ARROW!! -13- 淡
届く 想い
響く 気持ち
淡い ココロ。
ARROW!! -13- 淡
なんか、早く終わった昨日を考えると
思わずニヤけるあたしは、重症だ。
━━━━━♪〜〜♪〜♪〜〜〜♪
4限目の国語の時間。錦戸先生は
おじーちゃん。今年で定年らしいけど
もちろんみんなは、早弁したり、トランプしたり
自由な時間を過ごしていた。
その瞬間、ダレカの携帯が大音量で鳴った。
レッチリ(コノ前 龍さんの車で鳴ってた曲)が流れた。
さすがに、先生が気づいて、
『誰ですか?早く消しましょうね^^』と、
頼むから早くコノ教室から抜け出したいと言う顔をして
先生が生徒を見渡す。
あたしの着信はRADやから、絶対違うと思って
ノートを写しながら、2組が外でやってる体育を見て
サルの姿を探した。一クラス30人弱いるから、
意外と見つけにくい。
━━━━━〜〜♪〜♪〜〜〜〜♪
切れたと思ったら、また鳴り響く。
『誰ですか?マナーモードじゃなくてもいいけど、
授業中のマナーとして。。。』
「先生ーそんなのどーでもいいんで早く進めてくださーい♪」
紗那ちゃんが叫んでみんなも面白がって先生に言う。
「ちょ、空奈っ!!あんたケータイなってるで?!」
『うぇ?!あたしっちゃうよ?!』
「ええから、見てみ!あんたやでw」
渋々 ポケットからケータイを取り出すと
結局 あたしだった。
でも、あたしの着信はRADだし、レッチリとか
入れた覚えもないのに。
誰からか 見ると、龍さんだった。
着信2通
ケータイを見た瞬間また、鳴った。
━━━━━♪〜♪
今度は、短くメールだったらしいが
いつの間にか、着信が変わっている。
2005.04.05
From 龍さん
To Ryu_RED_0v0bd!!@dokono.co.jp
Sub Re:Re:
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びっくりした?笑
オレの着信だけ
レッチリにしといたよ♪
他のコはそのままのはず^^
勉強ガンバレー(・∀。)
ばいばーい
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はい、めちゃめちゃびっくりしました。
そんなん、いつやったんやろ・・・
そう考えてたら、いつの間にかチャイムが鳴った。
「食べるでえ♪」
『んっ♪』
「あれ?夏乃は?!」
『パン買いに行ったよー^^
誰よりも早く教室出てったw』
「ゆーか、空奈はなんで兄ちゃんのこと
知ってるん?!w」
『あーw実は、彼氏やねん』
「うえええええ?!?!?!?!?!?!」
『(照)』
「あんな、あほ兄のどこがええの?!
休みの日とか ぷぅじゃで過ごしてる
やろ?!そんな、こんなかわいいコ
もったいないわ!!!!」
『かわいいこって!全然、かっこいいし
優しいし^^』
「あ、でも結婚したらあたし空奈と
義姉妹やあ♪」
『そんなっw』
「そうなったら ええなあ♪」
『^^』
ちょっとした毎日の
ちょっとした変化が
嬉しくて、くすぐったい。
龍さんの顔を想いだす。
━━━━━〜〜♪〜♪〜〜〜♪
良かった。今度はRADだ。
なんか、今日はずっとケータイがなっている。
『もしもーし』
「・・・ 死ね!!!!!!!!」
『は?』
「死ねって言うてんのがわかれへんのかちび!」
『誰やねんお前』
「はあ?」
━━━━━ブツッ・・・
「誰え?」
『間違い電話っぽい^^』
━━━━━〜〜♪〜♪〜〜〜♪
『もしもーし』
「消えろ」
『ええ加減にしろよ、自分。』
「うるさい、きもいんじゃ。」
『まじで、誰?』
「知りたかったら、今日の放課後
コンビニの裏へ1人で来い」
『はあ?!』
━━━━━ブツッ・・・
「なんなんやろなあ」
『うーん。ほんまにヤメてほしいわー。』
━━━━━〜プルルルルルッ プルルルルルッ
「はい」
『あ、もしもし?サル?』
「オレのケータイやのにオレ以外の誰が
出んねん」
『メスザル?』
「あほかw てか 何?」
『今日、用事できてん; だから
先 帰って^^』
「りょーかーい」
気がつけば、指定された「コンビニの裏」に
向かっていた。言いたい放題さんざん言われたら
コッチも何か言ってやろう、と言う 妙な負けず
嫌いが、顔を出した。
『桜井 空奈だろ』
「そうやけど?」
『来い。』
普通に呼ばれて 普通についていった。
『お前、田中龍 って知ってるやろ。』
「知ってるけど。」
『別れろ』
別 れ ろ ?
「なんで?」
『早く。なんでもいいから。』
「意味不なんやけど、なんで?
てか、あんた誰やねん!どこで
あたしのケータイの番号知ったん?」
『龍に聞いた。あたしは、龍の元カノ。』
意味わかれへん・・・
元カノって なんやねん・・・
『まぁ、最近中学校を卒業したひよこちゃんには
ムズカシイかあ♪』
あたしの前は こいつ?
『あんた、まだ龍と ヤッてないんやろ?』
ヤるって。
そんなん
ヤってへんよ。
『あたしの前で、龍やばいもん。龍って
めっちゃ、ベットの上で・・・』
「うっさい!!!」
すっごい、嫌気がさした。
そりゃ、あたしは チュウガクセイを最近卒業した
ヒヨコちゃんで。
もちろん、処女なわけで。
まだ、ちゅー しかしてへんから。
しかも、龍さんが 初めての キスした相手やから。
『ま、あんたの知らん龍を知ってるんやでってこと。』
絶対こいつの前では泣きたくなかった。
めっちゃ悔しいし、負けたみたいやん。
「もう、ええやろ、帰ってえや。」
『キスも上手いやろお♪絡んでくるやろお♪』
「っ 死ね」
『もしも、って思ったけど あんた胸もちっさいし
龍もすぐ捨てるで♪ 安心したあ〜』
龍さんは、そんな人じゃない。 と思った・
でも、心の奥底では すごい心配やった。
ほんまに
ほんまに
あたしでよかったんやろか。
『別れた時は、すぐさまあたしが龍を引き取りに行くから♪
じゃ〜ね ヒヨコちゃんっ♪』
ほんまに消えてほしかった。
それで、あいつは帰っていった。
なんか、1人で帰るのイヤで、ってか
ARROWに帰りたくなかった。
龍さんとおるのがつらくて。
━━━━━プルルルルルッ プルルルルルッ
『・・・もしもし?』
「サル?」
『どうしたん?お前いい加減早ぉ帰ってこいよ。』
「迎えに来て?」
『んもー絶対そーゆーことやって思った!どこやねん!』
「まるけー の裏」
『ったくもー。中で待っとけよ、まあどーせもう中で雑誌
読んどるんやろうけど。』
「ん。んじゃね」
『ほい。』
15分くらいして、スウェット姿で現れた
サルは、あたしに向かって歩いてきて
「帰るで」と言って、チャリの後ろに乗せられた。
『どうしてん。』
「ううぅ・・・」
『言うてみ?』
ただ、思うままにサルに言うた。
ただ、コノ痛みを 誰かに聞いて欲しかった。
『おれなんかに言わんと、龍さんに
そういうこと言わな。』
「でも・・・」
『ええから。言え。』
「うんっ・・・」
あとは、龍さんに言うだけ。
あとは、龍さんに言うんや。
サルに言えたんやから。
龍さんにも 言える。
ARROW!! -14-に つづく。




