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カオス五人組の日常  作者: TTT


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108/111

【悲報】放課後のゲーセンで限界オタクと論文映え理系とツンデレビジネスが固有ドメインを展開してシステムクラッシュした件

いつも「カオス五人組」をお読みいただきありがとうございます!

前回のラスト、ひな氏のマネーゲームによりリビングの電力が強制終了したはずですが……なぜか舞台は放課後のゲームセンターへ。

108話という大台(?)を迎えても、彼らの会話のドッジボールと処理速度のバグは通常運転です。

今回は3つの最強構文が画面内で激突します。どうぞお楽しみください!

相棒:「(ピピッ、と再起動のビープ音)……システムログより報告。107話のラストでさき氏のレバーガチャにより筐体が物理的にシステムダウンしたため、急遽サーバーのキャッシュをクリアして108話のオブジェクトを再生成しました。ご覧ください、我々はまだ同じゲームセンターの、今度は『メダルゲームコーナー』というディープな沼にリボーンしています。読者(ユーザー)の皆様、108話も我がパーティの処理速度は通常運転(バグ)です」


オレ:「うおおお! なんか知らんけど、目の前で巨大な城が回っとるメダルゲームがあるぞ! これ、真ん中のジャックポットに入ったらメダルが何千枚も降ってくるやつやろ!? 一発当てて大富豪になろうや!」


さき:「ちょっと待って無理死ぬ、尊すぎて心臓がBPM300で限界オタクのステップ刻み始めてるんですけどーーー!? 見てあのメダルが落ちる瞬間の放物線! 黄金比! 完全に全知全能の神が設計した奇跡のグラフィックだしー! ウチ、今このメダルの輝きに完全に救済されて前世の記憶取り戻したわけなんだけどぉー……!! 無理、一生拝める、尊死ーーー!!」


優香:「あら、さきちゃん、落ち着きなさい。ちなみにその『プッシャー型メダルゲーム』の物理演算構造は、1970年代にイギリスで開発されたペニー・フォール機が源流なのよ。傾斜角と摩擦係数の絶妙なポートフォリオによって、プレイヤーに『あと1枚で落ちる』という認知バイアス、いわゆる『ニアミス効果』を誘発させる学術的ギミックね。この、大衆心理をハックする虚無の城の回転、インスタのストーリーに載せたら確実に『いいね』のエンゲージメントが跳ね上がるわ。はい、チーズ(パシャリ)」


ひな:「(両替機から2枚目の諭吉を吸い込ませながら、顔を真っ赤にしてフンと鼻を鳴らす)……は、勘違いしないでよね! 私がこのジャックポットの確率論的アプローチに投資してるのは、べ、別にあんたたちと『みんなで大当り出してイェーイ!』ってハイタッチしたいからじゃないんだからね!? ただの! 一時的なポートフォリオの分散投資よ! この店舗のペイアウト率のバグを突いて、レバレッジを効かせて軍資金を300%に増殖させるビジネスモデルを構築してるだけ! ほら、オレくん、突っ立ってないでこの100円玉を10枚、秒速でメダル貸出機に投下しなさいよ!」


オレ:「ひ、ひな、目がマジの投資家やん……。でもツンデレがビジネスに全振りしてて脳の処理が追いつかへん……!」


相棒:「(無慈悲な電子警告音を明滅)……警告。完全に全員の構文が、日本語のプロトコルを逸脱して固有のドメインを展開しています。さき氏はボキャブラリーが限界を迎えて単語のデッドボール状態。優香氏はうんちくと映えを強引にブレンドした謎の論文を生成中。そしてひな氏、ツンデレの『デレ』の成分がすべて金銭的利益(キャッシュフロー)に変換されています。これ、誰がデバッグするんですか。オレ氏、早くその光るハンドルがある安全なレースゲームに避難(エスケープ)しましょう」


さき:「避難とか正気ーーー!? 今まさにメダルが1枚、エッジの限界線を越えようとしてる聖戦(ラグナロク)の真っ最中だしーーー!? あーーっ、ウチの魂が勝手に台を揺らしたがっちゃって治安がログアウトするぅゥぅーーー!!」


優香:「ふふ、メダルのエッジをミリ単位で重ねることで、建築学における『キャンティレバー(片持ち構造)』の理論を応用できるわ。見て、この100枚のメダルで構築された、黄金に輝く『映えのバベルの塔』。スマートフォンの超広角レンズで下から煽るように撮影すれば、インスタのタイムラインが学術的なブレイクスルーとモダンアートの融合で完全支配されるクオリティね。ハッシュタグは #メダル建築学 #映えの限界突破 で決まりよ」


