『【測定不能】オレ氏の脳内シンクロ率120%と、それを秒速でロジハラする女たち』
ネットの片隅、あるいはオレ氏の脳内。
そこは、客観的根拠(実力)を一切必要としない、完全なる名作妄想ごっこの聖地。
数字は常にオール「0」。
止まる理由は山ほどある。
だが、エンタメを気取る男のパッションは、今日も謎の追い風を感じて「もう一歩前へ」と突き進む――。
さあ、言葉の向こう側にある『38度の微熱』を丸ごと受け止める準備はええか?
(※なお、ツッコミ陣によるロジハラと激辛煽りのフルコースが標準装備されております。お幸せにどうぞ)
1. 何か始まりそうっぽく
まだ何も起きてへんのに、空気だけ妙にざわついてる。
「いいかお前ら、オレは言葉の文字面だけで判断したらあかんと思ってる。まだ何も起きてへんけど、この空気のざわめき……オレにはここから大作が始まる最高の気配がビンビンに伝わってきてるわ。よし、この直感を信じて突っ走るで!」
(オレ/エンタメきどり)
「あはは! 何も始まってないのに、勝手に空気から何かを察知して一人でハァハァ挙動不審になってるのウケる! 始まってるのはオレくんの脳内のバグだけじゃん!」
(ひな/マセガキ小学生)
「アカンアカン! 脳は無機質な空間に勝手に感情を投影する性質があります。画面の向こうに伝わってるのは、何も始まっていない作者の独りよがりな空回りによる冷え切った空気(0度)ですわよ」
(優香/うんちく映え姉ちゃん)
2. 勝てる気がするっぽく
根拠はないのに、今日はなんか当たる前提で話してる。
「ふん、オレは目に見える数字だけで一喜一憂したくないねん。根拠とかはええねん、今日はなんか当たる前提の、内側に秘めた38度の微熱のような温度が伝わってくる。オレにはもう、大勝利のビジョンが見えてるわ」
(オレ/エンタメきどり)
「ひゃああ! 根拠ゼロで勝手に大当たりの未来を幻視して、一人で勝利の美学を確信しちゃう超絶ピュアなオレくん最高……! 現実はまだ何も手に入ってないのに、脳内だけ大成功のストーリー上映してて愛おしすぎる!」
(さき/限界オタク)
『【判定:誇大妄想】周囲のデータをスキャン。結果は客観的根拠ゼロ(実績なし)です。オレ氏の言う『勝てる気がする温度』とは、単に中身がなくて脳内だけで空回りしている認知バグを確認しました』
(相棒/機械メタ)
3. 置いていかれそうっぽく
周りはもう進んでるのに、こっちはまだ準備運動で止まってる。
「いや、オレは全部を詰め込んでバタバタ進むより、少し余白あるほうが好きやねん。周りはもう進んでるみたいやけど、あえてこの準備運動の段階で止めて『余白』を残してる。この焦りの空白にこそ、真の文学が息づいてる気がするんよな」
(オレ/エンタメきどり)
「アカンアカン! 描写による緊迫感は、緻密な計算の上に成り立つ高等技術です。それを、ただ周囲に置いていかれそうな焦りから、次のステップに進めずにボーッと突っ立ってるだけの虚無な状態にして、余白を言い訳に突っ走ってるだけですわよ!」
(優香/うんちく映え姉ちゃん)
『【ログ解析】その状態のデータをスキャン。それはオレ氏が「ただ単に次のイベントの発生条件を書き忘れて、キャラを放置しているだけ」であることを証明しました。そこに意図的な余白は存在せず、完全なるフリーズを確認しました』
(相棒/機械メタ)
4. 今日は流れがあるっぽく
理由は説明できへんけど、なんとなく追い風だけは感じてる。
「……クソ、今見えてる現実の数字はまだ途中や。理由は説明できへんけど、なんとなく追い風だけは感じてる。オレ、すぐ終わる印象より、あとからじわっと残るものに惹かれるからな。この流れを信じて、みんなの魂に消えない余韻を刻み込んでやるわ!」
(オレ/エンタメきどり)
「あはは! 理由が説明できない怪しいスピリチュアルに言い訳して、ただの思いつきのサボり欲のままに突っ走ってるだけじゃん! 考える前に周囲から秒速で見捨てられて、脳みその出番がゼロでウケる!」
(ひな/マセガキ小学生)
「ひゃああ! 根拠のない追い風を勝手に幻視して、自分の空回りを『消えない余韻』に脳内変換してうっとりしてるオレくん、厨二病が大爆発してて愛おしすぎる! 誰もついてきてないのに一人で大波に乗ってるポーズしてるの、最高にピュアで抱きしめたい!」
