↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幻想のカラディシア  作者: 空港ヨハンナ
Oic Buvette

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
34/84

8 おかわり

「お次のお客様どうぞ~」


 ヴィルテはカウンターへ進み、メニューを指差した。


「ワールドエンドラージビュヴェットバーガー。ピクルス、オニオン、オリーブ、レタス三倍。サイドは3L。サラダ、野菜スムージー、ちくわの磯辺揚げスティック」


「かしこまりました~」


「ふっふっふ、わたしも同じものを。あと、スマイル0円」


「にごぉ」


「なるほどね」


 店員は表情を戻し、注文の確認を始めた。


 何事もなかったように。


 ヴィルテも何事もなかったように会計を待った。


 悟りヨハンナが支払いを済ませる。


 二人は商品を受け取り、席へ戻った。


 店内は、夕方になってから客が増えていた。


 席の七割以上が埋まっている。


 スーツ姿の男女。


 学生たち。


 家族連れ。


 Rowena端末を広げて仕事をしている人もいた。


 窓の外では、雪が降っている。


 猛吹雪は収まったものの、街路樹の枝には雪が積もり、歩道を歩く人々は厚いコートに身を包んでいた。


 店内は暖かかった。


 焼きたてのバンズの香り。


 揚げ物の匂い。


 食器の触れ合う音。


 客たちの話し声。


 そして、


『ふっふっふ、戦績はわたしが三十で、ゲーミングヨハンナはゼロ。そろそろ不貞寝したくなってきた頃じゃないかな?』


 ラジオヨハンナの声が聞こえた。


 戦績がとんでもないことになっていた。


 ヴィルテはトレーを持ったまま、店内を見渡した。


「あ」


 カウンター席が空いていた。


 先ほどは埋まっていた窓際の席だ。


「悟りヨハンナさん、あそこ空いてますよ」


「ふっふっふ、そうだねぇ」


「移りましょうか」


「いいよ」


 二人は、いったん元のテーブルにトレーを置いた。


 ヴィルテは備え付けのクロスを手に取り、カウンター席へ向かった。


 テーブルを拭く。


 悟りヨハンナも、空いた椅子を引いた。


 それから二人でトレーを運び、席を移った。


 窓の外では、雪が降っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。