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異世界ローカル路線バス  作者: 横浜あおば
第一期中期経営計画

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異22系統 ロースティア四街区〜ワドクリフ一街区〜王都西門〜異世界車庫

2023年5月10日にカクヨムで公開したものです。

 どうもこんばんは、沢山さわやまはこびです。いつも混雑している路線バスも、連休中は通勤客がいなくなる分、ちょっと空いていたりしますよね。

 前回は高速バス担当のはやてに主役を奪われましたが、今回からはまたしばらく私のシフトです。(あと決して主人公ぶってなどいません)



 最終バスの運行を終えて車庫に帰ってきた私は、先に水素充填と車体及びタイヤの点検を済ませてから営業所の建物へと戻った。


「戻りました〜」


 帽子を取りつつ声を掛けると、奥の方でガソゴソしていた所長が頭を抱えながら立ち上がった。


「あ〜、もう嫌だ〜っ!」


 びっくりするからいきなり発狂しないでほしい。


「所長、どうしたんですか?」


 近寄りつつ問いかけると、所長はげんなりした顔で言った。


「書類の整理」


 見てみれば、デスクの上どころか床一面にまで紙の束が広がっている。

 そういえばこの会社、DXとは無縁だったから……。しかも途中で異世界来ちゃったし。


「あれ? でもその作業、朝からやってませんでしたっけ?」

「やる気が出ないんだよ〜」


 めちゃくちゃシンプルな言い訳。子供かよ。


「じゃあ続きは明日にすればいいじゃないですか」

「そりゃそうしたいけどさ。この状態で放っておくのは流石にまずいでしょ」


 それはまあ、ごもっとも。


 私はやれやれと一つ溜め息を吐いて、仕方がないと口を開いた。


「分かりました。手伝えばいいんですよね?」


 すると所長は、キラキラと目を輝かせて私の手を握った。


「手伝ってくれるの!? はこびちゃんマジ天使!」


 最初からこれが狙いだったくせに。わざとらしい。


「その代わり、きっちり残業代は頂きますからね?」

「やっぱり天使じゃなかった」

「私はずっと人間ですよ」


 その後、ほとんど仕事をしない所長を横目に、私はひたすら書類を整理することになった。


 五月病。なってしまうのはしょうがないとしても、周りに迷惑をかけるのはやめてくださいね。

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