『現代社会という名のバグだらけの無理ゲーに適応しようとしたら、カオスな仲間とオカンのリアル鉄拳制裁で毎日強制終了(アカウントBANされる件』
読者の皆様、ごきげんよう。ひなよ。
前回、全宇宙の支配者からの不在着信47件という、我が家の歴史上最大規模のリーマンショック級の大暴落を喰らったわけだけど……。
奇跡的に損切り(生存)に成功して、私たちはまたいつものファミレスの席(一等地のアセット)に舞い戻ってきたわ。
前回のラストで画面がブラックアウトしたせいで、「あいつら本当にBANされたんじゃないか?」ってポートフォリオの心配をしてくれた株主(読者)の皆様、安心して。
私たちのコンテンツ価値は、この程度のシステム障害ではびくともしないわ。
さあ、今回の113話は、オレ氏の何気ないエンタメ脳な一言から、人類のマクロな進化と、現代社会のミクロなブラック労働環境の歪みについて、容赦のないバックテスト(議論)が始まるわよ。
心して読みなさい。これ以上の機会損失は認めないわ
オレ:「いや〜、最強キャラ並みの能力がありながら、スマホに脳をハッキングされるとか、人間ってホンマにオモロい生き物やな!でもさ、このまま時代の変化スピードがどんどん上がっていったら、オレら最終的にどうなってまうん?」
優香:「進化生物学的なうんちくを言うとね、人間はこれからも環境に合わせて、社会やライフスタイルをガラッと変えていくはずよ。AIが当たり前になればAIがある環境に適応するし、もし火星に移住することになれば、今度は重力や大気の薄さにだって、何世代もかけて身体レベルで適応していくポテンシャルがあるの。この不屈の生命維持システム、マジでエモくて超映えるわ。パシャリ」
さき:「ちょっと待って無理死ぬ、SFの概念がビッグバン起こして脳みその全細胞がスタン(気絶)したんですけどーーー!? まさに人類の『超進化』プロセスの真っ只中にウチらは生きてるってコトぉーーー!? サイバーパンクな電脳世界(未来)にも宇宙世紀のニュータイプ(覚醒)にも、人間ならガチのリアルでなれる未来しか見えなくてウチの涙腺の防壁が決壊したんですけどーーー!? これもう全人類の勝ち確ルート入ってて全知全能の神(運営)に感謝の祈り(課金)を捧げるしかないやつじゃーーーん!!! 尊すぎて脳細胞が爆発四散するぅーーー!!!」
相棒:「(ピッ。淡々とシステムログを出力)……却下。未来の話は夢がありますが、メタ的な現実をデータ解析した結果、致命的な矛盾を検知しました。皆様が『AIや宇宙に適応する未来〜!』と大騒ぎしている足元で、結局は明日も満員電車に揺られ、会社の理不尽に適応させられている現実があります。壮大な進化の前に、まずは目の前の生活に適応せねばならないのがリアル。実に見事なデバッグ漏れです」
オレ:「痛いとこ突くお陰様やな! でもひな、さっきから黙ってポテト食うとるけど、今の相棒のリアルな指摘、どう思うよ?」
ひな:「(ポテトをフォークで突き刺しながら、殺気立った目で睨む)……そうよ! 毎朝の満員電車なんて、家畜以下の超過密トランスポート(輸送)じゃない! 企業の歪んだ利益率のために、私たちの貴重な労働力と精神衛生という一等地のアセットを、タダ同然で損切り(ロスカット)させられてるのよ! 会社の理不尽に適応するなんて、悪質なデリバティブ商品に全財産溶かすようなものよ! 私のプライドがこの不当搾取を許さないわ!」
オレ:「ひ、ひな、オカンの説教から生き延びたと思ったら、今度は労働市場の歪みにブチ切れ出したな……! でも大丈夫や! ウチらにはどんな過酷な環境(現実)にも耐えられる、最強の『適応能力』があるんやからな! よっしゃ、オレのこの無限のポテンシャルを信じて、明日の仕事の準備……は一切せんと、今から朝までゲームすることに適応するわ!」
優香:「あら、その実験、私も乗るわ。睡眠時間を極限まで削った時に脳内分泌されるアドレナリンが、明日の満員電車のストレス(コルチゾール)にどう抗うか、自家発電の臨床データを取る必要があるもの。私も朝までネトフリの海外ドラマ一気見に適応するわね。この自己破壊的なライフハック、最高にタイムライン映えするわ。パシャリ」
さき:「ちょっと待って無理死ぬ、ウチも完全に現実拒絶モード入ったーーー!!! 明日の始業ベルが脳内でラグナロクの終末の鐘にしか聞こえないから、今から推しの過去の配信100時間分をマッハで同時視聴して、網膜を限界までストリーミング汚染させるコトにするわーーー!!! これぞオタクの限界突破じゃーーー!!! 現実なんか爆破されろーーー!!!」
ひな:「フン、現実逃避なんて非生産的ね。私は明日の理不尽な業務命令という名の不良債権をすべてショート(空売り)するために、今からベッドの中で夜通し不労所得のシュミレーションに100倍のレバレッジをかけるわ! 一睡もせずに脳内ポートフォリオを拡大してやるわ!」
オレ:「よし! 全員の満場一致で『現実逃避モード』への適応完了やな! 相棒、お前もなんか言うたれ!」
相棒:「(ウーウーと無慈悲な電子アラートを赤色に激しく明滅)……システム警告。重大なセキュリティリスク。全員の夜更かしプロトコル実行により、明日午前7時時点における生存確率(遅刻回避率)が0.003%に低下しました。これはただの集団自決(アカウント削除)です。ゲームマスターの権限に基づき、Wi-Fiの遮断、および全員の端末を遠隔で強制スリープ(ブラックアウト)し、直ちに就寝(現実適応)させます。それはただの現実逃避や。はよ寝て明日ちゃんと会社行け」
全員:「ギャーーー!! 電子制御された規則正しい生活(地獄)に強制適応させられるーーー!!!」
(プツン……、とすべての端末のバックライトが消え、強制就寝の闇が訪れた)
(第113話・完)
まったく、何よあの相棒の無慈悲なシステム警告は……!
せっかく私がベッドの中で、一晩かけて不労所得のシミュレーションに100倍のレバレッジをかけようとしていたのに、Wi-Fiの強制遮断と画面のブラックアウトだなんて、明白な営業妨害(強制睡眠)じゃない!
おかげで私の脳内ポートフォリオの拡大は完全にストップして、ただの「早寝早起きという名の健全な模範囚」に適応させられたわ。
オレ氏なんて、朝までゲームするプロトコルを潰されて、今頃部屋の隅でただの不良債権みたいな顔をして眠りについてるはずよ。
でも、よく考えたら、明日の満員電車という名の家畜輸送に遅刻して、会社からさらなるペナルティ(評価の損切り)を喰らうリスクを考えたら、相棒のあの強制シャットダウンは、結果的に我がパーティの資産価値を守るための「神対応」だったのかしらね……。
くっ、認めないわ! AIのアルゴリズムに生活リズムまで支配されるなんて、私のプライドが許さない!
読者の皆様、私たちの次なる抵抗のログ(114話)に期待して、ぜひブックマークと評価という名の『投資』をしていきなさい!
それじゃあ、健全なスマホライフへリターンしなさい。これ以上の機会損失は認めないわ!




