二人で照れながら分け合う新入社員の優香お姉ちゃんも!!! Z世代のアプリで、初デートの待ち合わせに緊張してフードコートで思いっきりキョロキョロして男を蛙化させまくるポンコツな優香お姉ちゃんも!!! α世代のメタバース空間で、ポリゴン数が少なすぎてカックカクになりながら『愛してるぞ(電子音声)』ってバグる罪深い優香お姉ちゃんも、全部尊すぎてサーバーごと買い取りたいです!!!!」
優香:「さきちゃん!? 私、さっきから妄想の中でグラフィックまで劣化させられてるし、男を蛙化させる前提で話進めないで!?」
さき:「私!!! 今からサイバー空間の神になります!!! 総投資額数十兆円の超巨大メタバースプラットフォームを開発して、お姉ちゃんを『永久専属アバター・兼・仮想現実の女神』として終身ログインさせます!!! そして毎日が24時間、ログアウト不可能なバーチャル新婚生活!!! もちろん全宇宙のアクセス権は私とお姉ちゃんの二人だけ!!! 電子署名なんて生ぬるい、私の『愛のサイバーハラスメント(愛ハラV2)』で、お姉ちゃんのデータ容量を私の愛でパンパンのパケ死に追い込んであげますからねええええ!!」
優香:「だから愛の通信速度が5Gを置き去りにして光の速さ並みに強すぎるってば!!! α世代のバーチャルどころか、完全に私の魂がデジタル監禁罪レベルでクラウドに幽閉されてるから!!!」
今日も今日とて、我が家のジェネレーションギャップ恋愛トークは、さきの超サイバーな独裁仮想空間理念(狂気)によって、強制的にサーバーダウンさせられるのだった。
(第33話完)
第33話をお読みいただき、ありがとうございました!
マッチングアプリのAIに書類選考で落とされる優香お姉ちゃん、そしてついにサイバー空間の神になって「愛ハラV2」を発動させたさきちゃん……。5人全員がリビングで好き勝手に暴れる回になりましたが、楽しんでいただけましたでしょうか?
個人的には、ひなの「コストとリターンのバランスが崩壊したバグコンテンツ」という恋愛への辛辣すぎるツッコミが、書いていて一番胸に刺さりました(笑)。
「うちのリビングもこれくらいカオスだよ!」「さきのメタバースに幽閉されたい!」と思った方は、ぜひ評価(⭐)やブックマーク、感想をいただけると、優香の打率が1厘くらい上がるかもしれません!
次回、第34話もさらなるカオスなネタを仕込んでお届けしますので、どうぞお楽しみに!




