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異世界ローカル路線バス  作者: 横浜あおば
第一期中期経営計画

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58/202

異54系統 ラフォク新市街BT〜ラフォク城址公園〜シギリア横丁〜ファチュー本町

2023年1月10日にカクヨムで公開したものです。

『次はラフォク城址公園。……次、停まります。バスが完全に停車するまで、席を立たないで下さい』


 降車ボタンが押されたので、次の停留所で停車。

 後扉を開けてミラー越しにお客さんが降りる姿を確認していると、視界の端で何かがもぞもぞと動いた。


 目を向けると、バス停のポールの傍に人がうずくまっている。

 近くにはスライムのような半透明の液状のモンスター。


 急病人? それとも怪我かな?

 心配になった私は、前扉を開けて運転席から立ち上がった。


「すみません、大丈夫ですか?」


 声を掛けると、しゃがんでいた緑髪の少女がこちらを振り向いた。


「はい?」

「うずくまっていたので、体調を崩されたのかなと思いまして……」

「ああ、いや。紛らわしくてごめんなさい。全然そんなんじゃないです」


 手にはトングとビニール袋。

 どうやら彼女はスライムと一緒にゴミ拾いをしていたらしい。


「お邪魔してすみませんでした。バス停の清掃、ありがとうございます」

「いえそんな。好きでやってるだけなので」


 ひとまず無事が確認できたので、バスに戻って運転を再開する。


『次はラフォク第一高校前。バスのすぐ前や後ろの横断は非常に危険です。バスの発車後、左右をよく見て横断しましょう』



 ああやってバス停を綺麗にしてくれる優しい人もいるんだなぁ。

 運転しながら、心がぽかぽかする。


 それに比べてバス停にポイ捨てする人とか、本当に何なんでしょうね。

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