限界オタクとツンデレ投資家が「人間はデフォルトで最強の魔虚羅(まこら)説」を唱え始めたので、冷徹な私がドリンクバーの片隅で人体のデバッグ漏れ(スマホ首)を指摘する件について
あら、読者のみなさん、ごきげんよう。今週の前書き担当、優香よ。
前回の109話はひなちゃんが強欲にキャッシュフローを回しすぎたせいでサーバーが熱暴走しちゃったみたいだけど、無事に復旧して何よりね。
ちなみに、こうしてファミレスのドリンクバーという「数百円で無限の糖分を錬金できる底無し沼」に集まる行動、行動経済学では『サンクコスト効果』を逆手に取ったセルフ・エンゲージメントの一種と言えるのよ。
今週も私たちのカオスなブレイン・ストーミング、ドリンクバーのメロンソーダを背景にパシャリと撮影して、インスタのストーリーが映えで完全支配されるクオリティでお届けするわね。はい、チーズ(パシャリ)。それじゃあ、本編スタートよ。
相棒:「(ピピッ、とシステム警告音を検知)……システムログより状況報告。109話の激闘(主にひな氏による強欲な資金洗浄)を経て、我がパーティのオブジェクトは現在、ファミレスのドリンクバーという『1プレイ数百円の底無し沼』にログインしています。読者の皆様、110話もサーバーの処理速度は通常運転です」
オレ:「みんな聞いてや!人間の適応力ってマジで神レベルのエンタメやん?昨日さ、激辛ラーメン屋行ったんやけど、最初はケツ浮くほど辛かったのに、最後はスープまでガブ飲みよ!人間の体、バグレベルで進化しすぎやろ!」
さき:「ちょっと待って無理死ぬー、初期設定の時点でチート持ちとか胸熱すぎてウチの情緒が完全にラグナロク迎えてるんですけどーーー!? それってまさに、環境適応型サイボーグとか、異世界転生モノの『環境適応:レベルMAX』のスキルそのものだしーーー!? 過酷な環境で覚醒する主人公のムーブ、全人類がリアルにやってるってコトぉ!? 尊すぎて無理ぃーーー!!」
オレ:「アニメとかゲームやったら、攻撃喰らったら一瞬で無効化してくる『呪術廻戦』の魔虚羅とか格ゲーの学習型AIボスがおるけど、オレら人間も負けてへんよな!」
さき:「ギャーーー!! 魔虚羅の名前出すのは解釈一致すぎて網膜が完全救済されたんですけどーーー!? 『布瑠部由良由良』でどんな事象にも適応する最強の式神じゃーーーん!! 怪我したらカサブタ作って皮膚を強くしたり、筋トレしたら負荷に適応して筋肉デカくしたり……ウチらも実質『あらゆる事象に適合する、後出しジャンケン型魔虚羅』ってコトぉーーー!? 魂の法陣が頭の上で無限回転してるんですけどーーー!!」
優香:「あら、さきちゃん、落ち着きなさい。ちなみにその『生体適応システム』の医学的うんちくを言うなら、人間の免疫システム、いわゆる自然免疫と獲得免疫のポートフォリオはまさに魔虚羅そのものね。一回ウイルス(攻撃)を喰らったら、マクロファージや樹状細胞が情報をハックして体の中で抗体(適応)を作って、次からは完全に無効化する。生体レベルで『後出しジャンケン』のプログラムが組み込まれてるのよ。この、人体という名の最強のブラックボックス、ドリンクバーのメロンソーダとカルピスを1:1でブレンドした『映えの錬金術』と一緒にインスタのストーリーに載せたら確実にエンゲージメントが跳ね上がるわ。はい、チーズ(パシャリ)」
ひな:「(ドリンクバーのココアを優雅にすすりながら、フンと鼻を鳴らす)……は、勘違いしないでよね! 私がさっきからファミレスの山盛りポテト(塩分)を限界まで摂取してるのは、べ、別にあんたたちと『ジャンクフード最高ー!』って胃袋を共有したいからじゃないんだからね!? ただの! 限界環境における塩分濃度の適応実験よ! 人体の適応力という『デフォルト実装されたチート資産』に投資して、私の基礎代謝を150%にレバレッジを効かせて増殖させるビジネスモデルを構築してるだけ! ほら、オレくん、突っ立ってないでその無駄に頑丈な骨格を維持するために、秒速でカルシウム(ドリンクバーの100%ミルク)を補給してきなさいよ!」
オレ:「ひ、ひな、ポテト食うだけでレバレッジとか言い出すのやめてーや! でもツンデレがバイオテクノロジーに全振りしてて脳の処理が追いつかへん……!」
相棒:「(無慈悲な電子警告音を明滅)……警告。完全に全員の構文が、日本語のプロトコルを逸脱して固有のドメインを展開しています。さき氏は頭の上の法陣(妄想)が回りすぎてボキャブラリーがデッドボール状態。優香氏は免疫学とドリンクバーのブレンドを強引にマッシュアップした謎の論文を生成中。そしてひな氏、ツンデレの『デレ』の成分がすべて人体の資産価値に変換されています。フィクションのキャラは適応したら無敵になりますが、人間の場合は『適応しすぎた結果、スマホ首やストレートネックになる』という、メタ的にマヌケなデバッグ漏れ仕様になってるんですよ。オレ氏、早くその最強のリアル魔虚羅の能力(居留守)を解除してください」
オレ:「なるほどな! どんな攻撃(環境)にも適応できる最強のリアル魔虚羅がウチらってわけや! ……よし、ほなオレもさっきからポケットの中で鳴りやまらんオカンの説教(攻撃)にそろそろ適応して、無効化するわ!」
相棒:「(淡々とシステムログを出力)……エラー。それは適応ではなく、単なる『サーバーへの接続拒否(居留守)』です。人間の適応力をもってしても、オカンの怒りの最大出力には耐えられません。処理落ち(物理的な鉄拳制裁)する前に、早くコール(応答)してください。読者の皆様、オレ氏の端末がオカンによって強制シャットダウンされる前に、今回のログはここまでとします……」
(パチチチッ!と、オレのスマホが「オカン(着信)」の文字で真っ赤に点滅し、物語は再び不穏な電子音と共にブラックアウトした)
(第110話・完)
ふふ、オレくんのスマホ画面が「オカン(着信)」という名の、国家予算級の破壊力を持つセキュリティアラートで真っ赤に燃え上がって、強制終了しちゃったわね。
人間の適応システムがどれだけ『魔虚羅』並みに優秀でも、オカンの物理的な鉄拳制裁という最高クラスの環境負荷には耐えられないみたい。次回、オレくんの肉体が無事にサーバーにリスポーンしているといいのだけれど。
読者のみなさん、今回の私たちの学術的なブレイクスルーが少しでも「エモい」と感じたら、ぜひ下にある【ブックマーク登録】や、☆☆☆☆☆の評価ボタンを★★★★★に最適化して、私たちのエンゲージメントを高めてちょうだい。クリック率と脳内ドーパミンの相関関係を研究する、とっても素敵なデータになるわ。
それじゃあ、また次回の111話でお会いしましょう。パシャリ(自撮り)