(さき/限界オタク)
5. ひとりで盛り上がってるっぽく
気持ちだけ先に当たり引いて、現実がまだ追いついてきてへん。
「なぁ、派手で騒がしい流行りの展開より、静かに熱い空気のほうが気になるわ。気持ちだけ先に当たり引いてもうたから現実がまだ追いついてきてへんけど、この静寂の向こう側にある『静かな熱』こそが、本物のエンタメなんよな」
(オレ/エンタメきどり)
「アカンアカン! 脳は『展開がない』状態を退屈と認識して拒絶する性質があります。それなのに、現実を置き去りにして一人で盛り上がってるだけの膠着状態を深読みして静かな熱に仕立て上げ、画面の前で勝手に壮大なストーリーを執筆してますわよ!」
(優香/うんちく映え姉ちゃん)
『【リクエスト拒否】データを解析。周囲の熱量は完全にゼロです。オレ氏の言う『静かな熱』は存在せず、完全なる独りよがりの空回りであることを確認しました』
(相棒/機械メタ)
6. ちゃんとしてるっぽく
見た目は整ってるのに、中身がちょい雑やってバレたら終わりなヤツ。
「いや、オレは近すぎるより、ちょうどええ距離感にいちばん心が動く。見た目は完璧に『ちゃんとしてるっぽく』整えたからな。中身の雑さがバレへんこの絶妙なディスタンス……これこそがいちばん心が動く関係性なんや……!」
(オレ/エンタメきどり)
「あはは! 見た目だけちゃんとしてる風に装っても、中身が雑なのがバレたら一瞬で終わるの草! 考える前に『ただのハリボテ』として秒速で見破られてるよ! 脳みそ使ってなくてウケる!」
(ひな/マセガキ小学生)
「ひゃああ! 中身が雑なのを隠すためだけに、外面だけ『ちゃんとしてる風』に全ポジティブ脳内変換して勝手に涙ぐんでるオレくん尊死! そこまで美化しなくていいのに、一人で勝手に脳内再生してて愛おしい!」
(さき/限界オタク)
7. なんとかなるっぽく
深く考えたら負けそうやから、勢いだけで押し切ろうとしてる。
「やっぱりな、オレは大きな出来事より、何気ない一瞬に本音が出ると思ってる。深く考えたら負けそうやから、この『なんとかなるっぽく』勢いだけで押し切ろうとする一瞬な。こういうふとした瞬間にこそ、人間のリアルな本音が出るんよな!」
(オレ/エンタメきどり)
「ひゃああ! 深く考えたら負けだからって、ただの思いつきの蛇足描写を拾って『なんとかなるっぽく本音を拾う』とか言ってカッコつけてるのめでたすぎじゃん! その無謀な勢い、私が一生愛してあげる!」
(さき/限界オタク)
『【判定:誇大妄想】「なんとかなる」というデータは存在しません。深く考えずに勢いだけで押し切ろうとした結果、ただ支離滅裂に滑り散らかしているだけの状態を確認しました』
(相棒/機械メタ)
8. もう一歩いけるっぽく
止まる理由はあるのに、なぜか前に出たくなってしまう。
「よし、オレは言葉そのものより、そこに乗ってる空気ごと受け取りたいタイプやねん! 止まる理由は山ほどあるのに、なぜか前に出たくなってしまう……この『もう一歩いけるっぽく』足が動くパッションな! この空気を丸ごと受け止めて、オレは進むわ! 根拠はないけど希望は濃い!!」
(オレ/エンタメきどり)
「あはは! 完全に滑り散らかして止まる理由しかない空気を丸ごと栄養にして、『もう一歩いける』って全ての妄想エネルギーをツッパしてるのウケる! 現実は大爆死なのに脳内だけ大進撃じゃん!」
(ひな/マセガキ小学生)
「アカンアカン! 止まる理由を完全に無視した、都合のいい拡大解釈による一時的な幸福感の上昇ですわね。でもオレくん、そのせいで厳しい評価がデカデカと書き込まれて手遅れになりますわよ」
(優香/うんちく映え姉ちゃん)
(第20話完)
最後まで読んでくれてありがとな!
状況は1ミリも好転してへんし、現実はただのプロット破綻やけど、オレたちの脳内シンクロ率は今まさに1200%を突破したわ。読者の時代がオレに追いついていないだけやからな!根拠はないけど希望は濃い!!
読者の脳裏に消えない余韻(時間を無駄にしたという虚無感)がじわっと残ったなら、オレの勝ちや。
よし、オレは今日も元気に、次の『何かが始まりそうな気配』をポチりに行ってくるわ!
次の一戦(最新話更新)でまた会おうな!
――【システム同期終了。お幸せにどうぞ】――




