Episode 1 ~my best friend was die~
…
「なんで、忘れてたんだ、いや、」
忘れるはずがない。
1年前の話だ。
俺の唯一無二の大親友。
「永司…」
名前は…
永田 憲司
略して永司。
1年前、病気で死んだ。
余命はその時まだ3年残ってたはずなのだが、急変し治療の甲斐もなく、急変から翌月の今日、10月6日に俺と永司の家族に見守られる中死亡した。
その時、交わした約束だ。
「頼む。妹の由佳を何があっても守ってくれ。」
「俺の…親友として誓ってくれ。」
「…わかった、誓おう。」
「あり…がとう。」
そう言い残して、彼は息を引き取り、
部屋には無情な機械音が響いた。
あの時だっただろうか。
突然、激しい頭痛に襲われ、俺はそこで倒れた。
その時だろうか。
俺がほとんどの記憶を失ったのは。
自分の名前と自分の家族、肝心な所の抜け落ちた約束
そして、約束を交わした1歳年下の少女。
それくらいしか覚えていなかった。
その時から俺はなぜか、激しい喪失感を感じていた。
「なんで、忘れてたんだろうな」
「約束。果たしてやるさ。」
そう言って、俺は大親友の妹の通う、中高一貫校である、「時ヶ丘学園」へと進む。
中学の頃は近くの中学校に通ってはいたが、
ある事情により、この学校に入学することになった。
彼女を守るだけではない。
それが、あのペンダントの所持者、すなわち
「9th brighten rainbow」であるということ。
あのペンダントの特徴として、特殊な素材を用いていて、能力を解放すると、ひとりでに虹色に輝き、また能力を解放せずとも、ペンダント自体が虹色なのだ。
「でも、どうして俺なんかが持ってるんだ?」
正直、このペンダントに宿った力も自らの使命も、
俺は全く知らなかった。
あの時が来るまで。
Episode 1 ~my best friend was die~ 終




