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異世界ローカル路線バス  作者: 横浜あおば
第二期中期経営計画

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75/202

異66系統 シャクリャギ町〜ヤミアシータ町〜フォンミョクふ頭A突堤中央〜マイナット病院

2024年5月8日にカクヨムで公開したものです。

『ピンポンパーン。大変お待たせ致しました。このバスは異66系統、マイナット病院行きです。発車までしばらくお待ち下さい』


 時刻は夕方五時。

 私は始発の停留所にバスを停め、発車時刻を待っていた。


 するとしばらくして、お客さんが乗り込んできた。


「これ、ネグィーシ関に行きますか?」

「あっ、このバスは行かないですね」


 マイナット病院はここからすぐ近くで、お客さんの行きたいネグィーシ関の方へは全く行かない。

 私は頭の片隅から記憶を手繰りつつ、お客さんに説明する。


「ネグィーシ関行きならそっちの乗り場から出ますよ。この時間だと確か……七分発があったかと」

「すみません、ありがとうございます」

「いえいえ」


 やがてその乗り場に、二分ほど遅れて乗合馬車がやって来た。

 先ほどのお客さんがそれに乗り込むのが見える。


 結果として、十分発のこのバスと出発のタイミングが重なってしまった。

 馬車についていく形で、私はバスを発進させる。


『発車致します。お掴まり下さい。本日も埼京交通バスをご利用いただき、誠にありがとうございます。この車は、異66系統マイナット病院行きです。次はユオーコ浜役所前。お降りの方はブザーでお知らせ下さい』


 にしても、馬車とバスを乗り間違えることってあるか?

 土地勘が無いとかいうレベルでは済まない気がするけれど。


 ともかく、皆様もバスにご乗車される際は表示された行き先や経由地をしっかりとご確認くださいね。とんでもない場所に連れて行かれることもありますので……。

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