↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界ローカル路線バス  作者: 横浜あおば
第一期中期経営計画

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
51/202

異48系統 ファチュー本町〜ファチューの森公園〜ティアマ霊園〜キョクヴー寺

2023年11月22日にカクヨムで公開したものです。

 この辺りは大きな公園があったり川が近かったりと、自然豊かなエリアだ。

 また、こういう環境が教育に適しているからだろうか、周辺には学校も多い。


 明日は祝日ということもあって、今日は学生のお客さんがいつもよりも目立つ。


『次はエクスカリバー学院前。西キョクヴー寺、タチュイ川方面はお乗り換えです』


 そんな中、次の停留所にもバスを待つ学生の姿が。


 ゆっくりとブレーキを踏んで減速。

 停車して扉を開けると、乗り込んできたのは女子高生二人と小学生くらいの男の子。


 髪色からして姉弟ではなさそうだし、どういう関係だろうか?


「俺の分は俺が払う」

「君はまだ子供なんだから、そんなこと気にしなくていいのよ。お姉さんに任せなさい」

「この少年は、きっとお嬢様に良い所を見せたいんですよ」


 何やら会話をしながら乗り込んできた三人。


「この子の分も一緒に」

「あっ、おい!」


「はい、少々お待ちくださいね……。330ゴールドになります」


 男の子が財布を取り出そうとするのを制止して、高校生の少女が彼と合わせて二人分を支払う。

 もう一人の少女は自分で運賃を払って、三人は一番後ろの座席へ。


『次は生涯学習センター。ファチュー美術館へはこちらが便利です』


 それからしばらくバスを走らせていると、先ほどの三人組の会話が聞こえてきた。


「ワッツお嬢様。あまりその少年とはくっつかない方がいいと思いますよ」

「えっ、どうしてよ?」

「だって少年、時々お嬢様のこと変な目で見てますもん」

「いや、そんなことは断じてない!」

「焦ってるところが怪しいですね〜」

「焦ってなどいない!」

「こらレーヌ、からかわないの。気にしなくていいからね、フォコン君」


 あの男の子はフォコンという名前らしい。

 二人の女子高生に挟まれて、いいご身分ですね〜。


 でもあの男の子、少女たちと同じ制服を着ているから、もしかして飛び級で高校に入学した天才なのかも?

 なんて、想像したところで実際のところは分からないけれど。


『次はアシャマーヤ公園。六勇者墓所へはこちらでお降り下さい』


「あっ、次ね。ほらフォコン君、ボタン押していいわよ」

「なぜ俺に押させる?」

「お嬢様の気遣いですよ。いいから早く押してください少年」


『次、停まります。バスが完全に停車するまで、席を立たないで下さい』


「全く、俺は魔王なのだがな……」

「ん? 何か言った、フォコン君?」

「いや何も」


 三人組はかつての英雄が眠る墓の最寄りの停留所に着くと、ワイワイ言いながらバスを降りていった。


 というか、さっきあの男の子、俺は魔王だって言ったよね?

 この世界に過去から転生してきた魔王、何人いるんだ……?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。