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異世界ローカル路線バス  作者: 横浜あおば
第一期中期経営計画

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61/202

異56系統 ニサーラ大師〜王都西門〜異世界車庫

2024年1月31日にカクヨムで公開したものです。

『ご乗車ありがとうございました。次は終点、異世界車庫。お忘れ物ございませんようご注意下さい』


「異世界車庫終点です。ありがとうございました」


 最後のお客さんを降ろして、今日の乗務は全て終了。

 車庫にバスを停めて、一通りの点検を済ませてから営業所の建物へ。


「戻りました〜。……?」


 制帽を取りながら声を掛けるも、反応が返ってこない。

 見ると、所長とはやてが誰かと話をしていた。お客さんだろうか?


 しばらくして、こちらに気付いた所長が私の名前を呼んだ。


「はこびちゃん。ちょっとこっち来てもらっていい?」

「? はい……」


 一体何があったんだ?

 訳も分からないまま、言われた通り所長の傍まで移動する。


「あと一週間ほどで、この王都にオークスタンピードが襲来すると予想されています。もちろん我々騎士団が全力で防衛に当たりますが、万が一に備えて住民を避難させたいと考えています。そこで皆様方に協力をお願いしたいのです」


 つまり要約すると。

 彼は王国騎士団の上層部で、もうすぐ魔物の群れが襲ってくるから住民の避難を手伝ってほしいとお願いに来たということらしい。



 翌朝。

 私、はやて、こころの三人で話し合った結果、全員が協力するという意見で一致した。

 そして所長も私たちの意思を尊重してくれて、最終的に住民避難の手伝いを引き受けることが決まった。


 これが、悪夢のピストン輸送になるとも知らずに。

次回からは4話連続で『オークスタンピード編』をお送りします。

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