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異世界ローカル路線バス  作者: 横浜あおば
第一期中期経営計画

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異24系統 イヴヤ劇場〜マンデン茶屋〜デーヴィク遺領戦跡〜ウェセー女学園前

2023年5月24日にカクヨムで公開したものです。

『次はダーグエン坂上。モダンなお部屋も事前予約で格安価格。ダパホテルへはこちらが便利です』


 長い坂を上りきると次の停留所が見えてきた。

 バスを待っていると思しき人の姿が見えたので、停車して前扉を開ける。


 すると、目に飛び込んできたのは虎の着ぐるみを着た少女だった。


 えっ、トラさん!?

 その格好に一瞬びくりと驚いてしまったが、声に出すのはギリギリで我慢した。


「あの〜、すみません。この子達って乗せても大丈夫ですか?」


 虎の着ぐるみ少女が、苦笑いを浮かべつつ質問する。

 彼女は両手に小さめのゲージを提げていた。


「ペットですか? 犬や猫でしたらゲージに入った状態でしたら……」


 と、二つのゲージの中を覗き込んで。


「うぎゃあっ!!」


 私は今度は大声で叫んでしまった。

 マイク越しに車内に絶叫が響き渡って、何事かと車内の乗客が一斉に顔を上げる。


「失礼しました……」


 お客様に謝りつつ、再びゲージに視線を戻す。


 中に入っているのは、かなり小さいが間違いなく虎だ。

 とら。トラ。虎。タイガー。


「あの〜、やっぱり虎を連れ込むのはダメですかね……?」


 首を傾げる虎の少女に、私は困惑を隠しきれないまま返答する。


「他のお客様にご迷惑にならなければ、いいんじゃないでしょうか……」


 これだけ小さければ危害を加えることもないだろうし、この少女に襲われたくもないし。


『発車致します。お掴まり下さい。次はウォル坂上。お降りの方はブザーでお知らせ下さい』


 それから虎の少女は、ちびトラ2匹と共にのんびりとバスに揺られていた。

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