【悲報】限界オタクのさきちゃん、昭和・平成・令和の飲み会文化から独自のブラック企業を建国してしまう
いつもお読みいただきありがとうございます!
カオス五人組の第32話をお届けします。
前回は学校のジェネレーションギャップで学級崩壊しましたが、今回は「会社の飲み会」がテーマです。
昭和の熱血、平成の忍耐、令和のタイパ……皆さんはどの時代の飲み会がしっくりきますか?
我が家のポンコツ量子コンピューター(姉)が、今回も全世代の悪いところを煮詰めたミラクルを見せてくれます。
それでは、第32話も爆笑していってください!
オレ:「なぁ優香、昭和の会社の飲み会ってどんなんやったと思う?」
前回の学校トークから地続きの、我が家のリビング。今度は冷蔵庫からキンキンに冷えた炭酸水を取り出しながら、オレが何気なく振ったビジネス編の質問。これが、我が姉・優香の脳内ポンコツ量子コンピューター(本日三回目の起動)に再びガソリンを注ぐ結果となった。
優香:「昭和? 昭和の飲み会なんて、そんなの全員家族みたいなノリで、朝まで付き合わされるのが当たり前の時代でしょ!」
グッと拳を握りしめ、優香の独演会(第32回目)が早くも開幕する。手にはなぜか、おつまみ用の柿の種が握られている。
オレ:「そうそう、上司の誘いは絶対、ビールはラベルを上にして注ぐ、気付けば朝の4時まで一気飲みさせられてた時代やったわ。全員が会社という名の泥舟に命を預けてた、狂気と熱気の時代やな」
優香:「ええなぁ〜(笑)。ちょっとその、ベロベロに酔っ払った上司に『お前も家族だ!』って肩組まれるベタなやつ、一度やってみたいかも! で、平成は?」
オレ:「平成は……『一応行きますの愚痴大会』や」
オレは一転して、少し遠い目をしながら居酒屋の隅の幻影を見つめた。
オレ:「あからさまな一気飲みは減ったけど、その分、居酒屋の端っこで『上司に付き合わされてる感』を出しながら、時計をチラチラ見て耐える我慢の時代。愚痴とため息がサラリーマンの主食やったな」
優香:「あー、確かに。最初の1杯だけ付き合って帰る作戦とか、どうやって自然に終電を理由に脱出するか、みんな必死に考えてたもんね。でも令和は?」
オレ:「令和は『それ残業代出ます?』の完全定時退社時代や!」
ここでオレがフンスと胸を張る。
オレ:「今の令和の飲み会は自由参加が鉄則! 1分でも上司が仕事の説教を始めようものなら『アルハラ』『パワハラ』で一発アウトの超ドライ世界! タイパ(タイムパフォーマンス)を極限まで重視して、乾杯が終わったら都市伝説レベルの速さで即帰るのがエリートや!」
優香:「なるほどな〜。昭和の人は『命をかけて飲む』、平成は『時計を見ながら耐える』、令和は『タイパ重視で即帰る』って変わってきたよね」
オレ:「ほんまそれ! 時代でアルコールと上司の距離感まで変わるんやな〜」
オレと優香が「時代の変化ってすごすぎるわ……」としみじみサラリーマンの悲哀について憂いていると――ソファの定位置から一歩も動かないマセガキ小学生のひなが、ポテトチップスを口に放り込みながら冷たく言い放った。
ひな:「へー。でも優香お姉ちゃんが昭和の会社にいたら、絶対ビール注ぐの下手くそで泡だらけにして『お前はクビだ!』って怒られてそう。で、泣きながらスルメ齧ってるでしょ」
優香:「ちょっとひなちゃん!? 私だってビールのラベルくらい上にできるわよ! 平成のOLナメないで!」
オレ:「いや、お前がやってたの平成のOLっていうか、ただの居酒屋のバイトやろ」
優香が「私はいつの時代でも愛される部下になる!」と謎の自信を胸に張り合っていると、部屋の隅の相棒(機械)が、無慈悲な電子音と共に新たなログをディスプレイに吐き出した。
相棒:『【ログ解析】優香氏の先月のアルバイト先における歓送迎会の行動記録。開始10分でカシスオレンジを2杯一気飲みし、「よーし!みんな一蓮托生だよー!」と昭和のパワハラ上司さながらの咆哮を上げ、最終的に居酒屋の座敷で平成のサラリーマンよろしく時計を見ながら「帰りたい……」と愚痴をこぼし、開始1時間でタイパ重視の令和スタイルで強制送還(強制退店)されています。全世代の悪いところを煮詰めたコンプリート版です』
優香:「相棒ーーーーー!? 何その、全時代を1日で駆け抜けたみたいな黒歴史のフルコースは!? 忘れてたのに思い出させないで!!」
頭を抱えてリビングの床を転がる優香。しかし、この混沌の空間には、まだあの「最大の爆弾」が残っていた。
部屋の隅で、ノートに『居酒屋・ネクタイ・優香お姉ちゃん』と謎のワードを狂ったように書き殴っていた限界オタクのさきが、ついに沸点に達して立ち上がった。その目は完全に据わっている。
さき:「ひゃあああああ!!! 昭和の強引な上司に『お前も飲め!』って言われて、お顔を真っ赤にしながら『はひぃ…』ってビールを煽る新入社員の優香お姉ちゃんも!!! 平成の愚痴大会で、同期の男に『もう帰ろうよ〜』って袖をクイッと引っ張って終電を待つ薄幸な優香お姉ちゃんも!!! 令和のドライな職場で、定時になった瞬間『お疲れ様でーす❤』って風のように去っていく、全男の理性を狂わせる罪深い優香お姉ちゃんも、全部尊すぎて会社ごと買い取りたいです!!!!」
優香:「さきちゃん!? 私、さっきから妄想の中でずっとろくな目に遭ってないし、同期の男の袖なんて引っ張ってないわよ!?」
さき:「私!!! 今から起業します!!! 総資産数兆円の超巨大財閥を立ち上げて、お姉ちゃんを『専務取締役・兼・接待大臣』として終身雇用します!!! そして毎日が24時間強制参加の社内飲み会!!! もちろん参加者は私とお姉ちゃんの二人だけ!!! アルハラなんて生ぬるい、私の『愛ハラ(愛のハラスメント)』で、お姉ちゃんのハートを一滴残らず飲み干してあげますからねええええ!!」
優香:「だから愛がアルコール度数96%のスピリタス並みに強すぎるってば!!! 令和のハラスメントどころか、完全に私の人身の自由が監禁罪レベルで脅かされてるから!!!」
今日も今日とて、我が家のジェネレーションギャップ企業トークは、さきの超ブラックな独裁企業理念(狂気)によって、強制的に経営破綻させられるのだった。
(第32話完)
第32話、最後までお読みいただきありがとうございました!
優香お姉ちゃん、平成のOLに憧れるのはいいですが、相棒(機械)のログ暴露によって先月のバイトでの大失態が白日の下に晒されてしまいました(笑)。
そして安定のさきちゃんの「愛のハラスメント(愛ハラ)」。アルコール度数96%の愛はさすがに監禁罪レベルで重すぎますね……!
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次回、さきちゃんが本当に数兆円規模の財閥を立ち上げてしまうのか……!?
第33話もお楽しみに!