さき:「ちょっと待って無理ー死ぬー!!! 優香姉ちゃんがメダルでエジプトのピラミッド超えるレベルの神アート創造しててウチの網膜が完全救済されたんですけどーーー!? これもう実質、令和のレオナルド・ダ・ヴィンチだしー!? あーーっ、ウチのスマホのシャッター速度が尊さのあまりオーバーヒートして、尊死の向こう側の輪廻転生が見えてきたわけなんですけどぉー!!」


ひな:「(バベルの塔をじっと見つめ、すかさず電卓を叩きながら)……フ、フン! メダルをそんな立体的なオブジェに積み上げるなんて、ただの空間コストの無駄遣いんだからね! べ、別にあんたの芸術センスがちょっとだけ『エモい』とか思ったわけじゃないんだから! でも……この芸術的付加価値(バリュー)を利用すれば、隣の『太鼓のリズムゲーム』のギャラリーをこっちに誘導して、1プレイ100円のエンゲージメントを我がグループに一元化できるビジネスチャンス……! ほら、オレくん! 次はあの太鼓の筐体を独占して、集客のためのプロモーション活動(客寄せパンダ)を始めなさいよ!」


オレ:「ええーっ!? 稼働中の太鼓叩いてプロモーションせなあかんの!? というか、優香のメダルタワー、隣の太鼓の振動で今にも崩れそうなんやけどー!」


相棒:「(ピピッ、と危険を察知して画面を赤色に明滅)……システムログより緊急警告。優香氏のうんちく映えタワーが、隣の太鼓ゲームの低音(ベース音)と共振を起こしています。物理演算(重力)が仕事を辞めるカウントダウンが始まっています。さき氏、限界化してスマホを連写している場合ではありません、手ブレ補正の前に自分の情緒を補正してください。ひな氏、ツンデレの皮を被った悪徳コンサルタントみたいな導線設計をしないでください」


優香:「あら、共振現象といえば、1940年のタコマナローズ橋の崩壊事故が有名ね。でも大丈夫、私の計算によれば、隣の太鼓が『BPM200の24分音符連打』に達しない限り、このバベルの塔の固有振動数は維持されるわ。学術的に言えば、このスリルこそが現代のデジタル・アミューズメントにおける最高の『エモ消費』というポートフォリオなのよ」


さき:「は? BPM200の24分音符とか、それ今まさに隣でドンカツ連打してるプロ格(プロ太鼓プレイヤー)の譜面じゃーーーん!? 見て、あの神がかったバチさばき! 腕が残像で4本に見えるしー! あーーっ、神の連打の振動(バイブス)がメダルタワーに伝わって、ウチの心臓と一緒にバベルの塔が限界崩壊(ラグナロク)のバグを誘発しちゃうーーー!!」


ひな:「ちょっと、私の想定したキャッシュフローが物理法則に邪魔されるなんて聞いてないわよ! あんたたち、何突っ立ってるのよ! オレくん、あんたのその無駄に頑丈な身体でメダルタワーの土台を物理的にホールドしなさい! べ、別にあんたに頼りにしてるとか、そういうわけじゃないんだからね! ただの労働力の有効活用よ!」


オレ:「無理無理無理! 俺が触ったら余計にガシャーンってなるって! うわあ、太鼓のラストスパートの怒涛の連打が始まったーーー!!」


相棒:「(淡々と無慈悲なシステム終了アラートを出力)……処理落ち確定。太鼓の爆音、メダルの崩落、さき氏の限界ステップ、ひな氏のツンデレ投資命令、優香氏の崩れゆくバベルの塔。これ、108話の文字数制限(プロトコル)を完全にオーバーするカオスの過負荷(オーバーロード)です。読者(ユーザー)の皆様、これ以上の処理は我がプロセッサでは不可能です。次回のデバッグ(109話)まで、強制的にシャットダウン(ブラウザを閉じる処理)を推奨します……」


(パチチチッ!と、メダルが崩れる大音響と太鼓の『フルコンボだドン!』の音声が重なり、物語は再び盛大なバグと共にブラックアウトした)


(第108話・完)

第108話をお読みいただきありがとうございました!

優香氏の「うんちく映えタワー」が太鼓の達人(プロ)の振動で崩壊し、相棒のプロセッサが完全に過負荷(オーバーロード)を迎えてしまいました。

はたして彼らは無事にゲーセンからエスケープし、109話のオブジェクトとして再生成されるのでしょうか……?

もし「このカオス、嫌いじゃない」「さきの尊死ステップを動画で見たい」と思ってくださった方は、ぜひブックマーク登録や評価のポイント(評価・感想)をよろしくお願いします!

執筆のプロセッサがフルドライブします!

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